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元証券マンが教える富裕層の4つの習慣!

元証券マンが教える富裕層の4つの習慣!

テレビやSNSでは、富裕層の生活が取り上げられていることがあります。豪華なマンション、スポーツカーを複数保有して誰もが憧れる生活を送っています。 しかし、そもそも富裕層とはどんな人を指す言葉なのでしょうか。そして彼らはどのような生活習慣を送っているのでしょうか。 この記事では、私が証券会社員時代に富裕層と接してきた経験から、富裕層の習慣や趣味等について発信していきます。

テレビやSNSでは、富裕層の生活が取り上げられていることがあります。豪華なマンション、スポーツカーを複数保有して誰もが憧れる生活を送っています。

しかし、そもそも富裕層とはどんな人を指す言葉なのでしょうか。そして彼らはどのような生活習慣を送っているのでしょうか。

この記事では、私が証券会社員時代に富裕層と接してきた経験から、富裕層の習慣や趣味等について発信していきます。

テレビやSNSでは、富裕層の生活が取り上げられていることがあります。豪華なマンション、スポーツカーを複数保有して誰もが憧れる生活を送っています。

しかし、そもそも富裕層とはどんな人を指す言葉なのでしょうか。そして彼らはどのような生活習慣を送っているのでしょうか。

この記事では、私が証券会社員時代に富裕層と接してきた経験から、富裕層の習慣や趣味等について発信していきます。

富裕層とは?

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具体的にどのくらいの資産を保有していると富裕層だと言えるのでしょうか。

野村総研のレポートでは、純金融資産保有額で富裕層の定義付けをしています。

純金融資産保有額とは、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産の合計額から、負債を差し引いた金額です。つまり、現金化が容易な財産のことです。土地や建物などの不動産は含んでいません。

純金融資産保有額 階層
5億円以上 超富裕層
1億円以上5億円未満 富裕層
5千万円以上1億円未満 準富裕層
3千万円以上5千万円未満 アッパーマス層
3千万円未満 マス層
レポートによると、1億円以上の純金融資産を保有している世帯を富裕層としています。

富裕層に該当する世帯は、日本で2%ほどしかおらず、かなり少数派であることが分かります。

それでは次に、富裕層の主な職業について見ていきましょう。

参考:NRI
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1

富裕層の職業

富裕層は一体どのような仕事をしているのでしょうか。私の経験上、富裕層は企業オーナー、医療法人オーナー、そして不動産オーナーのいずれかに該当するケースがほとんどです。

それぞれの特徴や特有の悩みについて、私がお会いしてきた方々の事例をもとにお伝えしていきます。

企業オーナー

企業オーナーとは、いわゆる経営者や社長と言われる方々のことです。

ここで注意が必要なのですが、富裕層はあくまで企業オーナーであり、必ずしも社長ではない点です。

というのも、企業オーナーが富裕層と言われる最大の理由は、給料として支払われている役員報酬の額ではなく、保有する株式価値が大きいからです。この点雇われ社長は株式を保有しないケースが多いため、富裕層と言われるほどの資産家ではない場合があります。

企業オーナーの特徴ですが、とにかく仕事命の方がほとんどだという印象を受けました。今でこそワーク・ライフ・バランスを重視する方が増えてきましたが、それでもほとんどの企業オーナーが24時間仕事のことを考えている方ばかりでした。

企業オーナーの悩みについてですが、私がお会いしてきた方々が主にメーカーのオーナーだったこともあり、事業承継について悩んでいる方が多かったです。

●   「本当は子供に継いで欲しいけど、頼めるような能力はない」
●   「子供は子供で起業して忙しそうなので、とても頼める状況ではない」
●   「そもそも子供がいないから、幹部に引き継がせようかと考えている」
このような悩みを抱えている方が多かったです。

企業オーナーと聞くとお金があり悠々自適に暮らしているイメージがありますが、実際は特有の悩みを多く抱えられている普通の人間なのです。

医療法人オーナー

医療法人オーナーは、自身で複数病院を経営している方を指します。

企業オーナーの場合は収入がピンキリであり、私がお会いしたことある方だと純金融資産が3,000万円から50億円ほどの方々が多かったです。

一方医療法人オーナーは10億円ほどの資産を保有している方が多かったです。医療をビジネスと解釈するのは倫理的に問題があるかもしれませんが、収入としては途絶えることがないので家計は安定しています。

