将来に向けてできるだけ節約で浮いたお金を貯金をしておきたい、海外旅行やレジャーなど目標額を決めて貯金したい、今後の給料カットや残業代カットに備えて、節約で貯めておきたい、教育資金のために、もう少し生活費をカットしたい、などなど節約の目的はさまざまです。

1万円を捻出するには？

1万円貯めるためには、収入を増やしたり、投資で増やすという方法もあります。しかし、収入を増やすための副業は禁止されていたり、OKだとしても、本業に支障が出てしまうと本末転倒です。

投資の場合は1万円増やすつもりで、たとえば10万円を投資した結果、8万円に減ってしまうといった、リスクも伴うことが多いです。

もっとも効率が良く、そして思い立ったらすぐに取り組むことが可能で、短期間で成果が上げられるのは、生活費を見直して、節約をすることだと言われています。

固定費を見直すメリット

生活費の中でも、固定費を見直すことが大切です。固定費を見直すメリットは、一度しっかりと見直しをすると、そのままずっと継続できることです。

もしも、月1万円分の収入を増やそうと思ったら、1ヶ月だけでなく、毎月毎月、収入を増やすための努力と時間が必要となります。固定費は、1度の手間ひまだけでその次月からは何もしなくても削減できるのです。

固定費を見直すための準備

節約をする上で、まず見直すべきとされているのは固定費です。固定費とは、その名前のとおり、支出のうち、月々決まった金額で支払っている費用のことです。

・家賃や駐車場代、住宅ローンなどの住居費、電気やガス、水道などの光熱費
・スマートフォンの料金や、インターネットプロバイダ料、電話使用料といった通信費
・生命保険や損害保険などの保険料、車を所有している人は維持費
・習い事の費用

などが主なものです。近年人気となっている、動画や音楽などのサブスクリプションも固定費に含みます。

最初に、すべての固定費の種類と金額を洗い出して、可視化してみましょう。そうすることで、どれだけ収入に対して、固定費がどの項目でどのくらいかかっているのか一目でわかります。

固定費はほとんどが銀行からの自動引き落としにしている人がほとんどだと思います。自動引き落としの方が便利ですし、支払いを延滞、滞納することによるトラブルも防ぐことができます。しかし、お金を払ったという実感がわきづらくなってしまうのです。

固定費を削減する効果的な方法とは？

それでは、固定費を減らして節約するための方法について、ご紹介いたします。

解約する

節約のためにもっとも効果的なことは、解約です。解約をすれば、次の月からの支出はゼロになり、その分節約できます。固定費の中で、利用をしていないものはないかチェックをしましょう。

固定費の中でも、特に、動画や音楽配信、ゲームといった、会費やサブスクリプションの料金に注目するようにしましょう。

これらのサービスは、2週間や1ヶ月程度は無料体験をした上で継続を決められるというサービスが多いのですが、自分から解約手続きをしないと、無料期間が過ぎると自動的に会費が引き落とされるシステムになっています。

月数百円程度のサービスであっても、いくつか登録をしていればそれなりの金額が毎月かかることになります。

最初の申し込みの時点でクレジットカードの登録をしているために、解約手続きを忘れて、無料期間がいつの間にか過ぎてしまっていた、なんとなく継続しているといったケースもあるかもしれません。

まったく利用していない、月会費に見合っていないと判断できるサービスは、解約手続きをおこないましょう。

解約をしても、「やっぱりこれは使いたい」と思えば、いつでも再入会できます。

スポーツジムも、固定費でも注目すべきポイントです。スポーツジムは、定額の料金システムを採用しているところが多いため、まったく通っていなくても、毎月引き落とされます。

また、ジムの利用料に加えて、ロッカーやシャワー利用料、シューズレンタル料、特別な施設の利用などのオプション費用が別途かかるところもあります。

実際に利用している頻度を考えて、見合っていないと判断できれば退会手続きをすることで、かなりの固定費カットにつながるでしょう。

安いサービスや契約プランへ変更する

契約した当初はお得だった料金プランも、年数が経過するとサービスが細分化されて、違うプランが登場していたりします。

また、違う会社が、同じクオリティのサービスを、もっと安い料金プランで提供していることもあります。一度契約をしてしまうと、変えることは億劫に感じるものですが、節約のため、比較検討をした上で変更をしてみましょう。

