審査なしで登録できる後払いサービスはある？おすすめの後払いサービス一覧
-
ファイナンシャルプランナー｜金子賢司2022.10.11
-
Twitter
シェア
LINE
後払いサービスとは、商品の購入やサービスを利用した際に、支払いまで一定の期間を待ってもらえるサービスです。この後払いサービスを利用すれば、すぐに現金が必要なときも、キャッシングやローンに頼らずにすみます。
この記事では、後払いサービスの特徴や、利用できる後払いサービスの種類をご紹介していきます。急な出費が必要になった方は、ぜひ参考にしてみてください。
後払いサービスとは？
後払いサービスとは、商品やサービスを受け取った後に代金を決済するサービスのことです。専用アプリや電子マネーの機能に付帯しているものなど、後払いサービスにはさまざまな種類や形態がありますが、学生や専業主婦でも登録できるものが多いです。
後払いの機能を持った身近なサービスの一つに、クレジットカードがあります。クレジットカードは簡単にいえば、購入者とカード加盟店の間にカード会社が入り、支払いを立て替えることによって実質の後払いができるようにした仕組みです。
これと同じような仕組みで、後払いができるサービスはさまざまな場所で導入されています。たとえばECサイトは、クレジットカードを持っていない方でも後払いができるように、後払いサービスを導入しているところも少なくありません。
ただし、後払いはサービスを提供する企業側にリスクがあるため、基本的にはクレジットカードと同様に事前審査が必要です。
審査なしで後払いが可能なサービスの種類
基本的に事前審査が必要と先述しましたが、なかには審査不要のものもあります。
審査なしで後払いが可能なサービスを分類すると、以下の5つに分かれます。
● 後払い決済のアプリ
● 後払い決済タイプの電子マネー
● 携帯のキャリア決済
● 後払い決済の通販サイト
● バーチャルカード
それぞれ詳しく解説していきます。
後払い決済のアプリ
後払い決済のアプリとは、スマホでアプリをインストールし登録するだけで、買い物の支払いに使えるようになるものです。お金をチャージして使うタイプや登録だけで決済に使えるタイプ、カードを発行して使うタイプなど、使い方はアプリによっていろいろです。具体的な後払い決済アプリは、記事の後半でご紹介します。
アプリへの登録そのものには審査がないこともありますが、後払い機能を利用するときは、申し込み時か利用時に審査が必要になるので、審査に落ちて利用できなくなる可能性があることも知っておきましょう。
後払い機能からチャージされた金額は、現金として引き出すことはできません。支払い期日は翌月に設定されているものが多く、手数料も比較的高めになります。期日を過ぎると延滞金が発生します。
後払い決済タイプの電子マネー
後払い決済タイプの電子マネーもアプリ同様、スマホにアプリをインストールした後、お金をチャージして支払いや送金に使うことができます。電子マネーには、決済機能のほかにクーポンやポイントが貯まる機能などのミニアプリが充実しているのが特徴です。会計時に残高不足に気づいても、サッと後払いに切り替えて使えると便利です。
後払いで利用した金額の精算は、コンビニやATMで支払うこともできますが、その場合は手数料が必要になります。しかし、クレジットカードや口座振替を設定しておけば、利用手数料なしで後払いを利用できることもあります。
携帯のキャリア決済
携帯のキャリア決済とは、携帯電話会社が提供しているオンライン決済サービスのことです。決済サービスによる支払いを携帯電話の料金とまとめて支払うと、手数料がかからずに後払い機能として利用できます。
以下のキャリアと決済サービスの組み合わせで、後払いで利用した金額を携帯電話の料金と合算して支払うことができます。
● auとUQモバイルユーザーなら「au PAY」
● docomoとahamoユーザーなら「d払い」
● ソフトバンクとYmobileユーザーなら「PayPay」
決済サービスによってはd払いのように、Google PlayやApp Storeから購入したコンテンツが限度額に含まれることもあります。利用できる金額と内容を事前に確認しておくとよいでしょう。
後払い決済の通販サイト
通販サイトでも、審査がない後払いサービスを導入しているところがあります。ZOZOTOWNのように、独自の後払いサービスを提供している場合もあれば、通販サイトがNP後払いやpaidyなどの後払いサービスと連携している場合もあります。
通販で利用できる後払いサービスにはいろいろな種類があり、以下はその一例です。
● paidy
● NP後払い
● スコア後払い
● GMO後払い
● 後払いドットコム
● SAGAWA後払い
● クロネコ代金後払い
● ZOZOTOWNツケ払い
通販サイトから後払い決済を利用して注文し、商品到着後にコンビニや郵便局、銀行で支払います。その際かかる手数料は、利用するサービスによって異なります。支払い期日は、おおむね請求書の発行日から14日以内のところが多いようです。
バーチャルカード
