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ドルコスト平均法の効果を最大限活用し、投資効果を高める方法などについて解説!

ドルコスト平均法の効果を最大限活用し、投資効果を高める方法などについて解説!

銀行の低金利が続き、預金するメリットがない昨今、収入も思うように増えない現実を直視すると投資の必要性を痛感している方が多いのではないでしょうか。 ローリスクで安定的な運用が可能な積立投資。この積立投資の投資効果を実現する方法として「ドルコスト平均法」があります。

銀行の低金利が続き、預金するメリットがない昨今、収入も思うように増えない現実を直視すると投資の必要性を痛感している方が多いのではないでしょうか。

ローリスクで安定的な運用が可能な積立投資。この積立投資の投資効果を実現する方法として「ドルコスト平均法」があります。

人生100年時代や個人のライフプランにより、将来的に住宅資金や教育費などが必要となる時期や金額が異なることでしょう。必要な金額を必要な時期に準備することは簡単なことではありません。そんな不安を抱えている大勢の方々に効果的な積立投資方法であるドルコスト平均法を紹介していきます。

初心者でも手軽に始められるドルコスト平均法は、有効性が多くの投資家に認められており、おすすめの投資方法です。ドルコスト平均法の基本をわかりやすく解説していきます。資産形成を無理なく実現したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を一定期間、一定額を継続的に購入する方法のことで、定額購入法ともいわれます。たとえば、10万円の投資を考えたとき、一度に購入するのではなく、毎月1万円ずつ10回に分けて購入する方法です。機械的に一定額を購入することで値下がりに対する恐怖感から解放され、逆に値下がりで多くの数量を買えるチャンスに変えることができます。

一方、あるタイミングで一括して金融商品を購入する投資方法を一括投資といいます。ドルコスト平均法より投資効率が高くなる場合があります。価格が上昇し続けた場合は一括投資のほうが有利になります。手数料が1回で済む分、コスト軽減の面では一括購入した方が有利になる場合があります。

ドルコスト平均法の仕組み

一定金額を毎月投資し続ける方法は、定期的に一定額を投資することで、価格が高いときには少なく、安いときには多くの数量を購入することができます。その結果、1単位当たりの購入価格が平準化されることになります。

一時的に価格が下落したとしても、一定水準まで持ち直すと運用成績がプラスになる可能性が高くなります。値動きが激しく、値上がりと値下がりを繰り返しているような商品で効果を発揮するのが特徴です。

また、時間的なリスクを分散、軽減するため、スタートのタイミングの判断にあまり悩む必要がありません。ですから、初心者でもすぐに始められます。

相場は短期的には上がったり、下がったりを繰り返すのが日常的であるため、一喜一憂せず長く持ち続けることが成功のコツです。

ここで具体例で考えてみましょう。前提は、毎月10,000万円でワインを購入します。価格が5,000円の時にすべて売却すると仮定しましょう。ワインの価格は10,000円→2,000円→5,000円と変動するとします。

1月:1本で10,000円

2月:5本で10,000円

3月:2本で10,000円

5,000円✖8本=40,000円 購入した金額は30,000円であるため、40,000円-30,000円=10,000円(利益)ワインの価格が10,000円から5,000円に値下がりしたにもかかわらず、10,000円の利益をもたらします。

ドルコスト平均法の活用法

① 投資先を分散させる

購入するタイミングをずらすことで時間を分散します。リスクを回避するために購入する資産の分散も必要になります。

② 定期的な運用状況のチェック

通常は放置して手間をかけないようにしますが、基準価額が下がり続けるような場合は、投資先の変更を検討する必要があります。この場合には、専門家への相談も視野に入れてください。

③ 長期投資を前提とする

投資期間が長いほどメリットも大きくなりますので、時間と資産の分散を図り、安定運用を目指してください。ドルコスト平均法は、長く持ち続けることが成功のコツです。

abstract bank notes from different countries

資産投資の3原則

投資をこれから始める初心者の方に、常に頭に置いていてほしいことが、長期投資、積立投資、分散投資の3つの原則です。値動きのある金融商品に投資をする場合には、安定的な運用を実現する方法が大切です。これを確実に手間なく可能にするのが長期、積立、分散投資にほかなりません。

長期投資

じっくり腰を落ち着けて長期間に資産形成のために金融資産を保有し続けることです。たとえば、株式は短期的には大きな値動きをすることがありますが、長期間保有すればその変動幅は平準化されます。個人投資家は特に初心者は、短期的な値動きに一喜一憂することは無意味なことです。長く持ち続けることで安定した収益を得ることが期待され、投資効率が良くなることとなります。

長期保有のメリットは、受け取る配当金や株主優待の期待値を高めてくれます。そういった期待感は長く持ち続けることで大きく膨らんできます。結果的に、目標金額を達成する日が近くなることでしょう。

積立投資

積立投資とは、証券口座に預けている資金から毎月一定額の金融商品を購入し続けていくことです。無理のない金額から始めて、余裕資金ができたら投資額を増やしていくことが賢い投資術といえます。

積立投資には、定量購入法と定額購入法があります。特に定額購入法はドルコスト平均法といい、長期、積立、分散投資を実現するための強い味方となります。特徴は次のとおりです。

