タスマガジン|副業を頑張る人のお金の情報マガジン

円安は私たちの生活にどんな影響を与える?具体的な事例と対策を紹介!

円安は私たちの生活にどんな影響を与える?具体的な事例と対策を紹介!

普段からニュースで耳にする「円安」。具体的な意味を知らないものの、日常生活においてマイナスイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。本記事では、円安が私たちの生活に与える影響や、円安そのものの意味についてわかりやすく解説します。 また、後半では円安のときにこそチャレンジしたい「外貨建て金融商品」について紹介します。日本円だけで資産を管理するのではなく、価値が高まっている外貨を活用して上手に生活に役立てていくことも大切です。 円安の意味やメリット・デメリットを理解することで日々の生活でお金に関する意識が変わり、資産を有意義に活用できるようになります。ぜひ参考にしてくださいね。

普段からニュースで耳にする「円安」。具体的な意味を知らないものの、日常生活においてマイナスイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。本記事では、円安が私たちの生活に与える影響や、円安そのものの意味についてわかりやすく解説します。

また、後半では円安のときにこそチャレンジしたい「外貨建て金融商品」について紹介します。日本円だけで資産を管理するのではなく、価値が高まっている外貨を活用して上手に生活に役立てていくことも大切です。

円安の意味やメリット・デメリットを理解することで日々の生活でお金に関する意識が変わり、資産を有意義に活用できるようになります。ぜひ参考にしてくださいね。

円安が生活に与える影響は?

円安により私たちの生活に起こる変化は「輸入品価格の上昇」「エネルギー資源の価格高騰」「外国株の配当増」が挙げられます。ここでは3つの影響について詳しく解説します。

輸入品の価格が上がる

輸入品の価格上昇は円安の典型的な特徴です。バナナや小麦など外国から輸入している商品は、円安の影響を受けて大きく値上がりします。円安が進んだ現在は、以前であれば1袋98円で買えたバナナが「1袋158円」という店舗を多く見かけます。日本は多くの食料を輸入によりまかなっているため、家計への影響は大きい傾向があります。

実際に農林水産省から発表されているデータによると、令和元年の時点で日本の食料自給率(カロリーベース)は38%です。昭和40年度は73%であったことに対して大幅に低下していることがわかります。特に、小麦は16%、大豆は6%と非常に自給率が低くなっています。

このカロリーベースでの食料自給率は他国と比較すると、アメリカで132%、ドイツで86%、イギリスで65%となっており先進国の中で最低の水準となっていることがわかります。
そのため海外の食料に依存する割合が高く、円安時には家計に与える影響が大きいと言えるでしょう。

エネルギー資源の価格高騰

日本は食料品だけでなく、石油やガスなどのエネルギー資源も輸入に頼っています。そのため、光熱費の上昇も避けられない影響です。

現状として、日本のエネルギー自給率は約11%という非常に低い数値です。諸外国と比較すると、アメリカは92.6%、イギリスは68.2%です。また自給率1位のノルウェーにおいては「792.6%」という驚異的な数値が出ています。このことから、日本のエネルギー資源自給率の低さがわかります。

そのため日本はエネルギー資源をほとんど外国からの輸入に依存しています。そのため、円安が進むと電気代やガス代、ガソリン代などが大幅に高騰してしまいます。光熱費の高騰は家計に大打撃を与え、困窮に繋がる家庭もでてくる可能性があります。

円安についてわかりやすく解説!

一般家庭において円安はマイナスの影響を多く与えることがわかりました。しかし、円安の現状を乗り越えるためには、円安に対する正しい知識が重要です。
そのため、ここからは円安についてわかりやすく解説します。また、対象的な「円高」についても補足説明を加えるため、知識を身につけておきましょう。

円安は「円の価値が下がった」状態

円安は円の価値が低くなっている状態を指します。具体的には、いままでは「1ドルを110円」だったものが「1ドル130円」になった場合、日本円では20円多く出さなければドルを買えません。このように外貨に対して円の価値が下がった状態を円安と言います。

よく「110円から130円で円が高いから円高じゃないの?」と感じる方がいますが、あくまで「130円でドルや外貨がいくらぶん買えるか」が重要なポイントです。130円では1ドルの価値が高まり、反対に円の価値が下がっていると解釈しましょう。「円(の価値が)安い」という認識です。

参考:反対に「円高」とはどんな状態を指す?

参考までに、円高についても解説を加えます。円高はドルなど外貨に対して日本円の価値が高まっている状態を指します。少ない金額でドルや外貨を多く購入できるため、「円(の価値が)高い」と判断できます。

円高が生活にもたらす影響

円高の場合に私たちが受ける影響を見ておきましょう。円高で推移している場合は、資源エネルギーや輸入食品が安価で手に入るため、日々の暮らしが楽になります。また、外貨を安く購入できることから海外旅行にもお得に出かけられます。

しかし、日本国内から輸出する企業にとってはマイナスで、企業や業種によっては経済的に損失を被ることがあります。

円安のメリット・デメリットを解説

円安の概要や円高について確認したことで、お金に関する基本的な知識が身についてきました。さらにここでは円安のメリットとデメリットについて解説します。

冒頭で紹介した生活への影響と照らし合わせて確認していきましょう。

円安のメリットは?

