注目を集めるコモディティ投資！基礎知識やメリット・デメリットを解説

近年、実物の商品へ投資を行うコモディティ投資が注目を集めています。本記事では、コモディティ投資とは何か、商品の一覧、取り扱いのある金融商品、メリット、デメリット等について解説します。投資を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

コモディティ投資とは？

その名の通り、商品先物市場で取引されるコモディティ（商品）に投資することです。該当する商品については後ほど紹介していきます。

これまでは、直接商品や市場で運用される商品ファンドへの投資がほとんどでしたが、近年では、商品指数に償還価額が連動する債券などに投資する投資信託など、利用方法が増えています。

コモディティは主に2つに分類されます。

・ハードコモディティ：貴金属、エネルギー

・ソフトコモディティ：農産物、畜産物

さらに具体的な商品内容について紹介します。

コモディティに投資するための金融商品は年々増えています。ここでは主な金融商品を4つ見ていきましょう。

新型コロナウイルスの蔓延により多くの国でロックダウンが行われました。そして需要が減少した原油などの影響によりコモディティの価格が大きく下落しました。

その後の景気回復を予測し、下落した価格での購入を検討する投資家が増え、買いが増加しています。そして、コロナ支援として多くの国で財政支援の政策が立てられ、その中でもゼロ金利政策を実施する主要国が多くあり、金利の減少により債券投資の代わりにコモディティ投資を行う投資家がさらに増えたと考えられます。

この影響で、コモディティ価格が上昇したと推測されます。

ここでは、コモディティ投資のメリットを2つ紹介します。

各商品の需給バランスや天候、為替レート、生産量、在庫量など様々な要因で価格の変動があります。これは、株式市場の値動きとは異なるため、株式投資している人がコモディティ投資を行うことは分散投資に繋がります。

実物の商品であるため、インフレによって物価が上昇するとコモディティも上昇する傾向があります。例えば、貴金属や原油などの価格が上昇すれば、これらを取り扱っている金融商品も利益が上がりやすくなると言えるでしょう。

ここでは、コモディティ投資を行うメリットを3つ紹介します。

1つ目のメリットでもお話したように、各商品で価格の変動要因が異なります。そのため、予期せぬ価格上昇や下落が起きることもあるでしょう。特に、エネルギーは世界情勢の影響を受けやすいため、価格の変動が大きいと言えます。また、農産物は気候や災害に左右されやすいです。

コモディティは外貨建てで決済するため、商品の価格変動だけではなく、為替相場の変動もチェックする必要があります。このようにコモディティ投資では為替リスクがあることを覚えておきましょう。

コモディティ投資には、株式の配当金や不動産の家賃収入、債権や預金の利息といったインカム収入がありません。基本的に、売買差益だけが収入になることを覚えておきましょう。

コモディティは各商品で価格の変動要因が異なるため、初心者が投資するのは難しそうなイメージがありますが、裏を返せば分散投資によるリスクの軽減が行いやすいということでもあります。

特に投資信託では、様々なコモディティにバランスよく投資ができるため、よりリスクの分散が行いやすいと言えるでしょう。コモディティ投資を考えている人は、まず投資信託の利用を検討することをおすすめします。