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一人暮らしの貯金額の平均とは?お金を貯めるコツについて知っておこう!

一人暮らしの貯金額の平均とは?お金を貯めるコツについて知っておこう!

就職や転勤、転職などがきっかけで一人暮らしを新たに始めるという人も多いでしょう。一人暮らしの場合、貯金はできるのでしょうか。平均的な貯金額と、一人暮らしをしながら貯金をするコツについてご紹介いたします。

就職や転勤、転職などがきっかけで一人暮らしを新たに始めるという人も多いでしょう。一人暮らしの場合、貯金はできるのでしょうか。平均的な貯金額と、一人暮らしをしながら貯金をするコツについてご紹介いたします。

一人暮らしの貯金額の平均はどのくらい?

2019年に公表された金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査」というデータによると、1人暮らしをしている場合の平均の貯金額は約640万円です。この貯金額には、預金額ではなく、有価証券などの金融商品も含まれています。

640万円というと非常に多いように思えますが、実は「平均値」というのは、すべての金額を合計したものを、調査対象の人数で割って算出された数値です。つまり、調査対象の中に、貯金を莫大に持っている人が含まれていると、平均値が高く出てしまうのです。

平均値と中央値は異なる

同じ調査で算出された貯金額の「中央値」は約45万円です。中央値は調査対象となった人の貯金額を順番に並べていって、その中央部分にあたる数値のことを指します。

中央値は極端に多い人、極端に少ないという人がいても、真ん中にあたる人の金額を抽出することから、一般的な貯金額に近い数値となり、みんなはどのくらい貯めているだろう?という目安にしやすいと言えるでしょう。

一人暮らしで貯金の妨げとなる要因とは?

一人暮らしは、実家暮らしと比べると貯金がしづらいことが多いと言われています。どのような要因が考えられるのでしょうか。

家賃などの固定費がかかる

一人暮らしをする場合には、賃貸住宅を借りる、もしくは社宅に住むことになります。そのため家賃が大きな出費としてかかります。賃貸物件の場合には月々の家賃の他にも、管理費、そして2年に1度、家賃と同じ程度の更新料を支払う必要がある物件が多いです。

その他にも、一人暮らしには電気代や水道費、ガス代、通信費など、固定費と呼ばれる月々の決まった出費がかかります。固定費は、使った分のみ支払えば良いということはほとんどなく、まず基本料金があって、その上で使った分が加算されて請求されます。

実家暮らしでも通信費は支払っていたり、ある程度の金額を入れている人も多いと思いますが、固定費をすべて自分で支払うとなるとどうしても高くなります。支出のうち固定費がかなりの割合を占めるために、貯金をする余裕がなくなることが多くなります。

無駄遣いをしてしまう

一人暮らしということは、自分の責任で、自分のお金を使えるということです。生活態度や出費についてとやかく意見をする家族がいないことで、好きなように好きなだけお金を使っていると、いつの間にかお金が足りなくなってしまった、という事態になります。特に無駄遣いをしているつもりがなくても、なんとなくコンビニエンスストアに寄り道して買い物した、なんとなく外食をした、といったことが多いと、お金もどんどんなくなっていきます。

貯金の目的がない

ただ漫然と「お金を貯めた方がいいかな」「貯金しようかな」と思っているだけでは、お金は貯まりにくいと言われています。ただ思っているだけで、はっきりと貯金をする目的、目標金額、時期を決めて動機付けをしていないので、つい目の前のお金を使ってしまいがちなのです。

収支を把握していない

毎月の収入と支出を明確に把握していないと、貯金ができにくいです。給与が支給されたらまず好きなことに使う、財布にあるだけ使って、レシートを受け取っていないといった生活だと、何にどのくらい使ったか把握することはほぼできません。あるだけ使っている生活では当然貯金もできないことが多いのです。

一人暮らしで目安となる貯金の割合は?

