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みんなの銀行とは?サービス内容・開設方法・メリットなど

みんなの銀行とは?サービス内容・開設方法・メリットなど

日常生活のさまざまなシーンで銀行口座は必要になります。給与の振込のほか、日常の支払い口座を銀行にしている人も多いでしょう。サービスや利便性は銀行を決める時のポイントです。ここでは、2021年8月にサービスを開始したみんなの銀行を紹介します。

日常生活のさまざまなシーンで銀行口座は必要になります。給与の振込のほか、日常の支払い口座を銀行にしている人も多いでしょう。サービスや利便性は銀行を決める時のポイントです。ここでは、2021年8月にサービスを開始したみんなの銀行を紹介します。

みんなの銀行とは

みんなの銀行は、設立して間もない新しい銀行です。そのため、名前を聞いたこともない人、聞いたことはあってもどういう銀行か知らない人も少なくありません。みんなの銀行の基礎知識についてまとめました。

みんなの銀行の基本情報

みんなの銀行は2021年の5月28日にサービス提供を開始した日本のデジタルバンクです。ふくおかフィナンシャルグループによって設立されました。

ふくおかフィナンシャルグループのように地盤を地方とする地方銀行は日本中にありますが、昨今の人口減少の流れでその多くが苦しい環境に置かれています。そこで、ふくおかフィナンシャルグループは、新しいビジネスモデルとして地方銀行として初めてのネットバンク設立に至りました。

みんなの銀行は、デジタルネイティブと呼ばれる現代の若者の獲得、デジタルバンクとしての新しいビジネスモデルの創出を目的に設立されました。蓄積したノウハウを基盤に将来の銀行像を追求します。

みんなの銀行の特徴

みんなの銀行は、スマートフォンで全てのサービスが完結できる銀行。口座開設から、ATMを使った入出金や振込、支払いに至るまで全てスマートフォンで完結できる点が最大の特徴です。

そのため、実店舗もなくキャッシュカードや通帳もありません。みんなの銀行のアプリを使って簡単に操作できる点も魅力です。

人によっては、通帳も支店も存在しない銀行に不安を覚えるかもしれません。みんなの銀行は、まだ新しいビジネスモデルを採用しているため、なじみがないと感じる人も多いでしょう。しかし、みんなの銀行は2020年12月に金融庁に銀行業営業免許を申請して認められた銀行です。銀行コードも「0043」が割り振られました。

みんなの銀行は、メインの顧客である若い世代に向けてSNSでコミュニケーションを図っている点も特徴です。マスメディアを通じて一方通行の発信をするだけでなく、ユーザーの声を拾い上げる双方向のアクションをスピーディーに遂行しています。

他の銀行との違い

今までの銀行もネットバンキング等のサービスは提供されていました。みんなの銀行がこれまでの銀行・ネットバンクと違うのは、スマートフォン完結型デジタルバンクである点です。

新しいビジネスモデルであるみんなの銀行は、今までの銀行のイメージを払しょくするシンプルでわかりやすい表示、操作性にこだわっています。そのためにみんなの銀行がパートナーとして選んだのは、アクセンチュアでした。これは、ユーザーの行動に大きく影響を与えるUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性を認識した結果です。

みんなの銀行は、パブリッククラウドでB2C、B2B2X型の金融サービスを実現させた点でも大きな違いがあります。今までの銀行は、常識としてシステム障害が起きた時のために大規模なバックアップ機能を保有していました。

みんなの銀行は、Googleクラウドを使って、必要な時に必要な機能だけを使うシステムです。このシステムを採用することで、バックアップ機能に必要な莫大な維持費用をコストカットしました。みんなの銀行はメディアでも取り上げられるなど、次世代の銀行として注目を浴びています。

みんなの銀行でできること

みんなの銀行には、実店舗はなく通帳もキャッシュカードもありません。みんなの銀行が窓口にしているのは、スマートフォンアプリです。アプリであっても従来の銀行とできることに大きな違いはありません。預金や記録、支払いといった手続きを全てスマートフォンで完結させることができます。

みんなの銀行のサービス一覧

みんなの銀行は、通常の銀行と同様に入出金や預金、振込といった操作を実行できます。具体的にどのようなサービスが受けられるのか、以下で紹介します。

ウォレット(普通預金)

