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初めての資産運用、何すればいい?すぐに分かる解説

初めての資産運用、何すればいい?すぐに分かる解説

資産運用の必要性は、さまざまな場面で聞かれるようになりました。身近な話としては、私たちの身の回りにある生活必需品や食品の値段は上がっています。しかし、物価が上昇したとしても私たちの給料が物価とともに上がるとは限りません。 加えて、少子高齢化によって年金や医療費といった社会保障の負担は増しています。ゆとりがあるライフプラン、安定した老後の生活を実現するためには、国の制度や企業だけでなく自分でも用意しなければいけません。 資産運用は単純に利益を出すことだけでなく、将来に備えた資金作りを指す言葉です。まずは資産運用にどのようなものがあるのか知るところからスタートしましょう。

資産運用の必要性は、さまざまな場面で聞かれるようになりました。身近な話としては、私たちの身の回りにある生活必需品や食品の値段は上がっています。しかし、物価が上昇したとしても私たちの給料が物価とともに上がるとは限りません。

加えて、少子高齢化によって年金や医療費といった社会保障の負担は増しています。ゆとりがあるライフプラン、安定した老後の生活を実現するためには、国の制度や企業だけでなく自分でも用意しなければいけません。

資産運用は単純に利益を出すことだけでなく、将来に備えた資金作りを指す言葉です。まずは資産運用にどのようなものがあるのか知るところからスタートしましょう。

資産運用とは

資産運用とは、自分の保有している資金を、預貯金や投資に配分して運用していくことを指す言葉です。資産運用と聞くと、投資して資産を殖やすことだけが目的のようにイメージするかもしれません。もしくは投資のことをギャンブルと同じものとしてとらえてしまう人もいます。

しかし、資産運用の目的は、自分のライフプランに適したバランスが良い資産設計をすること。資産を崩して生活しながら、一定の時期までにいくら積み上げられるか、いくらまで築き上げたいかを考えるための計画です。

将来の教育費や老後資金のように、不安要素を減らすために行う預貯金も、ひとつの資産運用の形です。また、効率よく資産を増やしたいものの、リスクは抑えたいといったニーズもあります。

資産運用は、その人それぞれのライフプランや、取れるリスクに合わせて資産を設計することです。人生への考え方やセカンドライフ、リスク許容度によっても資産運用の中身は違います。資産運用をスタートするときには、どのような資産運用があるかを知って、自分に合うものを選択するようにしてください。

資産運用の具体的な例

資産運用と簡単に言っても、その内容は全く異なります。株式を購入して売り買いを頻繁に繰り返す人も、国債や地方債、社債を購入して利子を受け取るのを待つ人も、どちらも資産運用している点で違いはありません。

資産運用にどのようなものがあるのか、具体的に例を挙げて紹介します。

預金

資産運用をしたことがない方でも、ほとんどの方は銀行等の金融機関に預金を保有しているのではないでしょうか。お金を預金することも、じつは資産運用の手段の一つです。

また、預金ではなく貯金をしているかもしれません。預金と貯金の違いは、お金を預ける金融機関の違いです。銀行や信用金庫に預けた場合には預金ですが、一方でゆうちょ銀行やJAバンク等に預けた場合には、貯金と呼ばれます。

また、同じ預金でも、普通預金と定期預金があります。普通預金はいつでも預け入れと引き出しができる預金。給与の振込先口座や公共料金の支払いにもよく使われる生活に密着した口座です。

一方で、定期預金は1年や5年といった一定期間を決めて預け入れる預金です。自由に引き出すことができない点がデメリットですが、その分、普通預金よりも高い金利を受け取れます。資産運用初心者や貯金する習慣がない人でも、計画的にお金を貯めるために適した方法といえます。

お金を貯めるにあたって、まずは元本割れしにくい、リスクが低い方法を選ぶ人は多いでしょう。預金はリスクを避けたい人や、使いたいときにすぐに引き出せるようにしておきたい人にとって適した資産運用です。

株主優待がもらえる「株式」

投資の代表格ともいえる株式。預金や債券と比較するとリスクが高い資産運用に分類されます。しかし、その分、短期間であっても大きなリターンを得ることもできるのが株式投資の魅力です。株式を安く買って高くなったときに売却できれば、その値上がりした分が儲けになります。