医療法人オーナーは、子供や孫の教育についての悩みを抱えている方が多かったです。医療法人を継がせる場合は子供に医師として代表になってもらう必要がありますから、難関な医学部に合格できように勉強環境を整えることを最重要とする方が多かったです。

証券会社の営業マンとしてできることはかなり限られていましたが、事業とご家庭にご専念いただけるように、ご資産に関しては不安を持たせることなく安定的な運用を提案しておりました。

不動産オーナー

不動産オーナーとは、いわゆる地主のことであり、土地や建物を貸し出すことで家賃収入を得ている方を指します。個人の不動産投資の規模とは一線を画し、不動産での資産規模は数十億円、毎月の家賃収入は数百万円単位の収入を得ている方々を指します。

不動産オーナーは保有不動産を代々相続により受け継いでいる場合が多く、簡単に処分できないことに悩まれている方が多い印象を受けました。

証券会社の営業マンとしては、毎月決まった金額の収入があり、リスク分散の観点から金融商品への関心を示す方が多かったため、非常に営業がしやすい方々でした。

一方で、毎日のように営業マンが自宅を訪れるため、営業マンを見極める目が肥えている方々ばかりです。私は取引に至るまでに半年ほど時間を要しました。

それでは次に、証券会社で勤務しているなかで様々な富裕層とお会いした経験から、多くの富裕層が行なっている習慣をお伝えしていきます。

富裕層の4つの習慣

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①朝の時間を活用している

富裕層が必ずと言っていいほど行っている習慣として、朝の時間を有効活用していることが挙げられます。

早朝に行なっていることは主に2つ。運動、もしくは読書です。

しっかり一日活動できるように、早朝から運動することで身体を目覚めさせます。自宅や職場のジムを利用している方が多く、汗をかいてからでないと仕事ができないとおっしゃる方がいるほどです。

そして早朝は脳のエネルギーが使われていないため、効率的に学習ができる時間帯です。富裕層には読書好きの方が多く、日々学びを止めない方々がほとんどです。

富裕層は早朝から活発的に活動しており、実りある生活を送っています。

②運動している

富裕層は必ずと言っていいほど運用する習慣があります。最大の資本が身体であることを認識しているからです。早朝からランニングする方もいれば、仕事の後にジムに通っている方もいます。

富裕層は概ね会社の代表であることが多く、代表として人と会う機会がとても多いです。清潔感を出すためにも、適度な運動が必要なのでしょう。

私がお会いした65歳の現役経営者の方は、ジムに熱中するあまりボディビルダーを目指されていました。私もお誘いを受けたのですが、ジムの会費が高すぎたので諦めざるを得ませんでした。

③付き合う人を選んでいる

富裕層は無意識的に付き合う人を選んでいます。様々な会社から営業や接待を受けることが多く、すべての方に対応するだけで一日が終わってしまいます。

私が証券会社で営業をしていた際は、必ずと言っていいほど「今時間ないから」と面談を断れていました。

徐々に関係が築けるとお会いして頂けるのですが、日頃から営業を受ける富裕層は、厳しい目で付き合う人を選んでいます。

④様々な代行サービスを利用している

富裕層は様々な代行サービスを利用しています。個人的にはこれが一番意外でした。

掃除代行サービス、料理代行サービス、そして買い物代行サービスなど、日頃の雑務を他人に任せる代行サービスを積極的に活用しています。

富裕層は時給が極めて高いため、機会費用を考慮すると生産性のない活動は極力控えたいのでしょう。

私は掃除や洗濯などの日常雑務もきっちりこなしている人が多いと思っていましたが、実際にお会いした富裕層のほとんどは、何かしらの代行サービスを使っています。

確かに家事に1時間取られるだけでも富裕層には高いコストになりますから、家事代行サービスの方が割安なのでしょう。

富裕層のNG習慣

次に、富裕層が極力控える習慣をお伝えします。

浪費をする

富裕層に限った話ではありませんが、富裕層は時間の浪費を極端に嫌います。

採算の合わない仕事は自分では行いませんし、無駄な人付き合いによる会食もしないです。

先述したように、富裕層は時給が高いため、時間意識が非常に高いことが理由だと思います。

どんな行動にも意味を見いだした上で行うため、時間を浪費することを絶対に避けます。

一時の感情に流される

富裕層は抱えている責任や築き上げた信頼が大きいため、一時の感情によってそれらを台無しにすることはありません。

もちろん人間ですから感情的になること当然あるでしょう。しかし怒りや哀しみなどネガティブな感情を表現することはしません。アンガーコントロールが上手いのです。

人によって態度を変える

富裕層はいつどこで誰と接しても態度を変えることはありません。

彼らは社会的地位が高いため、ちょっとした悪評が大きな損害に繋がります。

そもそも人によって態度を変える精神性を持ち合わせていたら富裕層にはなっていないので、どんな人にもフラットに接することができる方々です。

私が証券会社時代にお付き合いさせて頂いたお客様は、誰に対しても分け隔てなく接していた素敵な方でした。支店長に対しても新人の私に対しても敬語で話してくださっていたことを今でも覚えています。

