
夏の疲れを吹き飛ばす!疲労回復スタミナ料理3選
夏の本格的な暑さに突入すると、つい冷たい飲み物やアイスに手が伸びがちです。一時の暑さはしのげても、冷たいものの取りすぎは、胃腸疲れの原因となり疲労を加速させたり、お腹を壊す原因になったりします。体を冷やす旬の夏野菜を上手に取り入れ、疲労回復スタミナメニューで暑い夏を乗り切りましょう。
疲労回復スタミナ食材とは
疲労を回復させスタミナをつけるためには、十分なエネルギー(カロリー)を摂ることと、旬の食べ物を上手に摂ることが大切です。では、具体的にどんな食材がどのように疲労回復に役立つのかを解説していきます。
肉
疲労回復、スタミナ食材の代表といえば「肉」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
スタミナ不足は「タンパク質不足」とも言われます。タンパク質は、筋肉を作ったり、身体の組織を修復したり、血液を作るために欠かせない栄養素です。そのため、タンパク質が足りなくなると、体力がなくなり疲れやすくなってしまいます。
そんなタンパク質をしっかりと摂取できるのが肉です。しかし、タンパク質だけでは効果を発揮できず、ビタミンやミネラルを一緒に食べることで、初めてその効果が発揮されます。
肉には、身体を作るタンパク質も、その働きを助けるビタミンやミネラルも含まれているため、どちらも同時に摂取できる効率の良い食べ物なのです。
にんにく
にんにくの香りの正体はアリシンという成分です。このアリシンとビタミンB1が結びつくことで、食事から摂取した糖質がエネルギーに変わります。
また、ビタミンB1もアリシンと結びつくことで、体内に吸収されやすくなります。
ビタミンB1は肉や豆などに特に多く含まれているので、意識して組み合わせて摂取しましょう。
しじみ
お酒を飲んだらしじみを食べるという習慣からわかるように、しじみには肝臓の働きを良くする成分がたくさん含まれています。
暑い夏には体温調節などで肝機能が低下する傾向にあるため、しじみを食べて肝臓を労ることで夏バテを防ぐことが可能です。また、汗などで失われるミネラルも豊富に含まれています。
モロヘイヤ
モロヘイヤは夏野菜の中でも栄養価が高い野菜として知られています。老化防止作用のあるβカロテンの含有率は、野菜の中でもトップクラス。
ビタミンはB1、B2、C、E、Kとまさにビタミンの宝庫です。その他カルシウム、カリウム、鉄分、マグネシウムなど、紹介し切れないほどの高栄養価です。
疲労回復、スタミナアップには栄養価の高いモロヘイヤがオススメです。
疲労回復スタミナ料理の節約レシピ3選
ここまで紹介してきた、疲労回復効果もあるスタミナ食材を使った、節約料理のレシピをご紹介します。
より効果を実感するためにも、食材の組み合わせが大切です。そちらも意識した材料になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
モロヘイヤのネバネバサラダ

ネバネバ食材を使ったサッパリとしたサラダです。食感も楽しく、栄養価の高い食材の組み合わせは、疲労回復スタミナアップにピッタリのメニューです。
夏バテで食欲のない日にもオススメの一品です。
〈作り方〉
①モロヘイヤをさっと茹でます。茹で過ぎると食感がなくなってしまうので、沸騰したお湯に10~15秒程度にしてください。
②茹でたモロヘイヤをザク切りにします。モロヘイヤは切ると粘りが増すので、気を付けて包丁を入れてください。
③オクラはガクを落とし、1cm程度の輪切りにします。食感を楽しむため生で調理しますが、気になる方は板ずりをしてから、サッと茹でても美味しくいただけます。
④うつわに①~④と納豆、温泉卵、ねぎを入れ、めんつゆをお好みの量まわし入れます。食べる直前によくかき回して完成です。
しじみの酒蒸し

酒蒸しといえばアサリやハマグリが定番ですが、実はしじみもとても美味しくいただけます。しじみの出汁がたっぷり染み込んだ汁は、パスタのソースとしてリメイクするのもオススメです。
〈作り方〉
①しじみの砂抜きをします。50℃のお湯にあさりを浸し、15分放置すると砂が抜けます。水気を切ったら時間を置かずにすぐに調理しましょう。
②鍋にバターを入れ溶かし、にんにくのみじん切りを入れ炒めます。
③②にあさりを投入し、日本酒を入れたら蓋をします。殻が開いたら塩をまぶして火を止めます。器へ盛り付け、小口ねぎを散らしたら完成です。
ニラレバ炒め

スタミナ料理の代表と言っても過言ではないニラレバ炒めですが、ニラもレバーも最強のスタミナ食材です。ニラとレバーはとても相性が良く一緒に摂取することで、疲れを取りスタミナを付ける成分が吸収しやすくなります。
レバーは下処理が大変で敬遠されがちですが、簡単に臭みを取る方法をご紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください。ニラもレバーも比較的安価で手に入るので、節約料理としてもオススメです。
・牛レバー(豚も可)···250g
・ニラ···2束
・しょうが···小さめ1/2片
・にんにく···1片
・ごま油···大2
■タレ
ょう油···大2
オイスターソース···大1½
酒···大2
砂糖···小1
■レバー下処理用
酢···大3
塩···小1
ごま油···大1
片栗粉···適宜
〈作り方〉
①レバーを酢と塩で揉みます。レバーが白みがかってきたら、水で洗い流します。この工程を3~5回繰り返します。レバーの臭みが苦手な人は多めにするといいでしょう。
②①が終わったらキッチンペーパーでレバーの水気をよく切ります。水切りが甘いと臭みの原因になるので、とても大切な作業です。
③レバーに片栗粉をまぶして、ごま油をひいたフライパンで両面を焼きます。火が通ったら一旦お皿へ。
④ニラを5cm程度に切り、しょうがとにんにくをみじん切りにします。
④フライパンにごま油としょうが、にんにくを入れ熱します。油にしょうがとにんにくの香りが移ったころ、ニラを入れて強火で2分弱炒めます。
⑤④にレバーを入れて軽く炒めます。タレを回し入れて、お皿に盛り付けて完成です。
食材の組み合わせを意識して、効率よくスタミナをつけよう

いかがでしたか。ひと口にスタミナアップ食材と言っても、肉から野菜までさまざまな食材が疲労回復やスタミナアップに役立つことが、おわかり頂けたかと思います。
スタミナ不足は栄養不足とも言われるように、効率よく栄養バランスを意識して摂取することが大切です。ぜひバランスの良い食材の組み合わせを意識して、スタミナを付けて暑い夏を乗り切ってくださいね。