ウォレットは、みんなの銀行の普通預金機能のことです。スマートフォンアプリでウォレットを持ち運ぶことによって、お財布のような感覚で銀行口座を利用できます。ウォレットにどのような機能があるか説明します。

お財布機能

みんなの銀行のウォレットは、いわばお財布です。キャッシュカードや現金がなくても各種支払いや振込が可能。いつでもどこでもスマートフォンだけを持ってお出かけができます。

ATMを使って入出金

キャッシュレス決済やカード決済が普及しても、現金での支払いが求められる場面も少なくありません。みんなの銀行のスマートフォンアプリなら、セブン銀行のATMから現金の引き出しができます。逆に現金をウォレットに預け入れも可能。自由に必要な現金だけを持ち歩けます。

手元から振込

ネットバンクであっても家にいながら振込は可能です。しかし、わざわざパソコンを開いて手続きするのが面倒、外出先から振込をしたいといった人も少なくないはずです。みんなの銀行であれば、いつでもどこでもスマートフォンアプリから振り込めます。パソコンを立ち上げて銀行のウェブサイトを開く手間もかかりません。

ボックス(貯蓄預金)

貯金したいけどなかなか貯まらない、気が付くとお金を使ってしまうと嘆く人も多いはずです。みんなの銀行は、貯蓄預金の中に仮想のボックスを作って金銭管理ができます。ボックスはその名前からわかるように「箱」のイメージ。お金を入れて整理整頓するための箱です。

今までの銀行であれば、お金を貯めるために別途貯蓄口座を利用していました。ボックスなら、目的に応じた箱を作っておけば後は指先一つでお金を振り分けて管理できます。

作れるボックスの最大数は20個です。例えば、海外旅行のために積み立てるお金と、万が一に備えるためのお金を別々に管理できます。

毎日コンビニでの飲み物を我慢して100円ずつ貯める、余剰資金を将来の自分のために取っておくといった使い方もでき、自分の思う形で貯蓄をスタートできるツールです。

デビットカード

みんなの銀行では、スマートフォンでキャッシュレス決済ができます。バーチャルデビットで、使ったその場で即時に引き落とされます。アプリから利用履歴をすぐに振り返れるので、口座残高の範囲内で利用したいといった人にも適しています。

みんなの銀行では、デビットカードの申込は別途行う必要がありません。口座を開設すれば、自動的にアプリ内でデビットカードが発行される仕組みです。みんなの銀行のデビットカードは年会費も無料。ただし、発行審査に時間がかかるケースや、審査結果で利用できないケースもあります。

発行されたデビットカードのカード番号を使って、JCBのマークがある世界中のショッピングサイトでショッピングを楽しめます。さらに、ApplePayやGooglePayに登録したデビットカードは、日本全国にあるクイックペイ加盟店で利用可能です。

ApplePayは、JCBのタッチ決済に対応しているお店でも使えます。スマートフォンだけ持ち歩いてさまざまなシーンでショッピングに利用できるようになっています。

使い過ぎが不安でデビットカードを使うことに不安を持つ人もいるかもしれません。みんなの銀行のデビットカードなら口座に直結していて、利用後はスマートフォンアプリにすぐ反映します。お金を使った記録をすぐに確認できるので、金銭管理が簡単にできます。

デビットカードは現金で支払うよりもお得になる点もメリットです。デビットカードで支払うと、支払い額の0.2%がキャッシュバックされます。

さらに、みんなの銀行のデビットカードを使いこなすのであれば、プレミアムサービスの活用も検討してみてください。プレミアム会員はサービス利用料として月額600円かかりますが、プレミアム会員なら1%のキャッシュバックが受けられます。

プレミアムサービスでは、ほかにも多くのサービスを提供しています。プレミアムサービスはATMの出金時にかかる手数料が月15回まで無料で利用できる他、他の銀行へ振込する際の手数料も月10回まで0円です。ショッピングでの利用やサービスの利用頻度も考えて検討してみましょう。

レコード

金銭管理するためには、自分のお金の出入りを振り返ることが重要です。しかし、コンビニでのお買い物、ネットショッピング、各種支払いの全てを確認するのは大変です。銀行口座や電子マネーといった形で保有しているお金が分かれていれば、自分の保有資産を把握するにも手間がかかってしまいます。

