
ドルコスト平均法とは?毎月積み立てをするメリットとデメリットを解説
資産運用をはじめたい人なら、聞いたことがある「ドルコスト平均法」ですが、実際どんなものなのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。税制優遇された積立投資が人気となっている傾向があり、メリットがあるのがドルコスト平均法です。
ドルコスト平均法の意味やメリット・デメリットについて解説していきます。
ドルコスト平均法の意味やメリット・デメリットについて解説していきます。
ドルコスト平均法とは
長期的な資産形成に向いていると言われていますが、いったいなぜなのでしょうか。
まずは、ドルコスト平均法の意味をきちんと知ることが大事なことです。
ドルコスト平均法の意味
ドルコスト平均法は、定額購入法とも言われています。USドル建ての投資だと勘違いする人もいますが、ドル建ての投資のことではありません。
最近多いのは、つみたてNISAやiDeCoなどに適用されています。
ドルコスト平均法協会
ドルコスト平均法による投資が絶対にいいという中身が見えないうわさに振り回されず、リスクもしっかり伝えることをしていることが特徴です。間違った知識によって、過剰な期待をしてしまい失敗することを避けられることを伝えていこうという団体となっています。
ドルコスト平均法の計算
一括投資との違いは、一括投資で購入した場合相場が下落後利益を上げることは難しくなります。最終的に評価額が変わらなかったとしても、ドルコスト平均法で積み立てた場合、リスクとリターンを時間で分散化しやすい利点があるわけです。
結果的に一括投資は元本割れしてしまう可能性があり、ドルコスト平均法は利益を得やすいことがわかります。
ドルコスト平均法のメリット
ドルコスト平均法がおすすめされるメリットについて、みていきましょう。
定期・定額購入なので簡単
変動を気にして何かをする必要性がないため、最初の仕組みを作ってさえしまえば自動的に積立がされていきます。そのため、忙しい人や初心者の人でも気軽にはじめることができるわけです。
機械的に積立をされていくため、投資をスタートするタイミングも気にしなくて良いこともメリットとなります。
高値摘みを回避できる
相場を読み間違えて高値摘みしてしまうことを回避できることが、メリットです。これは、投資にとってリスクを軽減できるため、低リスクで安全な投資をできることになります。
長期投資なら低リスク
基準値が下がったタイミングで多くの口数を購入しておき、その後価格が高くなれば負けることが少ないことになります。そのため、20年以上の長期投資であれば、そのチャンスが多くなるため低リスクで安全にお金を動かせることになるわけです。
ドルコスト平均法のデメリット
ドルコスト平均法のデメリットについて、みていきましょう。
短期のハイリターンは望めない
長い時間を掛けてたくさんの口数を購入することがドルコスト平均法の目的なので、短期で多くのリターンを望むことは難しいと言えます。ドルコスト平均法を活用するなら、ある程度の期間がないと購入価格を平準化することができないため、長期的に考えなければいけません。
そのため、安定した収入や貯蓄が必要となります。
手数料が高い場合もある
長期投資となるため、思っているよりも手数料が多く掛かってしまえばマイナスに転じてしまう可能性もあります。しかし、ノーロードと言われる販売手数料がかからない投資信託も増えているため、それらを選ぶことがおすすめです。
投資のタイミングによって損失もある
大きなリターンを期待できる場合でも、投機できないことがデメリットです。そのため、投資で大きなもうけを期待したい人にとっては、ドルコスト平均法はメリットを感じられないことになります。
そしてドルコスト平均法は、価格の標準化によってメリットがありますが、もし下落し続けた場合は元本割れをしてしまう可能性もあることも覚えておきましょう。
ドルコスト平均法のはじめ方
ドルコスト平均法をはじめる方法について、みていきましょう。
投資信託
投資信託は、少額からスタートできるため資産を多く準備できない人でもはじめられるため、20代や30代でも無理なく低リスクでできます。投資に手間がかからず、相場に左右されずコツコツとはじめたい人におすすめです。
変額保険
運用の成果によっては増える可能性もありますが、減る可能性もあることが特徴です。そのため、ドルコスト平均法を活用して運用のリスクを抑えることはメリットにつながります。
変額保険は保険料が変わらないため、ドルコスト平均法を投資方法として選ぶことも可能です。
外貨建て保険
日本国内で販売されている外貨建て保険は、ほとんどがドル建てであるためドルコスト平均法が活用できないものが多いと言えます。ドルコスト平均法を外貨建て保険で活用する場合は、保険料を毎月支払っていくならリスクを低減することがメリットです。
しかし、一時払いだと購入する時点の為替レートに左右されてしまうため注意が必要となります。
ドルコスト平均法の注意点とおすすめ
絶対に損失を防ぐ投資方法ではないことを念頭に置いて、検討するようにしましょう。
下落が続いた場合はマイナスになることも
ドルコスト平均法でマイナスが懸念されるのは、価格が下落し続けてしまった場合です。投資した金融商品を売却したいタイミングで、急激な下落が続く可能性も考えられます。
ほっときっぱなしで良いとはいえ、終わりが近づいてきたら一部を安定している資産に乗り換えるなども考慮しておく必要があるでしょう。
上昇が続いたケースは一括投資が得
上昇が続いてしまうと、ドルコスト平均法のメリットはなくなります。ドルコスト平均法を使って投資する場合は、金融商品選びの時点でどのような値動きをするのかしっかりチェックしておくことが必要です。
インデックスファンドを選ぶ
TOPIXなどの指数と同じような動きをする投資信託のことを言います。インデックスファンドは手数料が安いことと、わかりやすいことから初心者におすすめです。
低コストでわかりやすいことが特徴のインデックスファンドを選べば、費用を抑えられ値動きもチェックしやすいのではじめての人でも取り掛かりやすいでしょう。
ドルコスト平均法をうまく利用して長期的なプランを立てよう
ドルコスト平均法のメリットやデメリットを理解して、長期的な投資を考えてみましょう。