バーチャルカードとは、スマホアプリで発行できる仮想カードのことで、前述した後払い決済アプリで提供されている機能のひとつです。バーチャルカードでは、プラスチックのカードを持つ必要がなく、アプリ上でチャージや支払いの明細や履歴の管理ができます。
クレジットカードと同じように16桁のカード番号やセキュリティコードが割り振られます。通販サイトでは、カード番号やセキュリティコードをクレジットカード情報に入力すれば、クレジットカードを使うのと同じように決済できます。
バーチャルカードは物理的なカード発行に要する手間がなく、登録だけなら審査が不要なものも多いため、スマホで登録が完了すればすぐに利用を始められます。ただし、後払い決済アプリ同様、後払い機能の利用時や限度額の増加時には審査が必要です。
審査なしの後払い決済のアプリ10選
審査なしで使える後払い決済アプリを10種類ご紹介します。ただし、登録時に審査がなくても、後払い機能を利用する際に審査が必要になることがあります。
VANDLE CARD
VANDLE CARD（バンドルカード）は、審査も年齢制限もなく利用できます。申し込みから1分でネット決済専用の「バーチャルカード」が発行可能。お金をチャージして利用できるアプリです。リアルカードを作れば、実際の店舗でも支払いに使えます。
後払いは「ポチっとチャージ」から利用でき、チャージした金額は翌月末までにコンビニやセブン銀行ATMなどから支払います。
Kyash
Kyash（キャッシュ）は、スマホからオンラインで使えるプリペイドカードサービスです。審査も書類も不要で、年齢による制限もありません。複数人で共有口座を作れるのが特徴です。
アプリ内の「イマすぐ入金」で後払いができます。少額から申し込めるので使い過ぎの心配がありません。後払いを利用した月の翌月末までに、利用分をコンビニ（ローソン、ファミリーマート、セイコーマート）で支払います。
atone
atone（アトネ）は、カード発行やチャージが不要で、登録すれば後払いができるアプリです。atoneに登録した携帯電話の番号とパスワードを使ってネットショップやネットサービスで利用できます。
支払い方法は、コンビニ払いや銀行ATM（Pay-easy）、口座振替のなかから選べます。利用するための年齢制限はないため、未成年者でも利用は可能ですが、親権者の同意は必要です。
B43
B43（ビーヨンサン）は、プリペイド式のVISAカードとアプリがひとつになったサービスです。1人でも使えますが、夫婦やカップルなど2人で共有して使うことができます。登録が完了すると、Visa加盟店で使えるプリペイドカードが自宅に届きます。
「あとばらいチャージ」を利用した場合、入金した金額と手数料を合わせて翌月末日までにコンビニで支払います。18歳未満の利用は、親権者または法定代理人の許可が必要です。
ultra pay
ultra pay（ウルトラペイ）は、誰でも持てるプリペイド式Visaカードです。後払い機能「こんど払い by GMO」を利用するには「そとなカード＋」（発行手数料500円が必要）を別途申し込む必要があります。
こんど払い by GMOから入金した金額に手数料を合わせて、月末までにコンビニにて支払います。カード発行に年齢制限はありませんが、未成年者の場合は保護者の同意が必要です。
BANKIT
https://www.bankit.jp/service/
BANKIT（バンキット）は、スマホ向けアプリ型プリペイドカードです。電話番号とメールアドレスを登録するだけでカードを発行できます。
後払い機能には「おたすけチャージ」と「おたすけチャージ＋（プラス）」の2つがあり、どちらも18歳未満は利用できません。支払い期限までに借りた分以上のチャージをして精算します。
paidy
paidy（ペイディ）は、メールアドレスと携帯番号を入力すれば、AmazonやQoo10をはじめとした70万店舗以上のネットショップで、後払いによる買い物ができるサービスです。
「ペイディプラス」にアップグレードすると、手数料が無料で3回分割の後払いが利用できるようになります。アップグレードに追加費用はかかりません。予算設定ができるので、使い過ぎを防止できます。
りそなWallet
https://www.resonabank.co.jp/net/smartaccount/landing07.html
りそなWalletは、りそなグループの口座に直結したりそなデビットカードを使い、チャージ不要で支払いができるアプリサービスです。利用するにはりそなグループの銀行口座が必要になります。
りそなWalletは「後払い（SLiDE）」から後払い機能を利用できます。りそなのデビットカードは、15歳以上で申し込みできます。ただし、カード発行までには12日〜14日間ほどかかることもあるため、使えるまで時間がかかるかもしれません。
みんなの銀行
https://www.minna-no-ginko.com/