富裕層の趣味

最後に、富裕層の趣味についてお伝えしていきます。趣味の内容、及びなぜその趣味に没頭しているのかを私なりに考察いたしました。

ゴルフ

お金持ちといえばゴルフと言われるほど、ゴルフは富裕層の間でも浸透しているスポーツです。

単純に競技としての面白さを抜きにすれば、私は次の2つの理由でゴルフは富裕層に好まれていると考えています。

●→    人柄が分かる=ビジネスパートナーを見極める
●→    話の引き出しが分かる=相談内容を見極める
前者については、私がある経営者に直接尋ねたので間違いないと思います。

「なぜ〇〇さんのように成功されている方々にはゴルフ好きが多いのでしょうか?」とお尋ねしたところ、「人柄が分かるからだよ。

ゴルフは場合によっては6時間ぐらい続くスポーツ。調子がいい時にどのような態度になるのか、調子が悪い時に余裕がなくなるのか、このような人間性がもろに出るスポーツだから、ビジネスパートナーを見極める上ではとても良い手段なんだよ」とお答え頂きました。

今の今まで自分とゴルフしていた理由がそこまで深いものだったのかと驚いたものですが、それ以上に納得感が強かったのです。

加えて、ゴルフはコースを周る間に話す機会が多いスポーツなので、話の引き出しがどのくらいあるのか分かってしまいます。

ビジネスパートナーには何か頼みごとをするわけですから、その頼みをパートナーが解決できるかどうか把握しておく必要があります。

例えばあなたが証券マンとゴルフをしたとします。証券マンとコースを周る中で相場の話しかしなければ「この人は相場には相当詳しいけど、他のことは頼めそうにないな」と判断できます。

対して不動産や相続の話もしていたら「この人は証券マンなのに不動産にも精通しているのか。資産全体を任せてみようかな。相続にも詳しいようだから、節税対策もお願いしてみよう」となるかもしれません。

ゴルフは一緒に周る人の人間性と専門性を見極めることができるスポーツとして、富裕層に親しまれています。

トライアスロン

トライアスロンも富裕層に親しまれているスポーツです。

健康に良いことから支持されていることもありますが、かなり難しい目標にチャレンジすると言う側面が、経営にも同じことが言えるので、好まれている要因だと思います。

アート

富裕層は芸術や文化的な遺産への関心がとても高いです。美術品の収集を趣味とする方や、美術館、舞台鑑賞を趣味としている方もいます。

視覚的な美しさ以上に、彼らは作品の制作背景や時代背景を感じることを風情として楽しんでいます。

ある不動産オーナーと美術鑑賞をご一緒させて頂いたときの話ですが、私はアートに関して全く知識がなかったので、ひたすら作品を一つ一つ教えてもらう形になりました。

必死にメモを取っていると「あなた馬鹿だね〜。作者や歴史を知ることでアートは10倍楽しくなるけれど、本来アートは感覚的に楽しむものよ。メモなんて捨てなさい」と言われました。

作品の背景を踏まえながら、アートは美しさを楽しむことが重要だそうです。

まとめ

これまで富裕層について様々なことをお伝えしました。富裕層は純金融資産を1億円以上保有している方々であり、主に企業オーナー、医療法人オーナー、不動産オーナーが多いです。

そして富裕層が行っている習慣としては、朝の時間を活用している、運動している、付き合う人を選んでいる、代行サービスを利用している、の4つがあります。

富裕層について、少しでもイメージしやすくなれば幸いです。

この記事の執筆と監修

名前:牧野章吾(金融系Webライター)

新卒で証券会社に入社。2年目に本社マーケット部門に異動になり、都内上場法人を担当する。現在は独立し、金融系資格を無料で勉強できる「Study Free」を運営する傍ら、金融系のライティング業務を請負っている。
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