新たに一人暮らしを始めると、さまざまな初期費用がかかります。また、これまで学生や実家暮らしで貯金を意識したことがなかった人には、いきなり貯金をしようと思っても上手くいかないこともあります。

社会人になってすぐでは、基本的にそれほど多くの年収は望めないと考えられます。また年収で考えるのではなく、税金や各種保険などが天引きされた手取りの金額で考えるようにしましょう。

そして、貯金の目安としては、手取りの10%を目安にするのがおすすめだと言えます。生活をするためのさまざまな費用を使った後に、余ったら貯金に回すという考えだと、意外とたまらないものです。

先取り貯金がおすすめ

まず貯金しておき、余った分でその月を生活するという、先取り貯金と呼ばれる方法で貯金すると、毎月〇万円貯金しよう、と決めた金額を確実に貯めることができます。

先取り預金の方法は、給与から天引きされる財形貯蓄制度に申込んでおく方法があります。財形貯蓄がない会社であれば、給与支給日に自分で専用の口座に預け入れをする、銀行の自動積み立てなどのサービスを利用して自動的に振り分けられるようにしておく方法もあります。

注意点としては、貯金をすることは大切ですが、貯金を最優先にするあまり、生活を送るにあたって必要な衣食住にかけるお金が不足してしまっては意味がありません。長いスパンで考え、計画的に貯金を行うようにしましょう。

一人暮らしでも可能な貯金術

一人暮らしをしていても、貯金につなげられる節約の方法について見ていきましょう。

固定費の削減を検討する

節約のために、まず見直してみた方が良いのは固定費です。固定費は、毎月必ず引き落とされて出て行ってしまうお金です。

毎月の食費を含む変動費を節約しようとすると、毎月なんらかの努力をしないといけませんが、固定費は、見直して、一度削減することができれば、その翌月から削減した分お金がずっと節約できることになります。また、流動費よりも負担がかからず、節約することができます。

サブスクリプションサービスを見直す

最近人気となっているサブスクリプション(定額制)サービスに加入をしている場合には、内容をよく見直してみましょう。

動画配信や音楽配信サービスなど、便利なサービスがどんどん登場していますので、複数加入している人も多いのではないでしょうか。それぞれのサービスは毎月数百円程度であっても、複数に加入をしていると、1年経つと積み重なって大きな金額となります。

サブスクリプションサービスは、最初にクレジットカードを登録して無料お試しができるタイプサービスが多いですが、無料期間内に解約手続きをしないと、クレジットカードから毎月引き落としがされます。使わないけどいつの間にか引き落とされていた場合もあります。

通信費を見直す

私たちの生活になくてはならないものが、スマートフォンをはじめとする通信にかかる費用です。スマートフォンを大手キャリアから格安SIMにする、ネットをする時はWi-Fiをなるべく使うなどで、通信費を削減することも可能です。

変動費を見直す

固定費と平行して、毎月金額が変わる変動費の見直しも行ってみましょう。変動費とは、衣食住にかかる費用の他にも、娯楽費や遊興費、交際費、趣味や美容にかかる費用なども含まれます。

食事や飲み会などに誘われて出費が嵩んでいる場合には、本当に必要なものかどうか考えてみることが大切です。誘われても毎回は付き合わないようにする、出席しても二次会は断わる等も検討してみましょう。

食費を見直す

一人暮らしで働いていると、外食に頼ることが多く、食費がそれなりにかかることもあります。ランチをいつも外で食べていたり、家でもコンビニのお弁当などで済ませていると、月に換算するとかなりの金額になりますし、栄養面で偏りがちになることも不安です。

食費を抑えるもっとも効果的な方法は、自炊をすることです。仕事にはお弁当を持参することで、ランチで使うお金をそのまま貯金に回すことができます。

ただ急に自炊を始めようとしても、なかなか続きません。また、料理が苦手、料理をしている時間がないという人は、炊飯器でご飯を炊いて冷凍をしておく、休日にまとめて作っておく、外食ではなく惣菜を買ってくるなど、できることから少しずつ始めていくことがおすすめです。

また、飲み物はペットボトルをその都度買うのではなく、お茶を自宅で作って保温マグに入れて持参するといったことも食費の節約につながります。

無理なく節約をして貯金につなげよう!

一人暮らしでも、積み立てなどで毎月の先取り貯金をする、固定費をはじめとして、月々の支出を見直してみることで、お金を貯めることができます。無理をせずに、目的をはっきり持って、計画的に楽しみながら貯金をするようにしましょう。

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