スマートフォンの契約プランをチェックする

どのご家庭でも、固定費の中でも大きな割合を占めるようになっているのは、スマートフォンをはじめとする通信費ではないでしょうか。

スマートフォンの料金で金額が大きいものは、基本使用料とパケット通信代を合わせた基本料金です。まずはスマートフォン会社の利用明細書を確認してみましょう。

郵送を依頼している方は郵送で送られてきます。最近ではネットやスマートフォンの携帯電話アプリなどで、WEB明細を簡単に確認することができます。

通話料で見直す

通話が一定の分数が無料で付いていて、無料分を超えたら場合には、通話料金が加算されるプランや、5分以内の通話がかけ放題となっているプランなどがあります。

無料通話やかけ放題の分数を超えると、通常よりも高い通話料金で加算されてしまうことに、注意が必要です。

数か月分の明細をチェックしてみて、何分、どの程度通話をしているのか把握して、通話オプション付きのプラン、かけ放題、オプションが何もないプランなど、適切なプランを選ぶようにしましょう。

通話をする人や分数によっては、LINEやSkype、Zoomなど、データを利用して音声を伝える通話アプリを入れると、無料で通話ができることからお得になることもあります。

連絡ツールとしてだけでなく、通話は顔を見ながらできるためテレビ電話として使うことも便利です。

友達や家族と通話料を気にせず長電話をしたい、たくさん電話をしたいという場合には、LINEやSkype、データ通信を利用したIP電話アプリを使うことも視野に入れましょう。

ただ、アプリでの通話をする場合、通話料はかかりませんが、次でご紹介するデータ通信がかかることになります。

データ通信量で見直す

スマートフォンを使う上で、データ通信は欠かせないものとなってきています。特に使っていないつもりでも、ネットで地図や動画を見たり、ゲームをしていると、いつのまにかデータ通信量の上限に達していることがあります。

また、LINEなどでの通話も、データ通信量がかかります。調査によると、月々のモバイルデータ使用料は年々増加傾向にあります。2018年では、月間平均量が5.7ギガでしたが、2021年では8.7ギガと、3ギガも増えています。

どの会社のプランでも、月々に使えるデータ通信量の上限が設定されています。データ通信量が多く、制限を超えると通信に制限がかかり、通信スピードが各段に遅くなります。

制限によってこれまで使っていたデータ通信がスムーズにできなくなることは、ネットを少し見るのも遅すぎてイライラが溜まり、かなりのストレスとなります。

データ通信の上限に達すると、データ容量を追加購入、データチャージすることで、通信制限が解除されて、快適に使えるようになります。もしくは、オプションを設定することで、別途通信料金が加算されるプランもあります。追加料金は意外と高いことが多いです。
現在の料金プランを契約した時と比べて、データ通信量が増えていることに気付いておらず、データ通信量の上限と、いつも使っているデータ通信量が見合わなくなってきていることもあります。

上限になってチャージをすることを繰り返していると、スマートフォン料金が高くなっている原因となっていることもあるかもしれません。

随時チャージをするよりも、容量が大きなプランに変えることの方が料金を抑えられます。

反対に、大容量データ通信を見越した料金プランにしているのに、毎月通信量が余ってしまうという場合は、小容量プランや、データ従量制のプランに変更することで、節約につながります。

プランの変更も、都度携帯ショップに行く必要がなく、WEB明細と同じく、ネットやアプリからおこなえるようになっていますので、使い方が変わったらすぐに変更しやすくなっています。

スマートフォンの明細を毎月隅々まで確認して、自分の使い方にぴったり合っているプランに変更することを検討してみましょう。

携帯電話会社を変える

近年、スマートフォンは大手キャリア3社に加えて、ここ数年は格安スマホの台頭が目覚ましいものとなっています。さらに、大手キャリアとして楽天モバイルも加わって、価格やサービス面で競争が激しくなっています。

格安スマホとは、大手のスマートフォン事業者のネットワークを利用した通信サービスのことです。それぞれの会社が提供している格安SIMを、SIMフリーと呼ばれるスマートフォンに差し込むことで、利用ができます。

ネットワークを借りていることと、店舗を持っていないことから、広告費用や人件費がカットできるため、月額料金が安いことが大きな特徴です。

格安スマホは、メリットばかりではなく、他社のネットワークを借りていることから、時間帯によっては、通信スピードなどが遅くなるなど、人によっては不便に感じることもあります。

また、サービス提供エリアがまだ限られている会社もあります。どちらが良いか充分に検討した上で、乗り換えをしましょう。

固定費をカットして1万円を節約してみよう

月々の支出の中でも、もっとも節約するのに効果的なのは固定費です。固定費を一度しっかりと棚卸しをして、不要なサービス、ほとんど使っていないサービス、そして必要なサービスが可視化できます。

固定費は一度解約をしたり、安いプランに変えることで、翌月も引き継がれますので、無理なく節約も無理なくおこなえます。この機会に隅々までチェックしてみましょう。