
リベンジ消費とは?新型コロナウイルスと関係がある?
リベンジ消費についてご存じでしょうか?リベンジ消費とは、今まで我慢してきた人々が、たくさんの買い物をして消費をすることです。アフターコロナで日本にもリベンジ消費がくると言われています。
本記事では、リベンジ消費の概要から需要が高まる商品やサービス、海外のリベンジ消費も含めて解説していきます。
本記事では、リベンジ消費の概要から需要が高まる商品やサービス、海外のリベンジ消費も含めて解説していきます。
リベンジ消費とは?
実は、リベンジ消費とは中国で生まれた消費行動です。買い物のチャンスである期間に、自宅で過ごしていた中国の人々は生活必需品を買い占めましたことがきっかけです。
ワクチンの接種がリベンジ消費につながる?
実際に、「ワクチンを接種したあとに買い物やレジャー消費に対する意欲はどのようになるか?」との質問に対して
・強まる(15.6%)
・やや強まる(70.1%)
との回答があり、あわせて9割以上が消費意欲を高めていると分かりました。
上記のように、ワクチンを接種した後に買い物やレジャー消費をしたいと考える人が多数でした。しかし、ワクチンの接種率は上がってきてはいるものの、まだまだ消費回復につながっていないのが現状です。また、まだ外出自粛ムードになっているため、「ワクチンを接種したが外出を控える」と考える人もいるためです。
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リベンジ消費は経済を活性化させるポイント
しかし、アメリカのように急に回復するわけではないので、経済が回復するにはまだまだ時間がかかります。その上、日本はまだまだ自粛をしている人が多いです。
つまり、リベンジ消費を日本で起こすには、何かをきっかけにしなければなりません。したがって、きっかけがあればリベンジ消費が起きるかもしれませんが、何のきっかけも無ければリベンジ消費は起こらないでしょう。
リベンジ消費が起きるのであれば、一時的なものではなく、継続的な強い消費を実現するのが望ましいです。
リベンジ消費で需要が高まるモノ
外出自粛が続き、我慢してきた反動として、以下の商品やサービスを求める人が多くなると予想されています。
旅行
旅行関係者はコロナウイルスのダメージを大きく受けましたが、リベンジ消費で最も需要が高まるサービスです。現在、宿泊施設では部屋数を減らし、宿泊者同士が隣の部屋にならないような対策が施されています。アフターコロナでは、宿泊施設の利用者が増えるはずです。
レジャー
イベント業界もコロナウイルスの影響を受け、予定していたイベントを延期したり、アーティストがライブ中止したりと、与えた影響は大きいです。そして自宅で過ごす時間が増え、アウトドアが好きな人は長らく外出ができずに不満を抱えています。
現在、カラオケのような人が集まるレジャー施設では念入りな感染対策をしていますが、感染を恐れ、アフターコロナでカラオケに行こうと考えている人も多数です。
ファッション
ECサイトで購入できるとはいえ、実際に目で見て、手に取り、試着をしたい人は多数です。屋外での娯楽をする人も増えるため、需要が高くなると見込めます。
また、旅行やレジャー施設へ行くのに、お洒落をしたい人もいるので、リベンジ消費で需要が高まるでしょう。化粧品や美容グッズも、「人に会う機会が減る」理由から、若干ユーザーが離れたアイテムの一つです。実際に中国ではリベンジ消費が表れた商品です。
外出が増えると、見た目を気にしなければならないため、アフターコロナでは需要が伸びるカテゴリーです。
外食
アフターコロナで通常の営業時間に戻った際は、リベンジ消費の対象になると考えるのが妥当です。
海外のリベンジ消費とその影響
では、海外のリベンジ消費について確認していきましょう。
中国のリベンジ消費
「人民網日本語版」の調べでは、連休の5日間で、取引総額は1兆5,700億元、1日あたりの平均額は3,100億元を記録し、4月の週末に記録された平均取引総額に比べて16%増加しています。鉄道をはじめとする、移動交通の消費件数も増加しました。
そして特に消費件数が多かった、
・中国国内旅行
・家電量販店
・スポーツウェア店
をご紹介します。
中国国内旅行
メーデー連休では、中国国内の約70%の観光地が再開されて、市外へ旅行へ行く人々の姿が確認できました。野村総合研究所(NRI)によると、メーデー連休中の旅行者数は1億1,500万人にも及びました。
中国の検索サイトである、「百度(バイドゥ)」によると、メーデー連休の旅行者数は、4月の連休「清明節(チンミンジエ)連休」と比較して約50%増加していて、観光に対する消費意欲が上昇していると分かっています。観光地では感染症対策を行っていて、人数制限や事前予約制を取るなどの措置があります。前年と比較すると旅行者は減ってはいますが、旅行者数は予想を上回った回復でしょう。
家電量販店
日本でも「おうち時間」によって、家電を購入し自宅で快適に過ごす人が増えましたが、中国でも消費件数は増加しています。中国でも同様に、自宅で過ごす人が増え、日々の暮らしを改善するきっかけになったようで、家電に対する購買意欲が生まれたとされています。
また、中国のECサイトである、「天猫(テンマオ)」などは、コロナウイルスの感染拡大中にできなかった、家電の取り付け作業が再開されたため、エアコンなどの電化製品の売り上げが増加しました。家電は自宅での時間を有意義なものにするため、この先も人気が出るアイテムの一つです。
スポーツウェア店
メーデー連休期間中の中国のスポーツウェア店における消費件数が、4月の連休と比べて20%以上増加しました。外出自粛、スポーツジムも休業したため健康面を疎かにしがちでした。
コロナウイルスの影響で健康面に関する見直しをした人は数多くいます。自宅でできる運動から、本格的な運動を始め、スポーツウェア商品に対する購買意欲が表れ、リベンジ消費につながると言われています。
中国でのリベンジ消費の影響
上海市政府主催のショッピングイベントである、「五五購物節(55ショッピング・フェスティバル)」では、1日あたりの消費総額が日本円でおよそ2,400億円にあたる156億8,000万元を記録していて、インターネット上での消費が増加していると明白です。リベンジ消費により、ECサイトの売り上げが全体的に増加していると分かります。
韓国のリベンジ消費
ソウルのとあるデパートでは、開店と同時に客が店内へ押し寄せる光景も確認されています。シャネルの値上げの影響もありますが、購買意欲が高まっているのは事実です。
これからの動向を確認しよう
アフターコロナで何かをしたいと考えているのであれば、今から準備をしておくと良いでしょう。