みんなの銀行は、スマホから銀行口座を開設でき、通常の銀行と同じ機能をオンラインで利用できるデジタルバンクです。後払い機能「COVER（カバー）」を利用するためには、月額600円のプレミアム会員になっておく必要があります。
口座開設は15歳以上からできますが、COVERの利用は20歳以上で収入のある方が利用対象です。利息がかからず返済期限も決められていないので、安心して利用できます。
Aria Pay
Aria Pay（アリアペイ）は、クレジットカードがなくても、オンラインショップで分割払いができるサービスです。オンラインショップの商品URLをメールに添付して送るだけで、購入ができ、支払いはあとでまとめて返済できます。
以前は手数料が必要でしたが、現在は利用者に手数料負担はありません。支払いは一括または2分割を選ぶことができ、登録した給料日に支払います。
審査なしの後払い可能な電子マネー決済サービス5選
後払いができる電子マネーを5種類ご紹介します。こちらも登録時に審査がなくても、後払い機能を利用する際に審査が必要になることはあります。
メルペイ
メルペイは、フリマアプリのメルカリが提供する電子決済サービスで、18歳以上で登録できます。メルカリでの買い物やメルカリ以外のWebサービス、およびコンビニなどでの支払いに使えます。メルカリの売上金をメルペイで使うことができます。
メルペイを使うには、スマホにメルカリのアプリをダウンロードする必要があります。後払いは「メルペイスマート払い」から利用でき、翌月に一括で支払うか、もしくは定額払いに変更することができます。
FamiPay
FamiPay（ファミペイ）は、大手コンビニのファミリーマートが提供するバーコード決済アプリです。後払いは「FamiPay翌月払い」から利用できます。18歳以上の人が対象で、主婦（主夫）や学生の申し込みも可能です。
翌月に精算すれば手数料は無料ですが、翌月以降に支払いを延期できる「スキップ機能」を利用すると手数料が発生します。
QUICPay
QUICPay（クイックペイ）は、JCBが提供する電子マネーサービスです。スマホアプリまたはカードに、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードをひもづけて利用します。
後払い機能の「ポストペイ」は、クレジットカードをApple PayやGoogle Pay に設定して使うことができます。QUICPayを利用できるのは、クレジットカードを発行できる18歳以上（高校生除く）です。
LINE Pay
https://pay.line.me/portal/jp/about/payment
LINE Pay（ラインペイ）は、メッセージアプリ、LINEの送金・決済サービスです。LINEアプリをダウンロードしていれば、規約に同意するだけで利用を開始できます。後払い機能は「チャージ＆ペイ」から利用できます。
ただし、チャージ＆ペイを利用するにはVisa LINE Payクレジットカード、もしくは三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカードの登録が必要です。そのため、利用できるのはクレジットカードを作れる18歳以上になります。
PayPay
PayPay（ペイペイ）は、QRコードで支払うキャッシュレス決済アプリです。コンビニやドラッグストア、飲食店、ネットサービス、公共料金などさまざまな支払いに対応でき便利なため、登録ユーザー数が4,700万人を超えています。
後払い機能は「PayPayあと払い」から利用できます。PayPayあと払いの申し込み時に、精算のための口座を登録する必要があり、支払った代金はその口座から引き落とされます。あと払いを利用できるのは高校生を除く18歳以上の人です。
審査なしの後払いサービスを利用する際の注意点
審査がない後払いサービスは便利ですが、利用する前に注意しておくべきことがあります。それは、サービスやアプリ自体への登録には審査が不要でも、後払いサービスを利用する際には審査が必要になることです。そのため、審査に通らない可能性があることは知っておきましょう。
次に忘れてはいけないのが手数料です。後払い利用の手数料や請求書送付にかかる手数料、コンビニ・銀行払いの際の支払い手数料などがあり、サービスによって手数料が異なります。利用する前には、手数料の比較をしておくとよいでしょう。
また、後払いサービスは提供する会社によって多種多様で、なかには実際の店舗では利用できないものもあります。どこで使えるかは事前に確認しておきましょう。
後払いサービスを上手に活用しよう
後払いサービスは、クレジットカードを持っていない方でも利用できるのが嬉しいところです。カードの手続きが面倒な方や、家庭の事情でカードを作れない方であっても、アプリの登録だけなら簡単にできます。審査なしで登録できる後払いアプリもあるため、今回紹介したアプリをぜひチェックしてみてください。
ただし、後払いサービスの場合、お財布の現金が減らないからと使いすぎてしまうリスクがあります。自分が現在どれくらいお金を使っているのか、家計簿で記録するなどして、状況を把握しながら計画的に利用しましょう。
