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円安のメリット・デメリットについて知っておこう

円安のメリット・デメリットについて知っておこう

日々のニュースなどで見聞きする場合、円安、円高という為替相場に関する用語を目にすることが多いのではないでしょうか。円安や円高は、企業の活動だけでなく、私たちのごく身近な生活にも大きく影響してくるものです。円安や円高についての特徴や考え方について、そして円安の場合には、どういったメリット、デメリットがあるかなどについて、ご紹介いたします。

日々のニュースなどで見聞きする場合、円安、円高という為替相場に関する用語を目にすることが多いのではないでしょうか。円安や円高は、企業の活動だけでなく、私たちのごく身近な生活にも大きく影響してくるものです。円安や円高についての特徴や考え方について、そして円安の場合には、どういったメリット、デメリットがあるかなどについて、ご紹介いたします。

為替相場とは?

世界の各国で用いられている通貨は1種類だけではなく、国によって、さまざまな通貨が用いられています。為替相場は、経済の状況を示す指標のひとつとしても使われます。そのためニュースや新聞などで、毎日報道されています。

海外で売買をするためには、日本円ではなく、その国の通貨に両替をして取引をする必要があります。為替相場とは、簡単に言うと、お金を交換する際に使われる為替レート(外国為替相場)のことです。為替相場は、その通貨の需要と供給などで、日々どんどん変化しています。

為替相場を決めるのは需要と供給以外にも、それぞれの国の財政や景気、政治、投資マネーといった要因もあって複雑になっているために、専門家であっても為替相場の予想をするのはとても困難だといわれています。

円安や円高ってどういうこと?

円が安い、高いというのは、円の相対的な価値を示している言葉です。まず円高は、アメリカドルなど、外国の通貨と比較をして、日本円の価値が高い、という意味です。

アメリカドルを例にあげると、1ドルが150円だったレートが、1ドルが130円になったら、円高ということになります。円が下がったから円安ではなく、ドルを買うための日本円が安くなった=円の価値が高くなった、という考え方なのです。

円安はその逆で、1ドルが150円だったレートが、1ドル180円になった場合で、ドルを買うために多くの円が必要となるため、日本円の価値が安くなったと考えます。

円安のメリットとは?

円安になった場合のメリットについて知っておきましょう。

輸出関連企業が好調になる

海外からの視点では、円安になることで、ドルやユーロなどが高くなり、日本のサービスや製品が安く購入できることが大きなメリットです。日本製品への需要が高くなります。輸出する製品を安くできるので有利となり、国際的な競争力を高めることができます。

輸出をメインとしている企業にとって、外国で大きな利益をもたらし、多くの通貨を日本円に交換できるというメリットがあります。円安の分だけ、輸出事業関連の企業の業績アップにつながります。

訪日外国人による消費が増える

円安になるということは、日本を訪れる外国人観光客にとっては、安く旅行ができることになります。そのことから、円安が進むと、訪日外国人旅行者が増加する要因のひとつとなります。

外国人が日本国内にやってきて、サービスの利用や商品の購入といった消費促進を目的とした、インバウンド事業が好調となります。

外国の資産価値が上がる

投資面では、外国株式や債券など、海外の資産価値が上がることがメリットです。たとえば、保有していた海外債権が満期になった時に円安になっていれば、通常受け取れる利益に加えて、為替の差額による利益を得られるのです。

そして、輸出関連企業の業績が好調になると関連株に注文が集まることで、株価の上昇にもつながります。円高によって起こる可能性がある、デフレを抑制する一因ともなることもメリットです。

円安のデメリットとは?

円安のメリットだけでなく、円安によるデメリットについても、知っておきましょう。

外国製品が高くなる

円安になると、海外から製品、サービスの輸入コストがかさむことになります。石油や天然ガスなどの日本国内では調達できない資源エネルギーや、小麦粉や大豆といった、ほぼ輸入に頼っている原材料の輸入価格などにも反映されます。

製造コストが上昇することに伴って、物価も上がり、消費に大きな影響が出てきます。ガソリンや灯油、軽油といったエネルギーの価格にも直接影響してきます。

インフレが起こる可能性がある

円安の状態が続き、物価の上昇が続くと消費意欲が抑えられ、景気にかげりが生じます。そしてインフレが起きる可能性もあります。インフレの状態は経済の停滞につながってしまいます。

為替相場と円安のメリット、デメリットについて把握しよう

日本円と海外の通貨とを両替するために必要となる交換レートのことを、為替相場と呼びます。為替相場は毎日刻々と変化しています。円安とは、日本円の価値が相対的に低くなる状態を指します。

円安になるとは、海外からみて、日本の製品のサービスが安く輸入できることになるため、ニーズが高くなり、輸出関連企業の業績が上がり、株価や株式の指数の上昇などにつながるというメリットがあります。

また、訪日する外国人観光客の日本国内での消費が促され、インバウンド事業が好調となります。また、物価が下がることによってデフレの進行を食い止められるメリットもあります。

一方で、円安になると、輸入する製品の価格が上がることになります。資源エネルギーや原材料が値上がりし、物価が上昇して、消費が冷えこむデメリットにもつながります。

為替相場は、株価や債券の価格にも直結します。円高のメリットとデメリット、どちらも知っておき、為替相場は毎日チェックをして経済の動向に注目しましょう。

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