【今を時めく著名人インタビュー第一弾】自由に素直に攻めることができるように - 若新雄純さん-

【今を時めく著名人インタビュー第一弾】自由に素直に攻めることができるように - 若新雄純さん-

テレビをはじめ様々なメディアで活躍する若新雄純さんに若新さんのルーツや普段メディアで聞けないことを聞いてみました!

Q.早速なのですが若新さんのことを知らない方もいらっしゃると思うので若新さんの職業についてのご説明をお願いしたいと思います。

 自分の職業の説明は難しいのですが、仕事の幅を広く持たせるため、プロデューサーという何かわからない肩書に拘って、これを使い続けています。

 僕はもともと田舎の中学生の時からビジュアル系ロックバンドが大好きでした。それで、ロックミュージシャンが「ジャンルに捕われたくない」というのに憧れていて(ちょっと中二病みたいな感じもあったのですが)自分の仕事をジャンル分けする行為もしっくりこなく・・・。それが今でも影響しているのか、どの肩書を考えてもぴったりくるものがなかったので、プロデューサーというあいまいな肩書を使用しています。

 大学で研究したり、会社を経営していたり、メディアに出演し意見を言ったりしていますが、具体的には、社会実験的なプロジェクトを企画プロデュースするのが僕の仕事です。

Q.最初の仕事って何でしょうか?

 僕は、学生と社会人の境目がなくて・・・大学1年の時に、ちょうど制度の変わり目で、なにかやりたい事業があったわけではないけど、今の個人事務所になっている株式会社NEWYOUTHを作りました。いろいろ批判はあったんだけど、ぼんやり会社で働くというよりも起業家として生きていく方が、自分にとってしっくりくる生き方に近づいていくんじゃないのかなぁと。そういう気がして。

 当時は、学生の起業家も少なかったんだけど、大学の先輩で地味な起業家の人がいて、その人って「今でいう、スタバでパソコン広げながら、いろいろやって俺イケてるって思い込んでる」感じの人じゃなくて、すごく謎だったんです。でも、僕は、あ、この人は本物だな!と直感で感じていて・・・。その先輩が会社つくろうよって声をかけてくれて、今のリタリコっていう会社を作りました。最初は二人で始めた会社も、今は上場して。当時はめちゃくちゃ働きました。勢いがあったけど、仕事もまだ下手で生産性も低かったから、僕は毎日終電まで働いてました。それが1番の思い出かもしれないです。

 僕は2年弱ぐらいで辞めちゃったんですが、最初から上場するだろうと確信していました。ただ僕は、会社の組織や人との関係でいろいろ葛藤を感じていて、なぜ会社で働き始めると、多様性とか柔軟性が失われていくのか。なぜ人との違いを活かせないのか。そういうものを感じて僕は自分の理想を追い求めるようになりました。経営者はこうあるべき、従業員はこうあるべきみたいなものがとても窮屈で空回りばかり。新進気鋭のIT企業がメジャーになっていく中、会社で働くとはこうあるべきというものに疑問をもってしまい、いつも悶々としていました。自分自身がどう社会に関わるかを考え、模索した時期で、貴重な経験をしました。会社が急成長し、どんどん大きくなる中、やはり自分は会社組織に属すのは難しいなと。

Q.それがアウトロー採用やニート株式会社につながっているんでしょうか?

 一番のきっかけはそこですね。
 すべての人にマッチしたベストな働き方は、ないと思うんですけど、一人一人どんな働き方が居心地いいかというのは違うじゃないですか。そういう中で大多数の人達のやり方・主流からこぼれ落ちた人はどうなっていくんだろうな・・・ということを考えました。

 例えば、少し変わった服装や見た目の人について、「〇〇さんのあり方はどうか?」と誰かから言われ始めます。そんなにか?と思うけど、マイナスはあっても、プラスはないですよって言われる。そういうことがあっても営業とかにいくと笑顔にならなければならない。エレベータとか乗ると鏡があるじゃないですか。その鏡を見ていると、そのマイナスな部分が気になってくるんです。確かに見た目は悪いかもなぁと・・・それがだんだん負い目になって、いつの間にか上から下までスーツスラックスな人になっていきます。

