マネーセミナーの勉強はどんな効果がある？無料なのはどうして？

家計を見直したい、ライフプランを考える上で、お金の勉強は必要不可欠です。さまざまな場所でマネーセミナーと呼ばれる講座が開催されています。マネーセミナーとはどういったものなのか、受けるメリットや効果について考えていきましょう。

マネーセミナーとは？

マネーセミナーとは、お金について学ぶことができる講座のことで、マネースクールと呼ばれることもあります。内容は、年金についての知識、投資初心者のための投資方法、節約のコツ、子どもにかかる教育費用などなど、誰もが気になる内容が多く、また多岐にわたります。

アメリカをはじめとする欧米諸国では、子どもの頃からお金に関して学習する機会が多いです。金融教育と呼ばれるカリキュラムが導入されており、投資についての知識を学び、株式取引ゲームや、起業ゲームなども取り入れられています。

日本では、現在のところ学校でお金について学ぶことはほとんどなく、普段の生活でも機会がないことから、社会人でも金融や投資の経験がほとんどない、という人も少なくありません。

また同様に日本では、お金のことについて話すのは「恥ずかしいこと」と捉える風潮があります。そのため親しい友達や、同じ仕事をしている人同士であっても、お互いの経済事情のことは分からないことも多く、お金のことについて気軽に話しあったり、相談や質問をするようなことはほとんどないのです。

マネーセミナーであれば、自分の大切なお金を増やしたいと考える場合、専門知識がある人に教わることで、基本から学ぶことができます。

セミナーと言うと、あまり良い印象を持っていない人もいるかもしれません。マネーセミナーは、ほとんどが大手企業や自治体などの団体が主催しているもので、まったく問題がないものです。

各地で開催されているマネーセミナーは、無料で行われることが大半です。さらには、ケーキや紅茶が付いてくるといったセミナーもあります。

専門知識や資格を有している講師を呼んで会場を借り、セミナーの広告をして集客をすることは、もちろん費用がかかります。無料で開催している意味を知っておくことで、納得をして参加することができます。

大手保険会社や銀行などの金融機関、そして証券会社が行っているセミナーは、その会社の商品を参加者に紹介して、販売したいという目的があるため、無料となっていることが多いです。会場を別途借りて用意することもあれば、会社の会議室を利用することもあります。

セミナーに参加をした人の中で希望者がいれば、個別に相談に応じて、その会社が取り扱っている投資信託やiDeCo、保険などの金融商品の提案をすることがあります。

投資のために口座を開設してもらえれば、顧客を得ることができます。セミナー終了後、より詳しく知りたいと、相談に乗ってもらおうと思ってもらうことで、将来の顧客となる可能性があるのです。

最近では、地方自治体や日本FP協会、地域の商工会議所、NPO団体といったマネーセミナーも増えてきています。これらの団体によるセミナーは、企業利益や顧客獲得が目的ではありません。

消費者にマネーセミナーを受けてもらうことで、金融の知識を身に着けてもらおうという意図で開催されています。そのため、個別の相談は受け付けていないこともあります。

マネーセミナーの中には、有料で複数回受けるタイプもあります。1回目は体験的な意味合いで無料で開催されている講座もあります。さらに勉強をしたい場合には、2回目以降は有料で受けることができます。

マネーセミナーを受けることで、これまで曖昧だったお金に関する知識を得ることができるのが大きな効果です。

専門的な知識を持っている人から直接学ぶことは、本や雑誌を読むだけよりも、頭に入りやすく理解が深まります。

お金の知識だけでなく、学ぶことでお金に関する考え方を整理することができるようになるのもメリットです。

老後の費用に不安を持っている人や、これから結婚をして子どもを持とうと思っている人の場合は、今後どのくらいの時期にお金が必要となるか明確にすることができますので、ライフプランを立てやすくなります。

お金のことが気になる、心配だと思っているだけでなく直接質問や個別相談ができるセミナーですと、専門家に話すことによって、不安の解消につながることもあります。自分では知らなかった金融商品や保険を紹介してもらえることもメリットだと言えます。

マネーセミナーを受けることで、お金に関する知識を習得することができます。さまざまな場所、内容のマネーセミナーが開催されています。自分が知りたいと思う内容に合っているかチェックをして、ぴったり合うセミナーを受けるようにしましょう。