
注目のFIREで資産運用をするためのポイントを事例と共にご紹介
早い段階で退職をするFIREの考え方が20代、30代を中心に話題になっています。インターネットや書籍などでもよく取り上げられていて、現在FIREを目指している人も多くいます。FIREの概要をおさらいして、始め方や資産運用の方法、事例などを確認しましょう。
FIREの概要をおさらい
・Financial:金銭上の
・Independence:独立
・Retire:退職
・Early:早期
の頭文字を取った、「経済的独立と早期リタイア」を意味する言葉です。
投資の収益で生活するのがFIRE
しかし、FIREは投資をして収益を得るため、早期リタイアほど貯蓄が必要ありません。したがって、投資の勉強さえしていれば、誰でも実現しやすいのがFIREのポイントです。
FIREを目指すためには?
節約をする上での目標として、「手取りの50%で暮らす」とFIREに近づくと言われています。年収が400万円の人は、一年間を200万円で生活して貯蓄を継続するイメージです。
そして、もう1つ重要なのが資産形成です。節約で浮いたお金を投資して、資産形成を進めます。また、運用で得た収益を元手に追加し次の収益を増やす、「複利効果」が重要です。
以上の2つが、FIREを目指す上では欠かせない要素です。
FIREをするなら資産運用のルールを知っておこう
FIRE独自の4%ルール
簡単に説明すると、5000万円×4%=200万円であるため、年間支出の200万円をそのまま支出に回せるイメージです。
なぜ4%なのか?
しかし、過去のデータを元にしているため、必ず4%で運用を続けられる保証はありません。そして、投資において元本の保証もありません。つまり、4%で運用をできなければ、不労所得が減ります。働くなどの手段で収益を増やしていくか、資産を切り崩す選択をしなければなりません。
4%ルールの注意点
分散投資を行いながらリスクを軽減して、常に情報収集をする姿勢がFIREに必要です。最近注目されている新しい生き方であるため、周囲の理解得ておく必要もあります。
FIREを実現するための資産運用のポイント
リスクを取りすぎないで運用をする
リーマンショック後の株式市場は右肩上がりの傾向があるため、FIREを実現しようと活動している人はリスクをあまり意識していない人が見受けられます。必ずしもハイリスク・ハイリターンではないため、リスクには必ず注目しましょう。
期待通りのリターンとは限らない
安全な運用方法はなく、想定通りにならない資産運用のリスクもあると認識しておきましょう。
つみたてNISAを活用する
・投資できるのは金融庁が選んだ商品だけ
・年間40万円まで投資ができる上収益が非課税
・非課税期間が最長で20年
・積立投資だけ対象
の特徴があります。
金融庁が選んだ商品だけにしか投資できないので、投資の知識がない初心者でも気軽に始められます。
また、他にも酷似している「NISA」があります。年間120万円まで投資できて、最長5年間となっています。しかし、運用商品が上場株式や投資信託であるため、ある程度投資の知識が必要です。
インデックスファンドも初心者におすすめ
・インデックス投資:指標が上がると値上がり、指標が下がると値下がりする
・アクティブ投資:指標を上回る利益を目指す運用となっています。
特徴としては、
・値動きが分かりやすい
・分散効果が高い
・運用成績がよい
・手数料が安い
などが挙げられます。
手数料が安く、分かりやすいため投資初心者におすすめです。つみたてNISAとあわせて活用すると、より効率的に投資できます。
iDeCoを活用する
・60歳まで資産を引き出せない
・運用益が非課税
・給付金は控除対象
・掛け金は全額所得控除
の特徴があります。
60歳以上でないと資産を引き出せないですが、掛け金や運用益、給付時に税制上の優待があります。つまり、老後資金を形成するのにiDeCoが適しています。
FIREを実現した事例の紹介
日本でFIREを実現した事例
副業で得た収入も投資に回し、FIREを決意してから2年間で3,000万円の資産を形成し、現在も資産運用を続けています。
サイドFIREで実現の可能性を上げる
年間支出が200万円の場合、FIRE実現に5,000万円かかるとお話しました。しかし、サイドFIREの場合は金額が変わります。働いた収入が100万円ある場合、不労所得で必要な金額は100万円となります。年間で100万円の資産が必要になるため、必要な額は2,500万円に下がるため、よりFIREを実現しやすくなるのです。
FIREの注意点
FIREが破綻するリスクの他にも、様々な注意点がありますので、ご紹介します。
仕事を辞める重さがある
FIREの後に自由な時間が増えたのであれば、新しいスキルを身につけたり、資格を取ったりして時間の有効活用をして、何かあった時のために備えておく必要があります。サイドFIREで生きていっても時間は十分に確保できますので、十分に検討してからFIREを実現しましょう。
年間4%の不労所得は難しい
4%は目安であり、2%や3%となった場合は、働いて資金を稼いだり、資産の切り崩しをしたりしなければならない点は覚えておきましょう。
よく検討して経済的の自立・早期リタイアを目指そう
しかし、実現できれば自由な時間を確保できるのは間違いないので、よく検討をしてから経済的の自立・早期リタイアを目指しましょう。