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お金を増やすために知っておきたい法則ってどんなものがある?

お金を増やすために知っておきたい法則ってどんなものがある?

お金はどんな人とって大切なものです。もっと増やしたいと考える人もいるでしょう。出費を抑え、お金を増やすためにも知っておきたい法則について見ていきましょう。

お金はどんな人とって大切なものです。もっと増やしたいと考える人もいるでしょう。出費を抑え、お金を増やすためにも知っておきたい法則について見ていきましょう。

支出を抑えるために知っておきたい法則とは?

お金が貯まらない人のために、知っておきたいお金の法則についてご紹介いたします。

パーキンソンの法則

パーキンソンの法則とは、イギリスの歴史学者であり、政治学者でもあるパーキンソン氏の著書「パーキンソンの法則:進歩の追求」で、提唱されたものです。

パーキンソンの法則は、大きく2つの考え方に分けることができます。

一つ目は仕事に関するもので、

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて使い切るまで膨張する」

というものです。

この法則を簡単に言うと、時間があればあるほど、人はその時間の制限ギリギリになるまでその業務を続けてしまい、生産効率が下がってしまう結果になるといった意味を有しています。

子どもの頃、長期の休みの宿題を最終日間近になって慌てて取りかかった経験をお持ちの方は少なくないと思います。

決められた時間をあらかじめ配分し、有効に使うことによって仕事を効率よく進めることができます。

二つ目の法則が、お金の使い方に当てはめたもので、

「収入が増えると、その分支出も同じように増える」

という考え方です。

年収が増えると、レジャーや被服費、美容など、お金を増えた以上に使うことになってしまい、結果的にお金が貯まらないという悩みが生まれてしまうことを指します。

特に日本では累進課税という制度が取られています。収入が多いと所得税の課税が多くなり、税金が負担となることにも注意が必要です。

支出の増加を防ぐためには?

パーキンソンの法則で提唱されている、支出の膨張を防ぐためには、先に貯蓄をしておくという方法があります。お金があると使いすぎてしまう、ということならば、あらかじめ収入から決めた金額分を貯蓄として取り分けておくのです。

貯蓄分を差し引いた金額を元にして生活をすれば、お金の使いすぎを防げ、自然と家計を引き締めることができるのです。

貯蓄を先取りするためには、自力で給料口座から引きだして貯蓄する方法もありますが、給料口座から自動的に積み立て定期口座に振替をするサービスや、別の貯蓄用の口座へ自動で送金するサービスを利用すると、手間も省くことができます。また、うっかり忘れてしまうことも防げます。

勤務先の会社に財形制度があれば、給料から天引きされた額が支給されるかたちとなりますので、貯蓄しやすいです。積極的に利用するようにしましょう。

72の法則

72の法則とは、持っているお金を倍にするための期間と、金利の関係を表した式のことです。

72を金利で割ることによって、おおよその年数を算出することができる便利な数式です。
具体的に表すと、金利が1%で運用する場合は72÷1=72で、2倍になるまで約72年、金利が2%で運用する場合は72÷2=36で約36年かかることが分かるのです。

現在、日本の銀行では低金利が続いています。定期預金での金利が0.1%として場合で計算をすると、お金が2倍になるまでに、72÷0.1=720で、約720年もかかってしまいます。

そして72を、倍に増やしたいと希望する年数で割ると、必要な金利の目安を算出することもできます。

たとえば約10年ほどで、手持ちの2倍にしたいと希望する場合には、72÷10=7.2なので、金利が7.2%の金融商品を探して、運用をする必要があるのです。

72の法則の注意ポイント

72の法則は、複利であることを前提としています。複利とは、利息の計算方法のひとつで、預けた元本に利息が付くことで、その利息を含めた金額にさらに利息が付くことを指します。

1,000万円を1年定期、1%の金利で預け入れをしたら、1年後に10万円の利息が付き、1,010万円となります。さらに次の年は1,010万円に1%の利息である10万1,000円が付いて、1020.1万円となります。

ローンの計算にも使える72の法則

72の法則を利用することで、ローンの金利計算にも応用することができます。

1000万円を金利2%で借り入れをするとします。その場合は、72÷2=36で、36年で借り入れた金額が2倍になることが分かります。

住宅ローンの場合は、金額が大きいため、少しの金利の差であっても、トータルの返済金額が大きく変わってきます。

また、金利が高いクレジットカードのキャッシングでも考えてみましょう。金利が18%とすると、72÷18=4で、4年で2倍になってしまいます。借り入れ金額が少なくても、実は大きな負担となることが分かります。

115の法則

72の法則と同じ考え方で、115の法則というものも知っておきましょう。72の法則の数字を115に替えることで、お金を3倍にするために必要な年数を求めることが可能です

