
ファクタリングとは?メリットやデメリットなど仕組みをわかりやすく解説!
会社の都合で直ぐに資金を調達したい。売掛金をすぐに現金化にできないかな?と悩んだことはありませんか?
そんな悩みを解決できるのはファクタリングというサービスですが、どのような内容なのかわからない方に向けて、ファクタリングの仕組みについて詳しくまとめました。
そんな悩みを解決できるのはファクタリングというサービスですが、どのような内容なのかわからない方に向けて、ファクタリングの仕組みについて詳しくまとめました。
ファクタリングとは?
たとえば、4月30日までに100万円を支払わなければならないことがあったとします。手元に支払う現金はないけど、5月31日に200万円の売掛金の入金があったとします。この200万円の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい現金化にし、4月30日までに支払いができます。
とくに中小企業や個人事業で売掛金の入金が遅れたり、貸倒れになったときは多大な影響が出る場合があり、最近ではファクタリングに買い取ってもらう事例が増えています。
取引先の事情で売掛金を回収できない場合に備えるという使い方もしています。
ファクタリングを利用する状況
考えられるのは4つです。
・資金調達
・融資の審査に落ちた
・融資の審査が長く間に合わない
・限度額以上の資金調達が必要
4つの共通点として、経営状況を圧迫しないために使用するというものです。
資金調達という部分を見てみると、会社の機材が故障し、修理費や新しい機材の購入をするために一時的に資金調達が必要になったという事例や人件費や外注費を一部運転資金をファクタリングでまかなうという事例も見られます。
ファクタリングのメリット
・即日現金化
・柔軟な独自審査
・売掛先が倒産しても返金義務がない
・決算書や信用情報に影響しない
・第三者に知られない
それぞれ詳しく解説します。
即日現金化
ファクタリングの最大のメリットです。
通常公的融資だと1ヶ月以上、銀行融資は2~3週間ほど審査に時間がかかるため、最短1日で売掛債権を現金化できるのが魅力的です。
柔軟な独自審査
債権の買取なので、融資と比べて審査が通りやすくなっています。
審査の基準は3つあります。
・存在する売掛金か
・定期的に発生しているのか
・期日が長すぎないか
この3つを基準に審査し、同時に売掛先企業の信用調査も行います。また売掛金の買取りを行うので、保証人や担保も必要ありません。
売掛先が倒産しても返金義務がない
万が一売掛先の企業が倒産したり未払いが発生しても、ファクタリングを利用した会社には返金の義務はありません。なぜならば、ファクタリングには「ノンリコース」という遡って請求できる返還請求権がないからです。
決算書や信用情報に影響しない
売掛金の買取を行うので、負債に影響しません。負債に影響しないということは、信用情報にも記録が残らないため、信用力にも影響しないというメリットがあります。
第三者に知られない
後ほど説明しますが、ファクタリングには「2社間取引」と「3社間取引」の2つがあります。3社間取引では、売掛先の承諾を得るため、ファクタリングを利用したことが知られてしまいますが、2社間取引では売掛先の承諾が必要ないので、第三者にも知られず資金調達ができます。
ファクタリングのデメリット
・手数料が発生
・掛け金が発生
・債権譲渡登記が行われる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
手数料が発生
ファクタリングを利用するときは手数料が発生します。
手数料の相場を下に記載します。
2社間ファクタリング:売掛金額の15~30%
3社間ファクタリング:売掛金額の1~9%
2社間ファクタリングは売掛先に承諾を必要としないので、手数料が3社間ファクタリングよりも高めになっています。しかし売掛先への信用問題もあることから、2社間ファクタリングを利用する会社が多くなっています。
掛け目が発生
ファクタリングは売掛債権をそのままの金額で買い取るわけではありません。掛け目によって少なくなった金額が現金になりますが、売掛債権の回収時には返還されます。
債権譲渡登記の可能性がある
ファクタリングでは債権譲渡が行われています。債権譲渡が行われたことを法務局に申請して登記することを債権譲渡登記といいます。