① 初心者でも始めやすい

少額から始められる、自動買付だから手間がかからない、始める時期を悩まない、そんなメリットがあります。

② 時間分散効果で値下がりしても安心

購入するタイミングをずらすことで、一時的に値下がりしても心配する必要はありません。

③ 長期分散投資でさらに安定した運用が期待できる

長期、分散投資でさまざまなリスクを軽減することができたら、安定的な運用ができ、大きな利益を得ることが期待できるようになります。

積立投資については、後ほどくわしく述べます。

分散投資

投資先や購入する時期を分散させることで、価格変動リスクを回避して安定した収益の確保を図ろうとする投資方法です。分散の種類は次のとおりです。

① 資産の分散

株式、債券、投資信託など値動きの異なる複数の金融商品に投資することが重要です。値動きの異なる商品に投資すれば、価格変動リスクを回避できることになります。


② 国・地域の分散

日本国内と国外、国外でも先進国(アメリカ、イギリス、ドイツなど)と新興国(東南アジア、南米など)のように、複数の国・地域、通貨などに分散して投資することです。


③ 時間の分散

1回のタイミングで集中投資をするのではなく、積立投資のように複数のタイミングで商品を購入することです。ドルコスト平均法はまさにこの時間の分散を実現している投資方法です。

積立投資で知っておきたいこと

積立投資は投資の3原則のひとつであり、資産形成を目指す人の強力なサポーターになる方法です。投資活動を送るための原則であり、投資の基本と言ってもいい重要な方法です。特に、投資スキルに自信のない初心者にとっては、相場の動きや売買のタイミングを判断する必要がありませんから、おすすめの投資方法です。

積立投資のメリット

① 感情に左右されない

感情的に投資行動を行っていると、「やっぱり買っておけばよかった」「これ以上損する前に手放したい」などと結果的にリターンを損ねてしまう場合が多くなります。こうなると安定的な収益を得ることはできません。

② 自動で商品を購入できる

ドルコスト平均法で、価格が下がったときには多くの数量を購入し、価格が上がったときには少なく買うことは、自分でタイミングを計る必要がなく、結果的に平均購入単価を下げることができます。


③ 無理のない少額から始められる

まとまった資金は必要なく、手間がかからないので、初心者には最適の投資方法です。


④ 投資リスクが少ない

毎月一定額を購入し続けることで価格変動リスクを回避することができ、安定的な利益確保を可能にしてくれます。

積立投資の活用法

① つみたてNISA

長期、積立、分散投資を推進するために国が制度化した商品です。積立投資のスタートにおすすめです。投資信託は投資家から集めた資金をまとめ、運用のプロが株式・債券・不動産などに投資する金融商品す。つみたてNISAの特徴は次のとおりです。

〇 投資で得られた利益が最長20年間非課税となり、その非課税部分を再投資に回せます。

〇 自分であらかじめ決めたタイミングや金額で自動的に購入できます。

〇 金融庁の厳選した投資信託のみで構成されており、大きな安心感があります。

〇 投資金額は毎年40万円、最大で800万円までです。

② iDeCo(個人型確定拠出年金)

セカンドライフの資金づくりのため、加入者が月々の掛金を積み立て、自分で選んだ金融商品で運用し、60歳以降に一時金または年金で受け取る商品です。3つの税制メリットが最大の特徴です。

〇 毎月の掛金全額が所得控除の対象となります。

〇 金融商品を運用して得た運用益は非課税となります。

〇 年金は公的年金等控除、一時金は退職所得控除の対象となります。

③ 投信積立

毎月一定額、投資信託を自動的に購入し続ける投資方法です。投資信託はプロに運用を任せ、分散投資を可能にしてくれます。売買のタイミングを計ることが難しい初心者には最適の商品です。投資家は自分の希望する運用方針で運用を行う投資信託を選べば、あとはプロに任せることで効果的な投資をすることが可能になります。

④ 株式積立

少額で、毎月自動引き落としで手間がかからない投資方法です。上場銘柄、ETF(上場投資信託)、REIT

(不動産投資信託)などが選択可能となっています。ドルコスト平均法の効果を最大限活用し、リスクの軽減が可能となっています。

ドルコスト平均法の基本を理解し、リスクや注意点に着目しながら効果的な投資生活を送ろう

ドルコスト平均法の概要、投資の3原則である長期、積立、分散投資などについてわかりやすく解説してきました。投資初心者の方にはやや専門的になりましたが、理解していただけたでしょうか。

人生100年時代に適切に対処していくためには相応の資産形成が必要です。その資産形成を可能にしてくれるのが長期、積立、分散投資を確実に実行することなのです。

ドルコスト平均法は時間的リスクを分散するため、初心者でも始めやすい投資方法ですが、リスクがゼロではありません。万能の投資方法であると勘違いしないでください。ですが、経済情勢や専門的知識に対して積極的に学んでいけば、投資スキルが上がり資産運用で成功する機会も増えてくることでしょう。

ドルコスト平均法を効果的に活用できるのは、長期投資で時間を味方につけられるからです。長期投資を実現してこそ、その真価を発揮してくれます。10年後、20年後の自分自身のあるべき姿、目標達成をしっかりと描いて継続することが成功の秘訣です。まさに「継続は力なり」です。

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