
主な共通ポイントカードの種類と特徴について比較をしてみよう
家計を節約するにあたってポイントカードの活用は必須だと言えます。ショッピングをしたりサービスを受けるにあたって、ポイントを意識することでお得に買い物ができます。種類などがたくさんあるため、分かりにくい部分もあるかもしれません。この記事ではポイントカードの種類についてご紹介いたします。
共通ポイントカードのメリットとは?

ポイントカードの提示をすることが当たり前になってきています。持っていなければ、おすすめされて作るということも多いでしょう。
最近、特に注目されている共通ポイントの特徴やメリットについて知っておくことで、さらに貯めやすくなります。
共通ポイントとは?
共通ポイントとは、お店の種類や企業、業種、形態を超えて、さまざまな場所で同じカードを使ってポイントを貯められるカードのことです。通常のポイントカードは、基本的には発行した店舗のみ、同じチェーン内だけでポイントを貯めるものです。しかし共通ポイントであれば、1枚持っているだけでいろいろな場所で貯めること、使えることが特徴です。
共通ポイントと呼ばれるようになったきっかけは、レンタルビデオ店や書店として知られているTSUTAYAを運営しているCCC、カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が発行したカードが最初だと言われています。
以前はTSUTAYAでレンタルサービスを利用するためには、他のポイントカードと同じように、店舗ごとに「TSUTAYAレンタル会員証」を発行しないと使えませんでした。その後、同じTカードでどこの店舗でもポイントが貯められるようになりました。
そして2003年10月に、ローソンとENEOSという異業種の企業と提携を行い、会員証を見せるだけでTポイントが貯まるサービスが開始されたことで、共通ポイントという画期的な概念が登場したのです。
共通ポイントは、1枚のカードでポイントが貯まるので、財布の中を整理することができます。また、クレジットカードで支払うと2種類のポイントが貯められることや、貯まったポイントは、現金で支払って、さらに端数分をポイントで支払えるなど、使い勝手の良さも人気となりました。その後、他の企業も次々と共通ポイントを導入していくようになりました。
共通ポイントの企業側のメリットとは
ポイントを使う消費者だけではなく、企業側にとっても、共通ポイントを導入することには、とても大きなメリットを享受できます。
集客効果がある
企業にとって、もっとも大きなメリットが集客効果です。ポイントカードを使うと、他の業種のクーポン券がレシートに印字されることがあります。
たとえばTSUTAYAでレンタルDVDを借りた時のレシートに、女性にはカフェ、男性には焼肉店など、年代や性別などに合わせたクーポンを発行すると、行ったことがない店でも共通ポイントカードが貯まるのであれば、興味を持ちます。別の業種の店舗へ誘導をすることができるのです。
売り上げアップにつながる
同じような物を売っている、同じサービスを提供しているのであれば、ポイントカードが使えるところで購入しようという意識がはたらきます。またポイント〇倍デーなどを設けることによって、顧客はポイントが貯まるのならまとめて買おうという心理がはたらくので、店舗の購入単価をアップすることができます。
企業側にとっては、他の店舗と比べて優位に立つことが可能です。さらに、売り上げアップにつながるメリットもあります。
新しい顧客を呼び込める
共通ポイントカードは、キャンペーンを大体的に打ち出すことで、新しい顧客を獲得しやすくなります。一度獲得すると、他の業種にも誘導しやすいメリットがあります。
マーケティングデータを蓄積しやすい
共通ポイントによって、ポイントカードを使う顧客の属性や、購買に関する多大なデータを蓄積することができます。蓄積されたデータは分析を行うことで、顧客のニーズや傾向を把握し、今後のマーケティングに有効に活用することができます。
主な共通ポイントの種類と特徴を知っておこう