みんなの銀行のレコードでは、銀行口座とクレジットカード、電子マネーを連携することでまとめて一度にチェックできるようになります。コンビニで電子マネー、クレジットカードでネットショッピング、給与振込の銀行口座までレコードとして記録できるため、日常のお金の出入りを一目で確認可能。月ごとの資産の推移を確認できるので、計画的に貯蓄したい人にもおすすめの機能です。

レコード機能では、データにはタグやメモを付けることも可能。タグを付けて過去の明細をさかのぼったり、わかりにくい明細を後で把握しやすいように残したりすることもできます。貯金が苦手な人でも、利用明細をすぐにチェックできるため、必要な買い物だったのか、無駄だったのか、お金の使い方がどうなっているかを振り返る習慣になります。今まで金銭管理が継続できなかった人でも、手軽に貯蓄をスタートできるでしょう。

カバー

みんなの銀行が提供しているカバーは、名前のとおりまさに困った時に助けてくれるサービスです。予定外の出費が続いて、残高が心もとなくなる経験は多くの人がしているはずです。そんな時にまた出費が増えて困窮してしまうケースも少なくありません。

みんなの銀行のカバーはあらかじめ登録しておくことで、急な出費や支払いに対して最大で5万円まで自動で立て替えてくれるサービス。プレミアムサービス限定の追加オプションではありますが、プレミアムサービスの会員であればカバーを利用するのにお金はかかりません。

例えば、1,000円しかウォレットに残っていない時に、支払いで10,000円を払った場合、カバーで足りない分の9,000円を立て替えしてくれます。残高がマイナスになったとしても、最大5万円までは支払いやATM出金をカバーしてくれるので、ちょっとお財布が心もとない時にも安心です。

今までは、ちょっとお金が足りない時にカードローンを利用してきた人もいるかもしれません。しかし、カードローンを使うと利息が発生してしまいます。一方で、みんなの銀行のカバーではカードローンではなく、当座貸越を付与するサービスです。カードローンではないため利息がかかりません。

カバーは返済も簡単です。お金がウォレットへ入金した時点で、立て替えた分がそのまま返済される仕組み。貯金預金口座と連携しているバーチャル口座のボックスにお金が入っている状態であれば、アプリから操作して返済する方法もあります。

みんなの銀行のカバーは、20歳以上の収入がある人を対象としたサービスです。プレミアムサービスの登録をしてから、みんなの銀行のアプリ内から申し込んで利用します。便利なサービスなので、計画的に利用しましょう。

みんなの銀行のメリット・デメリット

みんなの銀行は、新しいビジネスモデルの銀行として多くの注目を集めています。利用する時にどのようなメリット・デメリットがあるのか紹介します。

メリット

みんなの銀行は、これから銀行口座を作ろうとしている人にもおすすめのサービスが多数あります。みんなの銀行を利用するメリットをまとめました。

即日でどこからでも口座開設手続きが完了

みんなの銀行は、口座開設手続きを自宅でも出先でもスマートフォンだけで完結させることができます。店舗に出向いて手続きしたり、後から郵送されてくるキャッシュカードを受け取ったりすることはありません。口座開設手続きの時間がない、銀行が開いている時間に出向けないといった人でもすぐに口座開設できます。

アプリで貯蓄や金銭管理が簡単

お金を貯めるために貯蓄口座に移したり、必要なお金を振り分けたりすることもみんなの銀行ならアプリだけで簡単に操作可能。店舗に出向いたり、パソコンで手続きしたりする必要はありません。旅行代金の貯蓄やへそくりなどお金を振り分けて管理できるので、貯蓄初心者でも簡単です。

入出金管理をまとめられる

みんなの銀行の入出金機能であるレコードは、複数の銀行口座やクレジットカード、電子マネーを連携して管理可能。アプリを通じて、自分がいくらお金を持っているのか、どんなことにお金を使ったのか一覧で見られるようになっています。残高不足による支払い漏れや無駄使いのチェックにもおすすめの機能です。

デメリット

多くのメリットがあるみんなの銀行ですが、デメリットも全くないとは言えません。どのようなデメリットがあるのか、利用する前に知っておきましょう。

スマートフォンユーザーでない人は使えない

みんなの銀行は、スマートフォンのアプリから口座開設から入出金、金銭管理まで行います。そのため、スマートフォンをそもそも持っていない人は利用できません。加えて、通帳やキャッシュカードといった実物で管理したいといった人には合わないかもしれません。

