
知っておきたい投資の基本!上手に貯蓄との使い分けをしよう
政府によって「貯蓄から投資へ」というスローガンが掲げられたことで、投資への関心が高くなってきています。貯蓄と投資との違いとは、どういったことがあるのでしょうか。この記事では、投資についての考え方や、貯蓄との使い分けをする方法などについてご紹介いたします。
投資と貯蓄の相違点とは?
投資についての基本的な考え方や種類、貯蓄との相違点について紹介いたします。

貯蓄とは?
普通預金や定期預金、積み立て定期など、銀行や信用金庫などの金融機関に自分のお金を預けて貯めていることを「貯蓄」と呼びます。
投資とは?
投資とは、簡単に言うと将来の利益を見越して、企業や通貨、不動産や商品、サービスなどに対して、自分の資金を投じることを指します。
貯蓄と異なる点は、期待した利益が必ずしももたらされるわけではないこと、それだけではなく、投じたお金がマイナスになる「元本割れ」の可能性もあります。
たとえば、100万円が150万円になることを期待して投資をして、期待通り150万円を受け取ることもありますが、100万円のままだったり、80万円に減ることも考えられます。
投資をするメリットとは
メリットとしては、資産を効率よく増やせることが挙げられます。上述したように、貯蓄での利子はほとんど付かないのが現状です。貯蓄よりも高い利率で運用できる可能性があります。そのため、効率が良いのです。
また、投資の場合は「複利効果」で資金を増やすこともできます。中期、長期で投資をした場合、増えた利益分を投資することで、さらなる利益が得られるのです。投資期間が長ければ長いほど、大きな複利が期待できます。
投資の目的
投資というと、ギャンブルみたいでこわい、よく分からないというイメージがある人も多いですが目的が違います。
投資をすることは、ただお金を増やしたいという目的だけではありません。投資によって、企業を応援したり、自治体や政府の活動を支えることができ、私たちの暮らしや役立つサービスの提供などにつながります。投資には、経済を支えて、社会に貢献することができるという役割もあるのです。
主な投資の種類
投資にはさまざまな種類があります。主な種類と特徴についてご紹介いたします。
株式投資
投資でも、よく知られている投資方法が、株式投資です。企業が資金を調達するために発行するのが株式です。株式市場に上場をしている企業の株式は、証券会社を通じて売買できます。
株式の価格は、さまざまな要因で上下をしています。株式を売買をすることによって、差額を利益として得ることができる方法です。
株式は、売買だけでなく、保有をしていることで、株主として企業の利益を配当金として受け取ることができます。また、株主に対して商品やサービスを提供する株主優待を実施している企業もあります。株主総会において、株主として企業の経営に携われることも特徴です。
投資信託
投資信託は、ファンド・投信とも呼びます。
投資家から資金を集め、ファンドマネージャーと呼ばれる投資の専門家が運用することで、利益を投資家に分配金として還元する仕組みの金融商品です。
資金を集めることで大きな金額を運用できます。株式や債券、不動産など複数に投資していて、リスクを減らしています。専門的な情報収集や知識が不要なことが特徴です。ファンドは少額から投資をすることができるのもメリットです。
また、国内株中心、外国株中心、不動産中心など、商品によって投資対象や運用方針が異なりますので、自分に合ったファンドを見つけて投資することができます。
投資信託は、元本割れのリスクもあります。毎月一定の金額を積み立てる積み立て投信などで、長期的に投資することで、原本割れのリスクを減らす方法もあります。
外貨預金
銀行に預けている貯蓄は、円でおこなわれています。外国の通貨である、アメリカドルやユーロなど、外国の通貨で預けることが外貨預金です。
日本円で預ける預金よりも金利が高いことが特徴です。貯蓄との大きな違いは、預け入れ、引き出しの際には、円と外国の通貨のやり取りをする時に用いられる「為替相場」が影響するところです。
引き出す際、預け入れの時よりも円安になっていれば利益が生じますが、円高になっていると損失となってしまいます。
貯蓄と投資の使い分けのヒント
貯蓄と投資は、お金を貯める目的と家計によって、使い分けることが大切です。
貯蓄は通常の生活や急に必要となった時のためのお金です。普通預金など、必要な時にすぐに引き出せるようにしておきます。子どもの入学や車の購入資金など、使う時期と目的、金額がはっきり決まっているお金は、定期預金や積み立てなど確実に用意できる貯蓄にしておきましょう。
そして、老後のための資金など、長い期間をかけて増やすことを目的としたお金は、投資に向いています。
投資は余裕資金で行うようにしましょう。家計を計算する上で、貯蓄に回せるうちの一部や、臨時ボーナスなど、もしも投資をして損失が出ても、家計にそれほど影響がない金額にすることが望ましいです。
投資の意味を知って貯蓄と投資を使い分けよう
投資は必ずしもお金を増やすことだけが目的ではありません。経済発展の貢献にもなりえます。家計の状況やライフプラン、将来の目的などを家族で良く話し合って、貯蓄の他に投資をすることも、視野に入れることがおすすめです。