僕は、その周りに言われるマイナスな部分が自分で気になりだしたら終わりだと思っています。一つ直すと、気になって、全てを直さなきゃいけなくなると思うんです。いわゆる無難な形に。こういう服装・こういう髪型・こういう考え方みたいな。まるで大量生産の金太郎飴ですよね・・・。

でも、そうならずに外れ続けている人たちには、何かあると思うし、僕はそういう人たちを応援したいという気持ちもあり、就活アウトロー採用やナルシスト採用という企画を始めました。企業側にも魅力がある人たちなので、ダイバーシティー化する働き方の一因になったと思います。就活は滑稽だ、窮屈だといいますが、いうほど劣悪な環境やシステムではないはずです。それぞれ、それなりの合理性もある。

ただ、どうしても苦しい人たちはいる。そういう人たちは明らかに自分がはみ出しているを自覚しているから、話が早い。自分たちはこういう理由ではみ出しているということを理解しているから、自己認知ができています。そして、いろいろ深く考えているだろうと・・・それはそれで面白そうだから、集まると何か起きるんじゃないかと思いました。

ズレていることを負の要素で排除するのではなく、尊重するというマッチングを生み出しましたそれが話題になり、いろいろなメディアで取り上げていただくことになりました。

Q.若新さんにも不安はあると思うのですが、どうやって払拭していますか?

 それは確かに重要な話ですよね。僕も人並みに不安はあるんですよ。
 こういういろんな企画の仕掛け人というか研究者やプロデューサーという仕事をできている理由は、ごく普通の人の感覚を持っているからだと思っています。

両親が学校の先生で、長男だった僕は、勉強できる先生の子としてずっと育ってきました。なんかはみ出したらやばいんじゃないかっていう感覚は、教育上植え付けられたと思います。だけど、高校を卒業するくらいのときに、なんかその場所や地域やコミュニティーの中の普通というものに縛られていると生きていけないぞと・・・。変だと思われても自分が心地いい生き方を探さなければ・・・。自分の素直な気持ちに気づいた時に、これは自分の人生は、ずっと素直でいるようにしなければ、苦しいものになってしまう。自分がどう思うか、考えるか、感じるかを大切にしていくべきだと。

 その時の、素直」っていうのは、相手に対してというよりは自分の気持ちに対してというのが大きかったんですけど、でもそれに合わせなきゃいけないって高校生までは思ってたんです。校則とかルールに合わせるというよりも、もっとより生々しい人間っぽいものに合わせて生きていて、例えば今でいう、校内ヒエラルキーの1軍じゃなきゃいけないみたいな。

実は、僕のパソコンやアルバムにはいかにも1軍でした、みたいな写真がいっぱい残されてて・・・。今思えばそれはいらなかった。素直じゃない。その頃の1軍な友達とは一人も続いていない。たぶん、無理して合わせていただけなんですね。

そして、大学進学で地元を離れたんですが、その「素直」さを意識するようになってからは、文化祭のステージでバンドやっても中・高校の時と楽しさの本質が違うんですよね。自分に対する大きな解放感のようなものがありました。だから、不安を払拭するというよりは、自分の素直さの方を大切にしてその時その時を選択しているということです。

Q.いろんな人と出会ってきたと思いますが、人を見極めるということについてはいかがですか?

