
【今を時めく著名人インタビュー第二弾】会社員×変化。変わりゆく状況に合わせ、会社員はどう変化すべきか – 若新雄純さん②-
なんとなく、今の働き方に疑問を感じる。もっと自由に自分らしく生きていきたい!そんな思いを抱えながらも、日々変化なく働くタスマガジン読者のみなさんへ送るインタビュー第二弾!
実業家、プロデューサー、大学教員、コメンテーターなどさまざまな仕事をしながらも、常に新しいステージへと向かっている若新雄純さんに、「会社員×変化」をテーマにお話を伺いました。
実業家、プロデューサー、大学教員、コメンテーターなどさまざまな仕事をしながらも、常に新しいステージへと向かっている若新雄純さんに、「会社員×変化」をテーマにお話を伺いました。
会社員における「変化」の意味とは?転職で考えるべきことは実は…?さっそくインタビューSTART!
【今を時めく著名人インタビュー第一弾】自由に素直に攻めることができるように – 若新雄純さん-

転職×スタイル
仕事はとにかく「飽きない」ようにしたいなと思っていて。
スポーツでも、短距離か長距離かとか、集団競技か個人競技か…向き不向きがあるじゃないですか?それと同じで、仕事も自分に合っていないとしんどいと思うんですよね。
だから転職するときは、業界や業種を変えるのではなくて「自分という素材に合う」環境、仕事内容へ変化させるのがベストだと思ってるんです。
そもそも、サラリーマンとして雇われるのがしっくりきてる人は、単にもっと給料が高いでもいいし、より興味ある面白そうな業種の会社に転職すればいいと思います。というかそもそも、「勤める」ということにそこまでストレスがない人は早急に転職を考えなくても良い気がしていて。同じ会社で長く勤めるほうが、仕事についても詳しくなるし部下もできて、給料も上がっていくじゃないですか?
ひどいブラック企業に入ってしまったとかでもないのに、やたらと転職したくなっちゃう人は、そもそも「一つの会社に正社員として雇われる」という形から疑ってみたほうが良いんじゃないかと思っちゃいますね。
例えば、指示されたものをちゃんとこなせないとか、チームとうまく連携できないって人が、「この会社、職種が合わなかったんだ」って転職しても同じことの繰り返しになると思いません?
僕にとって合う形、やりやすい形になってきているからこなせるんじゃないかと思うんです。
でも「飽きない」ってどうやるの…?
飽きないようにするための若新さん自身の方法はなにかありますか?
だって、僕の場合、自分に合ってるものだったら、ずっとやってても飽きないですもん。飽きる・飽きないっていうのは、実は時間や回数の問題ではなく、合う・合わないの問題だと思うんです。
いろいろな仕事をやっている僕の場合、「合わないな」って思った仕事であれば、義務や責任を果たした、やりきったという段階でその部分だけもう辞めるということができる。でも会社員ってなると、全部飽きたわけじゃなくてもその仕事そのものを辞めるかどうかということになってしまう。
ただ、大事なことはどうして辞めたかではなくて、自分で「辞める決定権」を持っていたかどうかだと思います。
「飽きない」というのもいくつかあると思うんですが、最初から自分に合っていたというだけでなく、愛着が湧くとか、徐々に馴染んで飽きないっていう場合もありますよね。ずーっと気に入っているものを「飽きた」とは言わない。
馴染むようにしていくために、「部分的に辞める」というスタイルもいいと思います。
若新さん×変化
例えば、週7日のうち月曜から金曜は働いて土日は休むという形。月から金は仕事に集中しやすい電波が飛んでいて、土日は休みやすい気候になる…とかだったらそうしたほうが良いけど、そういうわけじゃない。疲れてても月曜から金曜は働きますよね。それは不自然な形だなと。
やる気になるときと休みたいときって、あるじゃないですか?
