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食費を効率よく抑えるコツを知って無理なく節約術をしよう!

食費を効率よく抑えるコツを知って無理なく節約術をしよう!

家計の節約を考える際に、もっとも削りやすいと言われているのが食費です。食費を効果的にカットするために知っておいた方が良いコツ、気を付けた方が良いポイント、注意点などについてご紹介いたします。

家計の節約を考える際に、もっとも削りやすいと言われているのが食費です。食費を効果的にカットするために知っておいた方が良いコツ、気を付けた方が良いポイント、注意点などについてご紹介いたします。

家計を節約するには食費を見直そう

家計を引き締めたいと思って見直した場合、もっとも削りやすい項目として挙げられるのは食費です。節約のために家族に食べたいものを我慢させたり、あまりにもカツカツになるのは、精神的にも健康的にもあまり良いとは言えません。

日々の食事は大切で、健康にもつながりますので、ただやみくもに削ればよいというものでもありません。どのようにすれば、効率よくカットして節約につなげられるのでしょうか。節約方法について、みてみましょう。

食費を削って節約するためには、まずは事前の準備が大切だと言えます。何が必要かチェックしてみましょう。

毎月の食費を確認する

まず最初に、実際に毎月どのくらい食費がかかっているのか、家計簿などから把握をすることが大切です。食費の中でも、外食や嗜好品など、項目ごとに計上するようにしましょう。食費にどのくらい使っているか分かっていないと、節約した方が良いのかどうかもずっと分からないままです

食費の平均と比べてみる

毎月の食費を把握することができたら、一般的とされる食費の平均金額と比べてみましょう。

総務省統計局によって、2021年におこなわれた家計調査によると、仕事を持っている4人家族の食費の平均は約86,000円でした。そのうちさらに細かい項目を見てみると、外食は約14,000円、酒類は約3,400円、菓子類が8,100円などとなっています。

もちろんこれはあくまでも統計での平均値です。家族構成によっても違いますし、子どもの年齢も乳児や幼児、小学生や中学生などによって異なります。そして、同じく家計調査によると、世帯年収が上がると、その分食費にかける割合も高くなっています

エンゲル係数を計算する

また、食費が多いか少ないかと考える目安として、エンゲル係数を計算する方法もあります。

エンゲル係数とは、消費支出に対する食費の割合を、パーセンテージ(%)にしたものです。19世紀中旬にドイツの社会統計学者エンゲルが発表した経済指標で、名前を取って、エンゲル係数と呼ばれています。

消費支出とは、消費のために使った金額のことを指します。収入から、保険料や貯金、税金や保険料などを差し引くことで計算ができます。

日本のエンゲル係数は、全体の平均をみると約25%です。世帯主の年代で見ると、20代〜30代の平均が約25%、40代は約24%、50代は約23%と少しずつですが減っています。世帯の所得が増えることで、食費に占める割合が少なくなると考えられています。70代以降になると、所得が減ることから、高くなる傾向にあります。

経済的な指標としてエンゲル係数が低ければ、経済的に豊かになった証である、と考えられていました。日本の場合は、第二次世界大戦後すぐのエンゲル係数は60%と大変高いものでしたが、徐々に下がっていき、1980年には30%を割り込み、2005年ごろまでは下降を続け2人以上の世帯で約23%となっていました。

2012年ごろからは一転して、増加するようになっています。これは、経済的に豊かになったことに加えて、食文化が多様になったことも関連があると言われています。

また、2020年は、コロナ禍による外出制限などの影響もあり、エンゲル係数がさらに上昇しています。また時代の移り変わりとともに、少子高齢化や、消費の傾向の変化などの影響もあり、エンゲル係数も変わってきています。

エンゲル係数を計算してみて、世帯年収や世帯数の平均よりも高いパーセンテージとなっていれば、食費にかけているお金が多いと言えるでしょう。

エンゲル係数の目安とは

目安とされるエンゲル係数は25%だと言われていますが、年収や家族構成でも変わります。世帯年収が600万円より低い家庭や、子どもがいる世帯は25%を目指し、1,000万円を超える世帯は20%前半を目指すようにすると良いでしょう。

食費の予算を決める

毎月どのくらい食費にかけているのか把握できたら、次にすることは1ヶ月にかける食費の予算を決めることです。予算の決め方にもいくつか方法があります。

収入と固定費を差し引いて予算を決める

世帯収入から、毎月必ず支出することになる家賃や住宅ローン、光熱費や通信費、保険料などの固定費を引きます。

そして貯金する金額も差し引き、残った金額から食費を決めていく方法です。あらかじめ貯金を引いておくことによって、うっかり使い過ぎるということがなく、節約がしやすくなります。