 実は僕の人生の中で最も重要なのはそこだと思う。僕の中では誰と組むかがすべてかなと思っていて。この人たちが今イケてるっていうのは、常にどんな時代でもなんとなく形成されるけれど、自分に合うか合わないかっていうのはまったく違う。心地が悪いのにこういう流れに乗っておかなければってやるのはしんどいわけです。

自分にとっての一番相性のいい、居心地のいい関係が作れる人たちと何かをやったほうが、自然体で一番自分の力を発揮できます。自分が素直に振る舞って、お互いに敬意を持てるような関係を作れるかってことを考えてきました。それはめちゃくちゃ大事にしてたんですよ。

その人のことそのものを完璧に見抜いているっていうよりは、自分との相性がどうかを見抜くことについて精度が上がっていきました。おかげで、大学生で起業してから今日まで、お金のトラブルなどはほとんどありません。自分にとっての居心地の良さで人を見極めることで、不要なトラブルもなく自分の力を十分に発揮できる人と付き合えていると思います。

Q.若新さんにとってのお金というものは一体どういうものですか。

 お金に関してはけっこう明確です。

 自分の人生にとってのプラスを保証してくれるものだとは思っていません。マイナス面をカバーするものだと思っています。それはお金をいくら稼いだとしても、それに比例して確実に幸福度が増すわけではないということです。でも、不幸は減らしてくれる。例えばですが、自分が生活をしていく中で、マイナスに働く要因みたいなものはそこら中にいっぱいあります。捕われたり、悩まされたり、巻き込まれたりと。お金はそういうマイナスな要因を打ち消してくれるもの・・・だと思っています。

 どうやってお金を増やしていくか・・・ということにもそんなには力を入れていません。僕にとっては、先ほど言った通り、素直に居れて自由に働けたり色々実験できることの方が大切です。アイディアと工夫なんかで自由な自分を楽しむ方が幸福度が増します

なので、お金はマイナスを未然に防いでくれるもの。です。危うい面も持ち合わせていて、きっちりしておかないと一瞬で信頼を失ったりもします。経営や副業などで、自分がお金に対し責任を持った時に初めてわかる感覚でもあります。従業員がいれば当然お給料を払わないといけないし、請求書は自分が書かないと振り込まれない。当たり前のことなんですが、きっちりやらないとトラブルになります。なので、お金というものはとても厄介です。ただ、その辺をきっちりすることで、人生に現れるであろうマイナスな局面をかなり減らしてくれます。そういう風に僕はお金というものを捉えています。大事なのは、いっぱい稼いでも幸せにはなれないけれど、トラブル回避の役には立つということです。


加えて、お金があると、幸せについて考えたりいろいろ実行したりしやすくなるということなんだなと感じています。ものごとについて、余裕をもって考えることもできるようになる。お金について悩むことが多いと、そのマイナスを減らすことで必死になってしまいます。僕は漫画のウシジマくんが好きなんですけど、テーマはまさに「お金」だと思いますが、そのお金のことで幸せになった人の話は、ほとんど描かれていない。

お金について言えることは、ウシジマくんの世界で描かれているような、お金によってもたらされる不幸はゼロに近づけたほうがいい。ああいうことが、1個もない状態が最高のスタート地点で、そうなって初めて余裕を持って、自分のやってみたい仕事とか、チャレンジしたいことができる。そこから先に必要なものは、お金とはまた別の何かだと思うんです。

そして、自分がどう振る舞ったり、どう暮らすと幸せかみたいなことを余裕をもって考えられるようになる。それは、今日、僕が前半でお話ししたような自分のこだわり次第で、でも、それを突き詰めやすくなる。こんな感じで、お金については、保守的というよりは、自分の人生を自分の納得いくものにできるように、自由に素直に攻めることができるように、足かせなるマイナスをなくしておくもの。そういうものかと思っています。
若新 雄純(わかしん ゆうじゅん)

https://twitter.com/wakashin

日本の実業家、プロデューサーである。株式会社NEWYOUTH代表取締役、慶應義塾大学特任准教授。
福井県三方上中郡若狭町出身。会社経営の他、大学教員(非常勤)を兼任。新しい働き方や組織、地方創生・まちづくり、キャリア・教育などに関する社会実験的な企画のプロデュースや研究を行う。ニートが取締役を務める「NEET株式会社」の代表取締役会長、福井県鯖江市のまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」のプロデューサーなどを務め、2014年ごろからニュース・ワイドショーなど多数の番組でコメンテーターとして出演

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