円安のメリットは「輸出産業が活性化する点」です。円安により、輸入商品は高値がついてしまいますが、反対に日本製品は外国の企業が安く購入できるため、輸出関連の業界が活性化します。

また、普段から米国株や外貨預金をしている方は、外貨の価値が高まることで利益が大きくなります。

円安のデメリットは?

円安のデメリットは「輸入商品の価格高騰」です。冒頭で解説した、バナナや小麦粉のような輸入食品の販売価格が上がります。また、原油や天然ガス等の資源エネルギーも価格が高騰し、日々必要な食品や光熱費が上昇して家計圧迫に繋がります。

このように円安のデメリットは私たちの生活に悪影響をもたらします。

円安が続くとインフレを引き起こす

円安が継続するとインフレの状態を引き起こします。インフレはインフレーションの略で物の価値が上昇することを指します。

例えば、これまで国内で「キャベツ1玉が98円」で購入できていたけれど円安の影響で「1玉128円」になった場合をインフレと言います。物の価値が上がると、お金の価値が下がる円安状態になります。そのため、円安が起こる際は同時にインフレが起こる可能性が高いと認識しておきましょう。

円安と円高どっちが生活に良いのか

今回円安を解説したことで、円安に対してマイナスイメージを持った反面「円高なら良いことづくし」と感じる方もいるでしょう。確かに円高の場合は、日用品が安価で購入できたり海外旅行にお得に行けます。しかし、一概に円高が良いとは言えません。

円高になると日本円の価値が高くなりますが、その反面外国で日本製品が売れにくくなることに繋がります。日本国内には輸出で成り立つ大企業が多いことから、円高が続くと大企業が経営危機に陥り、日本全体の経済状況に支障をきたす可能性があります。

日々の生活面の影響だけを見ると円高のほうが良いふうに感じますが、長い目でみると「円高が良い」とは一概に言えません。

円安のときは資産を守る「外貨建て」を検討することも一つの方法

円安は外国通貨に比べると「日本円の価値が低い状態」です。そのため、自分の資産を守るために外貨建ての金融商品を活用する方法がおすすめです。

外貨建て金融資産の種類

外貨建て金融商品は、株式や投資信託、債券や保険など様々な種類があります。為替による差損や為替手数料などリスクや知識が必要ですが、円安から自分の資産を守るために一度検討してみることも良いでしょう。

外貨預金

ドルやユーロなど、日本円以外で預金する方法を外貨預金と言います。通貨の種類が複数あるため金融機関で相談しながら決めると良いでしょう。日本円だと預金に対して利息がつきにくいですが、外貨預金の場合は金利が高い傾向にあるため高い利息を得られる可能性があります。

しかし、為替レートにより大きく価値が変化するため、為替について事前に知識を深めておきましょう。書籍はもちろん、金融機関が主催のお金のセミナーでも学ぶことができます。

外貨MMF

MMFはMoney Market fundの略称で外貨建てで行う投資信託を指します。預け入れや引き出しの際に手数料がかからず、流動性が高い(市場に出回る数が多い)特徴があります。

外国株式

外国に本拠地がある(籍を置く)企業の株式を購入することを指します。取引開始には、証券会社で「外国証券取引口座」を解説する必要があります。

外国債券

日本で言う「国債」がこちらに該当します。外国株式と同じく、証券会社で外国証券取引口座を解説する必要があります。また外国債券の基準は「発行者」「場所」「通貨」のいずれかが外国にあるものを指します。新興国の債権は、高収益が期待できる特徴があります。

外貨建て保険

外貨建て保険は、払い込んだ保険料を円以外の外貨で運用するものを指します。保険の種類は、生命保険や個人年金保険などがあります。円ではなく、外貨の金利で資金を運用するため、資産のリスク分散ができます。

しかし、解約のタイミングによっては不利になることもあるため、長期間で運用することができしています。

外貨建ての金融商品は、誰もが最初は「怖い」と感じます。しかし、基本的な知識を身につけたり、金融機関でアドバイスを受けながら進めていくと不安なく始められます。具体的には、分散して投資したり、長期間での投資を意識したりすることでリスクは大きく減らせます。恐れるだけでなく、一歩踏み出してみることも大切です。

円安が生活に与える影響を正しく理解して、賢く生活しよう

今回は近年顕著になっている円安について、私たちの生活に及ぼす影響をもとに解説しました。円安は食料やエネルギー資源の価格に大きな影響を及ぼすため、知識を身につけてうまく付き合っていきましょう。

また、円安の際は外貨を利用して資産を守ることも検討すると良いでしょう。自分に最適な方法を選択し、少しでも円安が日常生活に与える影響を小さくする工夫をしてみましょう。

TOP