マーケティングの手法でよく使われるお金の法則

支出を抑えるためには、マーケティングの手法を知っておくことも大切です。どういった法則があるのか見てみましょう。

松竹梅の法則

松竹梅の法則というのは、マーケティングなどで良く用いられている考え方です。行動経済学の考え方で、ゴルディロックス効果とも呼ばれています。

人は3つの選択肢があると、真ん中のものを選ぶ傾向が高くなる、と言われています。選択肢が2つであれば、安い方を選びがちです。

また、1つしか選択肢がないと、買うか、買うのをやめるかどうかについて悩みます。3つ選択肢を用意することによって、購入させたいものを誘導させる効果があると言われています。

具体的な例で見てみると、レストランに食事に行くとします。1000円のコース、1500円のコース、2500円のコースの3つがメニューにあったとします。

人は、一番安いと失敗するかもしれない、一番高いと損をするかもしれないといった心理がはたらき、真ん中の商品を選ぶことが多いのです。選ぶ割合は、安いものが2割、真ん中が5割、高いものが3割だと言われています。

つまり「自分で納得をして選んで購入している」つもりで、実はお店にとって買ってほしいものに誘導されているのです。無駄な出費を抑えるためには、選択をする必要がある場合、選択肢の数で選ぶのではなく、自分にとって必要なサービスや値段の基準をはっきり持って、判断を行うことが大切です。

小数の法則

小数の法則とは、少ないサンプル数による統計によって出された結果なのに、結果を正しいものと解釈してしまうことを指します。心理学者エイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンによって、1971年に提唱された法則です。ダニエル・カールマンはノーベル賞経済学を受賞しています。

統計は、正しいデータを出すためには多くのデータが必要です。サンプル数があればあるほど、理論の上での確率により近づいていきます。例を挙げると、さいころの目が出る確率の理論上の確率は1/6です。数回、数十回振っただけでは1/6という結果は分かりませんが、数千回、数万回と多くの回数を振ることで、1/6に近づいていきます。、このことを「大数の法則」と呼びます。少ないサンプル数で統計を取ろうとしても、偏った結果になってしまう可能性が高いのです。

「小数の法則」では、少ないサンプル数の統計結果でも、自分の都合の良いように理解してしまうこともあります。特に投資の面において、人は誤って結果を捉える傾向にあると言われています。
たとえば「ここ数日で株価が上がったから、自分の持ち株も上がるから売ろう」など、少ないデータで判断をして、大きな損をしてしまうかもしれません。実際には、投資をする場合長い期間で考える必要があります。

また、投資だけでなく、ショッピングをする時などでも、小数の法則がはたらいてしまうこともあります。

有名人が使っている、と宣伝をしている製品を見ると良いものに違いないと思うことも小数の法則に当てはまっていると言えます。使っている人は1人、もしくは少数だけなのに有名人すべてが使っていると錯覚してしまうのです。

顧客満足度や、〇%の人の体重が減った、といった広告も、よく見てみるとサンプルとなるデータが少ないケースもあります。

お金が関係すると、無意識に小数の法則を当てはめてしまうことも多いですので、データ数を確認するなど、判断を誤らないようにすることが大切です。

カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果は、無意識に行われている脳のはたらきのひとつです。音声の選択的聴取とも呼ばれています。カクテルパーティと呼ばれる立食の会場のような、周囲の人がざわざわしていて騒がしい場所にいるのに関わらず、自分の名前は聞き取れることを指す言葉です。

提唱者は、イギリスのコリン・チェリーで、被験者のそれぞれの耳に違った音を流す実験を行いました。被験者が、どちらか一つの耳からの音声のみに集中したところ、もう一方の耳からの音声は聞こえなくなりました。

つまり、自分に関係していることや、自分が興味を持っていることに関しては、人は無意識のうちに聴き取ることができるのです。

人は耳や目、鼻などを通じて、常にさまざまな情報を得ています。しかし、得た情報をすべて脳に取り込むと膨大な量になって、処理が追い付かなくなってしまいます。

処理能力を超えてしまうことを防ぐために、自分に関係ない情報はシャットダウンして、必要だと思われる情報を選んで処理をしていると考えられています。

カクテルパーティ効果は、コミュニケーションの方法として使われることもありますが、インターネットショッピングで利用されているケースもあります。

ネットのショッピング画面では、ひとつの商品を選ぶと、対象者が興味を持っていると考えられる他の商品にも誘導が表示されるようになっているのに気が付くかもしれません。自分が興味、関心がある商品ですので、一緒に購入してしまうのです。

ネットショッピングは、節約にもつながる便利なものですが、必要な物以外にも、ついいろいろ買って出費をしてしまう、という人は、購入の頻度や、傾向などを見直すことも必要と言えます。

お金を増やす法則を知って出費を引き締めよう

お金に関する法則を知っておくことによって、投資での損を防ぎ、出費を抑えることにつながり、大切なお金を守ることができるようになります。お金に関する法則を上手に利用することで、貯蓄や投資に役立てるようにしましょう。

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