そうやって自然でいると、変化も当たり前で。自分のコンディションや周りの環境なんかで常に絶えず変化は起こっている。
つまり、「変化する=自然に合わせる」ということだと僕は思います
僕の人生もずーっと変化していて、仕事も毎年変わっていってます。周りからは、そんなに変化して大変じゃない?と言われるけど、ある意味これって一番自然な形なんですよね。
夏なのにスーツを着てネクタイを締めて仕事をしているって人はまだ多いですが、本来それは不自然ですよね。でも、みんな変化させることを「めんどくさい」と思っているから、不自然なまま不変のスタイルで働いているんじゃないかな。
「できる人」か「できない人」か×変化
乱暴な言い方をしますが、社員として雇う人は自分が「使う人」。
「使う人」に関しては、「不自然」に働いてくれるほうが良いです。つまり、状況がどうあれ決まった時間に決まった動きをしてくれるということです。
経営者は先に給料としてお金を払うことで、社員の時間を買っているわけなので。
組む人とは、世界の変化をお互いにちゃんと理解しておきたい。そしてその状況に合わせて自分たちも変化できるような関係でありたいです。
あ、ちなみに状況に合ってないのにただ変化されるっていうのは困りますよ。真夏にコートを着てきちゃうとか、状況に合ってない変化って意味ないですから。変化っていうのは、状況に合わせるからこそ意味があるんです。
でもこの形ではうまく行かないなって場合、新しい「不自然」な場所を求めてもダメで。自分の状況に合わせる形で変化させるというのが大切なんだと思います。
自然に合わせた「変化」、その成功事例
これはこの間地元の仲間の間で起きた話なんですが、この春から社会人になったある女の子がいて。その子、ある会社から内定をもらったんですね。
でも、同時に受けていた別の会社も気になっていたそうで。彼女にとって、2社ともに興味があるっていうのはとても自然な状況。とはいえ常識的に考えたら、自分にとって不自然でも新卒での就職先は一つに絞らなくちゃいけないですよね。
そうしたら、たまたま社長同士が知り合いで。社長二人が話し合って、じゃあ2社に就職すればいいじゃないかって話になったんですよ。
これって、会社にとっても就職活動の常識にとってもすごく大きな変化じゃないですか?彼女が2つの会社どちらの仕事にも興味があるという状況だった。
その状況に合わせるには、やり方を変化させるしか無いですよね。
実際その子今は、1社は正社員、もう1社では契約社員という形を取って2社で働いていますよ。
本人はもちろん充実してるようですが、会社の社長同士もいい感じでライバル関係になって、張り合ってるらしいです。
だから、不自然でも変化の無い方を選んでしまうことが多いんだよね。それがもったいないかなって。
転職するときも、どっちのほうが自分にとって自然かということを考えられると良いと思います。ときには、社会的に見るとすごく大きな変化が必要かもしれない。正社員から起業したりフリーランスになったりするかもしれない。
でも、変化した結果自然な状態に向かっていくことが大事だと思うんです。
注目の人物×多趣味
見ない日はないくらいテレビに出ている一方で、「世田谷ベース」っていう男の子の夢みたいな場所を作っていて……。
多分所さんは趣味がすごく充実していることによって、ふるまいや発言にも余裕と深みが出ている。日々遊んで日々学んでいるスタイルが、すごく良いなと思っています。
そういえば、例えば習い事は今、演歌とドラムと……。
他にも、車が好きなので移動は最近自分で運転したり……あとは温泉が好きなので、毎月出張に合わせてどこか行ってますね。お笑いも好きでよく見ていますよ。
仕事とのつながりで言うと、大学の教員もやっているんですが、カリキュラム外の自主ゼミなんかも開催していて。有志の学生と隔週くらいでおしゃべりしたりしてます。それをやることで給料が増えるわけではないけど、学ぶことは面白いし、他の仕事でコメントや企画をするときにも活きてるとは思います。
会社員として生きていくのが合っているなら、不自然でも変化しないほうが良い。でも、会社員というスタイルそのものに疑問を感じるなら思い切って、自分や今の状況に合わせて変化してみることも必要なんですね!
自分にとって自然な状態で生きている、所ジョージさんや若新さん自身の働き方もとっても面白い…!
「何をするか」ばかりじゃなくて、生き方や働き方のスタイルそのものを見直してみたいと思えるインタビューでした。
有意義なお時間を、ありがとうございました!
今後の若新さんのプロジェクトにも大注目です☆
Writing by mone(PUFFCOSME mone執筆記事一覧)
Twitter:https://twitter.com/wakashin
HP:http://wakashin.com/
日本の実業家、プロデューサーである。株式会社NEWYOUTH代表取締役、慶應義塾大学特任准教授。
福井県三方上中郡若狭町出身。会社経営の他、大学教員(非常勤)を兼任。新しい働き方や組織、地方創生・まちづくり、キャリア・教育などに関する社会実験的な企画のプロデュースや研究を行う。ニートが取締役を務める「NEET株式会社」の代表取締役会長、福井県鯖江市のまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」のプロデューサーなどを務め、2014年ごろからニュース・ワイドショーなど多数の番組でコメンテーターとして出演
今回はまず、いま若新さんが注目されている職種についてお聞きしたいです!