マイナス金利はなぜ起きるの?金融政策の目的とは
マイナス金利はなぜ起きてしまい、また金融政策の目的の一つにある「マイナス金利政策」はいつまで続くのでしょう?また、マイナス金利が起こることで私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか?今回はそんなマイナス金利が起こる背景を詳しく分析していきましょう。
金利とは?
金利とは、わかりやすく言えば「利息の利率」を意味し、表示は「%」で行います。さらに、1年で計算される「年率」で表記されています。
たとえば、親族や親しい友達とのお金の貸し借りは別として、銀行やローンなどでお金を借りると「利子」がついてきますよね。
この利子とは、お金を借りる人が、借りたお金に追加して支払うことです。では「利息」とは、その逆でお金を貸した側が、貸したお金に対して受け取った金額を意味しています。
マイナス金利とは?
また、マイナス金利のときに、銀行に預金するとお金が減ると心配になる方がみえますが、そんなことはありません。預金してもお金が増えないからと言って、株や投資を始める人もいますが、現在でもかなり金利が低いことから慌てて投資をはじめても、あまり意味がないのです。
投資をすることにより、手数料などがかかってしまい、またその時の価格の上下により損をしてしまうリスクの方が大きいこともあります。
日本銀行が「マイナス金利政策」に踏み切った目的とは?
現実的に、日本銀行の思うようにお金が流動するかは別ですが、金利が低下すると言うことは銀行にとってはこれまで以上に金利収入が減ることになりますよね。
そこで、お金を貸す側としては、貸し出すリスクが増えることから、出し渋ってしまうわけです。
しかし日本銀行の本当の目的は、国籍発行残高の約3割を保有しているのですが、これ以上銀行保有を高めるリスクを避けたい意図があるようです。
マイナス金利政策は成功しているのか?
現状では、銀行にお金を預けることで、口座手数料を搾取されることに対し、銀行からお金を借りると毎年金利分お金をもらえるイメージですが、そんなことはありません。
結果的に、銀行が非常に厳しい状況に陥り、世界中で低金利政策が行われていることから、利回りを求め多くのお金が投資されていることから、2%のインフレ達成はおろか、利回りの低下につながっています。
マイナス金利の仕組みをよく理解し、金融政策の今後とは?
日本銀行が当初掲げていたインフレ2%達成どころか、現在では0.5%とかなり低めの達成率です。このままマイナス金利が長引くことで、貯蓄より投資に回す人口が増えてしまうことが考えられます。
「どうせ貯蓄をしても、金利を期待できないなら、投資でお金を増やしたい」と思う人口が増えれば増えるほど、景気回復の見通しも気になるところです。