トピックスと日経平均はどう違う?それぞれの特徴と情報の使い方を解説
株式や経済ニュースで必ず目にするトピックスと日経平均。市場の動向を確認する上で必要な情報ですが、それぞれのデータには違いがあるため、そのように活用すればいいのか迷う人も多いことでしょう。
トピックスと日経平均の違いを知っておくと、実際に株取引を行う際に大いに役立てられます。今回は、トピックスと日経平均の違いやそれぞれの特徴、具体的な活用方法についてくわしく解説しましょう。
トピックスと日経平均の違いを知っておくと、実際に株取引を行う際に大いに役立てられます。今回は、トピックスと日経平均の違いやそれぞれの特徴、具体的な活用方法についてくわしく解説しましょう。
日経平均の基本情報と特徴
日経平均は日本経済新聞社が発表する平均株価
日経平均は、東京証券取引所が取引されている時間帯に、5秒間隔で配信されています。日経平均を目安にして取引を行いたい場合は、リアルタイムチャートでチェックして取引のタイミングを見逃さないようにしましょう。
東証1部上場から選んだ225銘柄で算出
平均株価は基本的に「225銘柄の合計株価÷225」で求められますが、より正確な平均株価を求めるためには、「除数の修正」や「みなし額面による調整」も行われています。
株価が高い銘柄の値動きが影響する
日本を代表する企業だからこそ、日本全体の景気動向を知るための情報となり得るのですが、実際の取引ではあまり参考にしないという人も少なくありません。しかし、大まかなトレンドの見極めには欠かせない情報なので、判断材料の1つとして必ずチェックしましょう。
トピックスの基本情報と特徴
トピックスは東京証券取引所が発表している株価指数
トピックスのチャートも、東京証券取引所が開いている間はリアルタイムで更新されており、こまめにチェックして取引する個人投資家も少なくありません。市場全体の値動きが把握できるので、より詳細なデータを求める人に好まれています。
東証1部の全銘柄の時価総額で算出
全銘柄の時価総額が対象となるため、日経平均に比べると値動きはあまり激しくありません。そのため、株式市場の詳細な値動きを把握することが可能で、リアルタイムで細かく取引したい人に好まれています。
時価総額が高い銘柄の値動きに影響する
日経平均に比べると少しわかりづらいかと思いますが、株価が高くても発行済株数が少なければ値動きも小さいため、トレンドとしてはあまり上昇しません。このような特徴を理解しておき、上手にトピックスの情報を利用してみましょう。
日経平均で判断するメリット
つまり、日経平均は日本の経済状態をリアルに伝える数値であり、今後の景気予想から取引するタイミングを判断するのに役立ちます。さらに、日経平均は基本的に「株価を平均した数値」なので、初めて株取引をする人にはわかりやすいという点もメリットと言えるでしょう。
トピックスで判断するメリット
実際に株取引をしてみると、基本として日経平均のチャートを参考にしてみても、「自分が購入した銘柄の値動き」はいまひとつピンときませんよね。市場の細かな値動きがわかるトピックスのチャートは、自分の取引とより関係している情報が欲しい人には大いに役立つことでしょう。
トピックスと日経平均の違いを使い分ける方法
トピックスと日経平均は、それぞれの特徴を活かして使い分けることが大切です。ここでは、トピックスと日経平均の効果的な利用方法をご紹介しましょう。
日本経済の動向を知りたいときは日経平均
株価は好景気になると上昇し、不景気になると下降する傾向がありますから、初めての人でも大まかに把握ができますよね。景気はそのまま株価に繋がりますから、日本経済の動向を知りたいときは日経平均で判断してみましょう。
日本株全体の動きを知りたいときはトピックス
トピックスの株式指数は株価×発行済株数の時価総額から算出されるので、日本株全体の動きがより詳細にわかります。日経平均で大きな値動きがあっても、トピックスだとあまり反応がないこともありますので、細かい情報が欲しいときはトピックスもチェックしてください。
NT倍率で判断する
つまり、NT倍率が高ければ日経平均を基準に、低ければトピックスを基準に判断するのです。どちらの株式指数でも判断が難しいときは、NT倍率で動向を見極めてみましょう。
トピックスと日経平均の情報を活用する際に知っておくべきこと
日経平均は定期的に銘柄を入れ替えている
2021年10月の入れ替えでは、株価指数の算出方法や銘柄の選定ルールが変わり、株式にどのような影響があるのか大注目されました。日経平均のこのような動きが市場に影響することもありますので、株式のニュースはよくチェックしておきましょう。
トピックスは業績の悪い企業の株価も上がってしまう
一番良いのは、トピックスを基準にしつつ日経平均も確認し、経済動向と照らし合わせて判断することです。どっちのチャートもそれぞれに特徴がありますので、それを活かして取引するようにしましょう。
常に最新の情報を確認することが大切
実際に、大企業の突然の倒産で市場が大打撃を受けたり、業績が上がって市場が賑わったりすることもあります。毎日のニュースは必ずチェックして、市場に影響があるかどうかよく確認するようにしましょう。
トピックスと日経平均の違いを知って投資に役立てよう
トピックスと日経平均のメリットを理解し、NT倍率などで詳細に動向を確認すれば、実際に取引するときにも大いに役立つことでしょう。最新のニュースに目を配って、トピックスと日経平均のチャートを上手に利用してみましょう。