
退職金運用はどうやって?現状と照らし合わせて適切な方法を
リタイヤ間近で、そろそろ退職金運用を考えていこうと思われている方も多いのではないでしょうか?
しかし、単に銀行に預けるだけ…なんて従来のやり方のままですと、大した結果にはならないでしょう。
そこで今回は退職金の現状と、適切な退職金運用をご紹介させていただきます。
しかし、単に銀行に預けるだけ…なんて従来のやり方のままですと、大した結果にはならないでしょう。そこで今回は退職金の現状と、適切な退職金運用をご紹介させていただきます。
退職金の現状
退職金の平均
勤務年数が多ければ多いほど退職金は上がっていくのですが、基本的に勤続年数が多ければ多いほど上がると考えていいでしょう。逆に10年未満の勤務年数の場合は極端に少ない場合もあるようで、それだと退職金運用には少々心許ないといった状況になる可能性もあります。
それと、定年退職ではなく事情により途中退職した場合ですが、20年程度勤めたと仮定した場合は約1,500万円になるようです。定年退職よりも500万円も低くなっていますが、定年退職よりも10年以上も勤務年数が少ないので仕方がないと言ったところですね。
ただし、同じ事情でも自己都合での退職と会社都合での退職では待遇に差があり、会社側の問題で退職せざるを得ない状況となってしまった際は、20年程度の勤務年数でも2,000万円を超える場合が多いようです。なお会社都合というのは肩たたき…つまりリストラなどが当てはまります。
では途中退職の場合ですが、その際は20年勤めても約700万円程度が平均かそれ以下と、退職金としてはやはり心もとない数字になるのが現実のようです。もっとも、高卒でも管理職以上に就いていた場合は1,000万円を超える場合が多いので、如何に上のポストに就くかが問われます。
会社側の都合により退職させられた場合についてですが、ここでも会社側の都合であるにも関わらずどういう訳か大卒と差があるのが現状です。数字としては2,000万円に届かない程度で、場合によっては300万円以上の差が付くこともあるようです。
このように高卒は、全体的に大卒よりも退職金で劣る可能性が高く、その事から高卒の方は見積もりよりも低い退職金となる傾向があると言えます。ただし大卒よりも長く働いている分、全体を通した収入にはそれほど差がない、または上回ることも少なくありません。
支払い方法
ただし、非常に多額であることから安易な運用をしてしまう、または退職金運用の前に使い込んでしまうなどが懸念されます。多くのお金は、人に悪い意味で安心感を与えてしまいますので、支給の際に気を引き締めることが重要になるでしょう。
使い込んだとしてもせいぜい100万円程度にして、後は資産運用に回して「後にもっと多くのお金を手にする」ことを見据えるべきです。高齢化のこの社会、自身がどこまで生きることが出来るのかは分かりませんので、備えあれば憂いなしの状態にしておくことが重要と言えるのではないでしょうか。
毎月、若しくは定期的に一定の金額が振りこまれるため、まとまったお金を一度に受けることは出来ません。しかし退職金運用を考えるにあたり、自覚や認識等が生まれることから、よく考えて行動することが出来るでしょう。
結局退職となれば、すべての退職金を手にするのですから、少しずつでも退職を意識させてくれるこの支払いは人によっては有効と言えますね。若しくは、在職中からでもある程度の退職金運用が可能ですので、支給開始と共にローリスクローリターンな何かを入門がてら始めてみるのもいいでしょう。
これを「企業年金」と言うのですが、期間を定めてその期間内に退職金を割り算して支給するというシステムとなります。
退職時に支払われないことからデメリットに思う方も少なくありませんが、企業年金は単純に公的年金の上乗せとなりますので、月々を暮らす分には申し分ありません。まとまったお金とならず退職金運用が難しいかもしれませんが、割り増し支給と考えればお得感がありますし、手取りの多さからいずれ運用は可能でしょう。
よって企業年金であっても他の支払い方法と同じく、退職後にきちんと退職金運用を考えていかなくてはなりません。いつ退職金運用を始めても遅いということはありませんし、年金として取り扱われている以上その後の生活も安泰ですので、かえってやりやすいかもしれません。
老後は大丈夫?
だから「退職金運用」なのです。退職金運用をすることで手元にあるお金を増やし、より老後に対するさらなる安心を得る訳ですね。
長生きというのは本来歓迎されるものなのですが、お金がないことにより先行きを暗くするなどあってはならないことです。しかも長生きすればするほどお金が必要になりますので、下手をすれば2,000万円では足りないなどがあるかもしれません。
さらに、老後は旅行を楽しみたいなどの娯楽を求めているなら、下手をすると3,000万円、4,000万円と必要になる可能性もあります。理想の老後を過ごしたいけど退職金が足りない…となれば、得た退職金をさらに増やすしか選択肢はないのです。
退職金運用の種類
株式など
株式、為替、投資信託、FX、仮想通貨など、それぞれリターンとリスクの高低が変わりますので、事前に勉強をして慎重に選びましょう。しかし株式はちょっとハードルが…と思われる方も居るでしょうが、退職金というのはこれらを運用するに際して、最大の問題点をクリアしていることに気づかなくてはなりません。
それは「まとまったお金」という部分です。投資というのは、お金が多くあればあるほど運用しやすく、人生で最大のお金を手にする退職時期というのはまさにうってつけのタイミングなのです。
たった1%のリターンであっても、10万円なら1,000円ですが1,000万円なら10万円と、その利益に極めて大きい差があるのです。ただしリスクもそれなりに背負うことになるので、やはり事前に投資する何かに対する知識を身に付けなければなりません。
国債
個人向け国債の場合、金利は0.05%と非常に低いのですが、元本保障という大義名分があるので確実な安心が欲しい方にはおすすめ出来ます。しかし、やはり退職金運用の主軸にするには少々心もとないので、とにかく元手を大きくするか他の運用と平行するのが効率的でしょう。
債務整理
と言うのも、借金があるまま老後を迎えてしまうと、退職金運用をするにも借金が大きいと得られるものより支払うものの方が大きくなるなど、足を引っ張ってしまうからです。さらに「借金がある」という事実自体、精神的な面であまりよろしくありませんので、清算出来るタイミングで清算しておく方がさっぱりするでしょう。
定期預金
しかし、やはりそのあたりの地銀ではあまりに金利が低いので、せっかくなら同じ銀行でも「ネット銀行」を活用する方がいいでしょう。預け方によっては地銀の金利よりもずっと大きい可能性が高く、立派な退職金運用に展開することが出来るからです。
将来のさらに将来を見据えて退職金運用をしよう
しかし昨今、男性の平均寿命が2019年で81歳と、リタイアからかなり期間があることが分かります。100歳なんて年齢も珍しくないことから、将来の「さらに将来」を見据えて行動をしてもいいのかもしれませんね。