共通ポイントにもいくつも種類が登場しています。主な共通ポイントの特徴や貯め方などについて、ご紹介いたします。
Tポイント
上述したように、共通ポイントの先駆けとなったのがTポイントです。アルファベットのTをあしらった黄色と青のカードが特徴です。
TSUTAYAの他にも、コンビニエンスストアのファミリーマート、ガソリンスタンドのENEOS、ファミリーレストランのガスト、ドラッグストアのウェルシア、コーヒーチェーンのドトールなど、日々暮らす上でさまざまで身近な業種のお店各社が加盟しています。
ポイント還元率は店舗によって異なります。
Tポイントのサイトでは、アンケートなどに回答することでもポイントを増やせます。また、クレジットカード機能が付いたポイントカードであれば、よりポイントが貯まりやすくなっています。
Pontaポイント
Pontaポイントは、三菱商事やローソン、KDDI、リクルートなどの共同出資による共通ポイントサービスです。ポイントの次に登場しました。オレンジ色のタヌキのキャラクターが特徴的です。
コンビニエンスストアのローソンの他、レンタルサービスのゲオ、ファストフードのケンタッキー・フライド・チキンやすき家、ファミリーレストランのココス、リクルートが行っている旅行や美容、グルメなど、ネットでの予約サービスなどが加盟しています。
Pontaポイントは、家族などでグループを作って共同で貯める機能が大きな特徴です。複数で貯めたいという時に便利です。
楽天ポイント
国内最大級のECショッピングモールとして知名度が大変高い、楽天グループによる共通ポイントです。会員数は1億人以上と、非常に多くの顧客を有しています。
楽天グループによるさまざまなネットサービスだけでも、ネットショップ以外に銀行や証券、保険会社、旅行会社など、多岐にわたっています。さらに、身近な店舗でも楽天ポイントを貯めることができます。
加盟店舗には、ドラッグストアのココカラファイン、サンドラッグやツルハドラッグ、ファストフードのマクドナルド、吉野家、ミスタードーナツ、大戸屋などがあります。
新しい大手スマートフォンキャリアとして登場した楽天モバイルにも対応しているので、携帯電話と合わせて使うことで、ポイントを貯めやすくなります。
dポイント
dポイントは、大手スマートフォンキャリアのひとつである、NTTdocomoが運用している共通ポイントです。docomoユーザー以外でも貯めることができます。
docomoユーザーであれば、月々の使用料金がポイントとして還元されるため、さらにお得になります。またdocomoのクレジットカードでるDカードゴールドであれば、還元率が非常に高く、年会費以上の還元を受けることも可能です
動画や電子書籍、電子雑誌、ゲーム、グルメ、ショッピング、ファッションなどのdマーケットコンテンツでの利用の他、他の共通ポイント同様に、加盟店舗でもdポイントが貯められます。
加盟店舗は、コンビニエンスストアのローソンやファストフードのマクドナルド、コーヒーチェーンのスターバックス、ドラッグストアのマツモトキヨシ、デパートの高島屋、航空会社のJAL国内線・国際線など、業種も多岐にわたっています。
2020年より、フリマアプリとして国内最大手のメルカリとの提携が始まり、メルカリアプリでの支払いが、dポイントで簡単にできるため、利便性が大変高くなっています。
WAON POINT
全国各地に店舗を構える、イオングループのイオンマーケティングによって運用されている共通ポイントです。
当初は、イオングループメインで使うことができるポイントカードでしたが、2016年より共通ポイントサービスが開始されました。現在は加盟店舗が増えたことで、共通ポイントとしての知名度も上がってきています。
イオンモール、スーパーマーケットのイオンやマックスバリュ、コンビニエンスストアのミニストップ、ファストフードのマクドナルドや吉野家、かっぱ寿司、ガソリンスタンドコスモ石油、その他には、ニッポンレンタカー、ネクスコ東日本や成田国際空港、中部国際空港、ルートインホテルズなども加盟店となっています。
カードには、通常のWAONPOINTカードの他、電子マネーWAONに対応しているカード、クレジット機能付きのイオンセレクトカードの3種類があります。
nanacoポイント
nanacoは、セブン&アイホールディングスが運用している共通ポイントカードです。2007年に、電子マネーであるnanacoと同時に登場しました。
コンビニエンスストア最大手のセブンイレブン、大手スーパーマーケットのイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループで主に貯めることができます。
ショッピングモールのArio、デパートの西武・そごう、ファミリーレストランのデニーズ、雑貨店のLoft、アカチャンホンポ、ファッション店のしまむら、スポーツショップのヒマラヤ、オートバックスなどでも貯めることができます。
nanacoの特徴は、数多くの種類がある電子マネーの中で唯一、公共料金の支払いができるところです。国民年金や保険料、自動車税などのコンビニ代行収納で支払いが可能なものは、nanacoで支払い可能です。
支払いによってポイントが付くわけではありませんが、クレジットカードよりチャージをすることで、クレジットカードのポイントを貯めることができます。
セブン&アイによるクレジットカードであるセブンカード・プラスであれば、年会費が無料でnanacoが使える上、nanacoチャージの還元率も高くなります。
ポイントカードの種類を知って比較してみよう!

さまざまなポイントカードも、共通ポイントカードを使うことによって、財布の中の整理ができ、ポイントが貯まりやすくなります。ポイントカードの種類や特徴を知り比較することで、自分のライフスタイルに合ったカードが分かります。効率よく貯めていきましょう。