これからスマートフォンデビューをしたい、通帳やキャッシュカードを減らして金銭管理をまとめたいといった場合には、みんなの銀行が強い味方になるでしょう。

15歳未満や外国籍の人は口座開設ができない

みんなの銀行の口座開設ができるのは15歳以上の個人で、日本国籍、国内居住者です。そのため外国籍の人や15歳未満の人は口座開設できません。

これから子どもための銀行口座を作りたいといった場合には、みんなの銀行ではなく他の銀行を選択することになります。みんなの銀行は、新生活を始める学生や社会人にとっても便利なサービスが多いので、子どもが成長して新生活をスタートするタイミングで口座開設することも検討してください。

セブン銀行のATMでしか入出金ができない

みんなの銀行での入出金は、セブン銀行のATMしか対応していません。メガバンクと比較すると、利用できるATMが限定されてしまう点はデメリットです。近隣にセブン銀行がない場合には、入出金のたびに手間がかかってしまいます。

ただし、セブン-イレブンは全国に2万店以上あるため、セブン-イレブンがなくて入出金できないといった事態になるケースはそれほど多くないでしょう。念のため、みんなの銀行を利用する時には、近隣や勤め先、生活圏内にセブン-イレブンがあるかどうかをチェックしておきましょう。

みんなの銀行の口座開設方法

銀行の口座開設といえば、これまでは銀行に出向いてするものでした。みんなの銀行ではスマートフォンで口座開設も完結します。具体的にどのようにして口座を開設するのか紹介します。

口座開設に必要なもの

みんなの銀行では口座開設のために用意するものも必要最低限です。必要なのは、写真付きで官公庁から発行された書類です。具体的には、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(個人番号カード)、住民基本台帳カードの中から一つを用意します。住所など記載されている内容に変更がないか必ずチェックしておきましょう。

口座開設の手順

〇STEP1.アプリダウンロード
みんなの銀行で口座を開設するために、まずアプリをダウンロードしてください。アプリストア(App Store/Google Play)からみんなの銀行のアプリをダウンロードできます。

〇STEP2.情報の入力
必要書類を用意して、アプリからお客様情報を入力します。その後、アプリ上にあるビデオ通話機能を使って本人確認を行います。必ず顔がわかるような明るい場所でマスクや帽子を着用していない状態で通話しましょう。

〇STEP3.口座開設完了・ログイン
本人確認が完了してから、ログインしてパスワード、ATM暗証番号を設定します。これで口座開設の手続きは全て完了です。

ビデオ通話による本人確認について

ビデオ通話では、初めに本人確認書類を持ってチェックを行います。画面内の指示に従って操作してください。本人確認書類の厚みのチェックをして、ビデオ通話が終わったら本人確認書類のチェックは終わりです。

キズ防止フィルムなどがカメラに貼ってあるとぼやけて本人確認手続きができないことがあるので注意しましょう。また、日差しの強い場所や暗い場所での本人確認もできません。車内でのビデオ通話もフロントガラスの反射で本人確認ができないことがあります。

みんなの銀行の金利・手数料

銀行を選ぶ時は、金利や手数料を比較することも大切です。金利と手数料を表でまとめました。

プレミアムサービスは、月額600円で利用できる追加オプションです。振込や出金の利用頻度、預け入れる額によっては月額利用料を支払ってもプレミアムサービスに加入したほうがお得なケースもあります。どのように口座を使うのか考えて、シミュレーションしておきましょう。

みんなの銀行のサービスを知って日常を便利にしよう

支店や通帳がない銀行と聞いて、怪しい、不安と感じる人もいるかもしれません。しかし、みんなの銀行は、九州最大の地銀であるふくおかフィナンシャルグループが運営し、金融庁からも認められている銀行です。

銀行での口座開設手続きや通帳やキャッシュカードを持ち歩いての入出金を面倒に感じた経験は多くの人がしています。みんなの銀行は徹底的にシンプルで使い勝手が良い銀行を目指して生まれました。使ったお金の振り返りや貯蓄口座の活用もできるので、これから貯金を始めたい、金銭管理を簡単にしたい人はぜひ利用を検討してみてください。

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