投資信託ならインデックスファンド!その特徴とメリットなどを解説
資産運用を始める際、投資信託はそのリスクの低さから初心者に選ばれやすいもののひとつです。しかし同じ投資信託でも、やるならインデックスファンドがおすすめとなるでしょう。
ここではインデックスファンドの特徴やメリットやデメリットをお伝えしますので、その魅力をご理解の上でぜひやってみてください。
ここではインデックスファンドの特徴やメリットやデメリットをお伝えしますので、その魅力をご理解の上でぜひやってみてください。
インデックスファンドの概要
投資信託のひとつ
少々分かりづらいと思いますのでざっくりと説明しますが、「その市場における代表的な会社の株価の平均値に沿った運用をする」のです。つまり、運用そのものが市場の値動きと似たような動きをするということですね。
しかし、どうしてわざわざ市場に沿うような形で運用するか、疑問に思われる方も多いと思います。それは、インデックスを長期的に見ると「上昇傾向」が続いているため、その流れに沿うだけで確実に利益が出るからです。
株式との違い
まずは投資対象で、株式が「自分で選んだ商品を1つ購入」するのに対して、インデックスファンドは「その道のプロが選んだ複数の商品をまとめて購入」となります。つまり、購入の時点で1つの株を所持しているのではなく、初手で複数の株を所持していることになる、そしてそれら商品はプロが選んだものになる訳ですね。
次に投資金額ですが、株式が100株や1,000株を1つの単位としており非常に多くのお金を必要とするのに対して、インデックスファンドは1人で1つの単位を担う訳ではありませんので株式よりも少ないお金で運用することが出来ます。このように、同じ「運用」でもインデックスファンドと株式では明確な違いがあるのです。
主なインデックスの種類
・東証株価指数
・日経平均株価
・JPX日経インデックス400
・NOMURA-BPI総合指数
・東証REIT指数
・ダウ平均株価
・NASDAQ総合指数
・S&P 500
・MSCIコクサイ・インデックス
・FTSEカイガイ・インデックス
なお上記のみに限らず、その他いくつかのインデックスがあります。
インデックスファンドのメリット
以下で代表的なメリットについてご紹介しますので、参考にしてください。
運用コストが低く少額から始められる
銘柄の調査やその資金、売買手数料や人件費、細かなところを言えばこれらを行うための通信費用などの諸経費など、結局掛かるコストは「商品のお値段」に加算されるのです。しかし、インデックスファンドの場合は運用に際してすでに指標がある訳で、上記の経費を必要としないためにコスト削減となっているのです。
さらにインデックスファンドは投資信託であるため、先にもありましたが株式のように個人で大きな株数を売買するようなことはなく、単価が低いと考えていいでしょう。しかも昨今のインデックスファンドはノーロード(販売手数料が不要)も少なくないので、余分なお金を掛けなくても済む場合が多いのです。
自動的に分散投資となる
さらにインデックスファンド自体、非常に多くの商品を取り揃えていることから、個々の商品を複数購入すれば「投資している株を多量に所持している」ことになります。あまりに多数の投資は儲からないと考えるかもしれませんが、初心者の場合はそもそも個別の投資でいきなり利益を上げることは難しいでしょう。
投資信託の場合は、プロたちが厳選した商品がまとめられています。それには一定の根拠があり、初心者であるなら「まずは」プロに乗っかるような運用をするのも、リスクを抑える一手となるのです。
値動きが把握しやすい
特に日経平均株価などはニュースなどでもよく取り上げられるので、片手間で値動きを把握することが出来るでしょう。
資産運用は情報が命であること、そして初心者の場合はなかなか情報を仕入れられないことから、たやすく情報を仕入れることが出来る状況はメリットとなるのです。
逆にもし株式をされていた場合、おおよそ自ら値動きを確認するためにアプリ等を起動して、その都度「取引した株の状況」を見なければなりません。初心者であれば初期は値動きに敏感なので忘れるということはありませんが、どの道手間であることには変わりませんし、その手間の所為で何かを怠るかもしれないでしょう。
「値動きが把握しやすい」なんて単純なメリットですが、初心者であるからこそこのような単純なメリットはありがたいものなのです。
簡単でお手軽に運用出来る
しかも少額投資での運用が可能ですので、初心者の方でもハードルが低く簡単に手を出すことが可能です。資産運用をしたいと思っているものの、未だ勉強中等でなかなか手が出せない、でも今の時間も勿体無いと思うのであれば、これは大きなメリットになるでしょう。
ただし、当然のことながらインデックスファンドを取り扱う会社は少なくなく、玉石混合と言わざるを得ないところがあります。適当に選んだ会社で適当な商品を選んでしまうと、結局は損をしてしまう羽目になりますので、最低限の勉強はしておいてから始めるようにしましょう。
インデックスファンドのデメリット
投資信託のデメリットにほぼほぼ似通っていますが、そこも含めて改めて知識として身に付けておきましょう。
リターンが少なく短期運用には不向き
よって、短期運用で大きなリターンを得られるとは考えないようにしましょう。資産運用はハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンが原則であり、ここは覆ることはありません。
資産運用は、あなたが背負ったリスクに伴ったリターンしかないのです。
この事から、インデックスファンドを始める際は長期運用を考えておくようにしましょう。少ない投資であっても、長期運用であれば「時間」を犠牲にすることからそれがリスクとなりますので、リターンをある程度見込むことが出来ます。
さらにインデックスファンドは、インデックスに沿った運用…つまり連動していることから、資産運用の中でも限りなく安心、安全な部類となります。そのため高い確率で利益があると考えられますので、出来ることならある程度はまとまったお金で運用するのが望ましいと言えるでしょう。
元本保証ではない
しかし、実はこのインデックスファンド、元本が保証されている訳ではありません。可能性的には低いのですが、もしかすると売却額が購入額を下回るかもしれず、そこは資産運用ということである程度の覚悟はしておきましょう。
そのため、身を削るような運用をするのではなく「余剰金での運用」が必要となります。
なお余談となりますが、資産運用と呼ばれるものの大多数は元本保障ではなく、一定のリスクが伴います。中には元本保障を謳う商品もあるにはありますが、利率があまりに低いなどで資産運用にならないケースがほとんどです。
銀行の口座に放置するのが代表例で、その際は年利0.001%等ほぼ利益にならないパーセンテージを突きつけられるだけです。何が言いたいのかと言うと、「資産運用を考えるのであれば、ある程度のリスクは織り込み済み」としておく方が、精神衛生上良いかと思われます。
信託報酬が求められる
具体的には、信託報酬を年0.2%としているのなら、50万円の買いをした場合は年間1,000円の負担で、5年運用で5,000円のコストとなります。5,000円なら大したことはないと思われるかもしれませんが、あまり利益が出なかったなどが起こればそのコストで差額でマイナスになることもあるのです。
よって、報酬が不安な方はノーロードの商品を選ぶなどの工夫をして、余計なところでコストが掛からないように運用しましょう。ただしノーロードは、ノーロードの理由があるかもしれず、お金が掛からないと即座に飛びつくのは悪手ですので、ご自身である程度の調査をするよう心掛けましょう。
インデックスファンドで確実な運用を目指そう
まずは「確実な運用」ということで、ここから始めてみては如何でしょうか。