債権譲渡登記を行うことにより、譲渡された事実が誰もが知れるようになり、金融機関の融資の審査に影響を及ぼすため、会社の信用情報にも関わる可能性があります。
ファクタリングの仕組み
仕組みとして大きく3つに分けられます。
・売掛金
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
それぞれについて詳しく解説します。
売掛金とは
日本の取引では、後日払いの信用取引が大半であるため、取引が完了してから半月~2ヶ月ほどでその報酬を得ることができます。
2社間ファクタリング
売掛先に売却事実を知られないことや入金までの時間が早いというメリットがありますが、売掛金の回収は通常通り行わなければいけないのがデメリットとも言えます。
3社間ファクタリング
契約成立のためには売掛先への承諾が必要で、入金までに1~2週間ほど時間がかかりますが、2社間ファクタリングに比べて手数料が低めに抑えられています。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを表にまとめました。
2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング | |
---|---|---|
契約主体 | お客様ファクタリング | お客様ファクタリング取引先 |
手数料 | 15~30% | 1~9% |
資金調達 | 最短即日 | 1~2週間 |
売掛先への通知 | 不要 | 必要 |
債権譲渡登記 | 不要 | 必要 |
債権回収業務 | お客様が通常通り行う | ファクタリング |
ファクタリングの種類は5つ
種類は全部で5種類あります。
・買取ファクタリング
・保証ファクタリング
・一括ファクタリング
・国際ファクタリング
・医療ファクタリング
内容ついて詳しく触れてみましょう。
買取ファクタリング
売掛債権をファクタリング会社に売却し、手数料を惹かれた金額を受け取ります。売掛先の信用度が審査に加味されることから、規模の小さな企業でも審査が通りやすくなることがメリットです。
保証ファクタリング
保証が履行される条件として
・破産手続き開始
・会社更生手続開始
・特別清算開始
・民事再生手続き開始
・手形交換所の取引停止処分
・営業の全部の廃止
・取引先の閉鎖
一括ファクタリング
通常のファクタリングでは、納入企業(債権者)が資金調達のために行っていますが、一括ファクタリングは、支払企業(債務者)が手形の代わりに利用する手段です。
従来債務者は債権者への支払い方法の一つとして手形を利用していました。しかし手形を発行すると
・手形を発行する事務作業
・手形を発行管理する事務作業
・手形発行にかかる印紙税
と様々なコストがかかっていました。このコストを少しでも減らそうと銀行が考え、いつでも銀行が売掛債権を買い取る「一括ファクタリングシステム」を開発しました。
今は一括ファクタリングは、電子債権(でんさい)に移行しています。
国際ファクタリング
通常、輸出代金の回収には、銀行の取消不能信用状や保証状を手に入れて簡易保険を利用します。ただ従来の方法では、追加料金が発生したり、輸入国によって信用状が発行できないなど様々な問題がありました。この問題を解決できるのが国際ファクタリングです。
国際ファクタリングは買取ファクタリングで、3社間または海外のファクタリング会社を交えて4社間で行われる場合もあります。また手数料は輸出業者が負担するのが原則なので注意が必要です。
医療ファクタリング(診療報酬債券ファクタリング)
支払先が異なりますが、一括ファクタリングと内容は変わりありません。
今すぐ資金調達をしたい場合はファクタリング会社にお願いしよう!
メリットとしては
・即日現金化
・審査が通りやすい
・売掛先の倒産時に返金義務がない
・決算書や信用情報への影響がない
・外部に知られない
デメリットは
・手数料が発生
・掛け金が発生
・債権譲渡登記が行われる可能性がある
があります。
2社間と3社間がありますが、債務者にファクタリングに買い取られたことを知られたくない場合や即日資金調達したい方は2社間を利用している方が多い傾向が見られます。
またファクタリングには5種類のファクタリング
・買取ファクタリング
・保証ファクタリング
・一括ファクタリング
・国際ファクタリング
・医療ファクタリング
があることを理解いただけましたでしょうか?
ファクタリングを利用する際のヒントとして参考にしていただければと思います。