エンゲル係数から予算を決める

目安となるエンゲル係数で予算を決める方法もあります。ただ、エンゲル係数は、子どもの年齢や数、食べる量などは考慮されていません。自身の世帯人数や状況によって予算の調整をしましょう。

食費節約につなげるためのポイントとは

食費の節約方法で知っておいた方が良いポイントについてみていきましょう。

冷蔵庫や食品保存庫をチェックする

冷蔵庫や、食品を保存している場所をチェックをして、何がどこに、どのくらい置かれているのかチェックをして把握しておきましょう。

食費がかさんでしまう理由として、同じもの、似たようなものを複数買うことがあります。まとめ買いをしたものの、しまい込んでそのまま忘れて、同じものを買ってしまうことで、食費が増えてしまいます。また重複して購入すると、いつの間にか消費期限や賞味期限が過ぎてしまって、買ったのに無駄になるというリスクもあります。

冷蔵庫や食品の整理をこまめにして、定期的に食品のチェックをすることで、重複して購入する無駄をなくせる上、買い物し忘れもなくなります。そして賞味期限を同時にチェックすることで、食材のロスも防ぐことができます。

冷蔵庫の奥は見づらく、見落としがちになりますので、消費期限が近いものは手前にまとめておくなど、工夫をすることも大切です。

献立を事前に考える

1週間分や3日分など、まとめて食事の献立を決めておくことも、節約のポイントです。前述の冷蔵庫や保管庫の確認をしておけば、何を購入すればよいのか分かります。必要なものだけメモを取り、買い物に行けば、必要ないものをつい買ってしまうということがなくなります。

献立を決めることは、意外と大変です。あらかじめ決めておくことで、今日何にしよう、と悩むこともなくなるので、時間の節約にもなります。

セールや見切り品を活用する

いつも行くスーパーがあれば、セールをする曜日や時間、割引シールが貼られる時間帯を把握しておくことで、節約につながります。

大手スーパーマーケットなどでは、クレジットカード会員になると、決まった日に5%割引などのキャンペーンが実施されていますので、上手に利用することでも食費の節約になります。

プライベートブランドを選ぶ

プライベートブランドとは、大手スーパーマーケットやドラッグストアなど、小売業者や卸売業者が企画してメーカーと連携し、製造、販売まで独自で展開しているオリジナルブランドのことです。

プライベートブランドを販売することで、中間となる代理店などを経由する必要がなく、安く仕入れることができるため、コストを抑えて利益率を高くできるというメリットがあります。

消費者としても、通常の製品と同じ製品を安く購入できる上、購入小売業者が企画していることから、消費者のニーズが反映されやすいメリットもあります。同じ品質で安く購入できるので、プライベートブランドを選ぶことで、節約につなげることができます。

作り置きおかずを活用する

野菜を買うと、冷蔵庫に置いていてもどんどん味が劣化してしまいます。野菜を買ったら、なるべく早めに調理をして、常備菜として作り置きしましょう。

まとめて作っておくと、ガス代を節約することもでき、食材のロスをなくすことができます。おかずカップに入れて冷凍をしておくと、そのままお弁当のおかずにもなるので、便利です。

キャッシュレス決済をする


クレジットカード決済や電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済を上手に活用することでお得になります。ほとんどのキャッシュレス決済は、使うことでポイントが貯められるようになっています。貯まったポイントは、そのまま支払いに使うこともできたり、違うポイントに移し替えることもできます。

期間や店舗を限定してポイントが数倍になったり、キャッシュバックされるキャンペーンも開催されていることもあります。ポイントを貯めれば、その分食費が浮きます。家計簿アプリと連動させることで、どこでいくら使ったか、すぐ把握することができます。

クレジットカードだと後払いになってしまったり、使いすぎが怖いという人におすすめなのが、チャージするタイプのキャッシュレス決済です。食費の金額だけ入金をしておけば、使い過ぎる危険がなくなります。

外食を見直す

節約のためにと思い、全部自炊にすると、ストレスがたまってしまうこともあります。頼む金額や頻度の見直しは必要ですが、外食にも予算を設定しておき、予算内であれば行っても良いなど、ルールを決めておくと良いでしょう。

食費を見直して家計を効率よく削減しよう

家計の中でも食費は削減しやすい項目です。1ヶ月にかかる食費をチェックをして、どのくらいの予算に収めるべきか決めましょう。食費を効率よく節約するためには、セールの活用や、献立を決めてまとめ買いをするなどコツを抑えると、無理なく続けることができます。

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