そもそも株式とは、資金の出資者に対して株式会社が発行する証券のこと。投資家は株式を購入することによって、その会社に出資することになります。株主は会社の持ち主でもあり、会社に対してさまざまな権利を持っています。

株主の権利として挙げられるのが、議決権や配当を受ける権利。議決権は、株主総会で意見を述べたり、決議に投票したりする権利です。配当金は、保有している株式数に応じて利益の一部を配当として受け取る権利をいいます。

さらに、会社によっては株主優待を実施しています。自社商品やサービス、カタログギフト等をプレゼントしてくれる株式は、保有している間も楽しめます。よく使う飲食店やテーマパーク、交通機関等で株式優待を実施していないか調べてみましょう。配当金がどれだけ出ているのか、優待を実施しているのかどうかも株式投資するときの判断材料です。

専門家に運用を任せられる「投資信託」

ある程度リターンは欲しいが、できるだけリスクを避けたいと考える人におすすめなのが、投資信託です。投資信託は、ファンドマネージャー(投資信託の運用の専門家)が投資家から集めた資金を運用する金融商品のこと。

資産運用はしたくても、知識に自信がない、資産運用している時間はないという人はたくさんいます。そこで投資信託を購入することによって、資産運用のプロに運用を任せることができる方法が投資信託です。

投資信託は、小口資金を集めて運用するため、小額から資産運用をスタートしたい人にも適した商品です。多くの投資家から資金を集めているため、一人で運用するよりも、幅広い商品に分散投資ができます。

投資信託は値上がりしたときに売却して利益を取ることもできますが、分配金を受け取れるタイプもあります。新興国市場に投資する投資信託や、原油や穀物といったコモディティに投資する投資信託もあるので、自分が有力であると感じる市場に投資できます。ハイリスクなものからローリスクで安定志向の投資信託もあるので、自分のニーズに合う投資信託を探してみましょう。

初心者におすすめ「NISAで投資」

預金や株式、投資信託のような金融商品は、値上がり益や配当金を目的としています。これらの利益に対しては、税金が課せられます。NISA(少額投資非課税制度)は、NISA口座内で購入した一定金額の範囲内の金融商品から得られる利益が非課税、税金がかからなくなる制度です。

NISAは一般NISAとつみたてNISA、未成年が利用できるジュニアNISAの3種類があります。

一般NISAは、株式や投資信託を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税になります。つまり最大投資額で600万円です。

つみたてNISAは、定められた投資信託を年間40万円まで最大20年間非課税です。ただし、購入できる投資信託が決まっているので注意しましょう。

ジュニアNISAでは、株式や投資信託を年間80万円まで最大5年間非課税です。ただし、ジュニアNISAは新規口座開設が2023年までで2024年以降は新規購入ができないとされています。

NISAに関する制度や取り決めは定期的に見直しと改正が実施されています。上記の情報は2022年5月現在のものを記載しているので、NISAを利用する場合には最新の情報を確認してください。

初心者が押さえておきたい資産運用のポイント

資産運用は奥が深い世界です。金融商品は星の数ほどあり、あれもこれもと検討しているといつまでも資産運用をスタートすることができません。資産運用をスタートするために、まずは知っておきたいポイントをまとめました。初心者にはわかりにくい単語の意味もまとめているので、参考にしてください。

複利

資産運用をするときに知っておきたいのが複利の効果です。複利とは、元本と利子の合計にさらに利子がつく仕組みを言います。一方で単利とは、最初に預けた元本のみに利息がつく仕組みです。

実際に100万円に対して、年間利回り3%で運用した場合を単利と複利に分けて紹介しましょう。

【1年目】
1年目は、単利でも複利でも受け取れる利息は3万円です。

【2年目】
2年目からは、複利の場合は元本と利息を足した103万円に利息が付きます。一方、単利は元本の100万円に利息が付きます。つまり、2年目の利息は、単利で3万円、複利は103万円に利息がつくので利息が3万900円です。

【3年目】
3年目の利息は、単利で3万円に対して、複利は3万1,827円の利息が付きます。複利は毎年の合計額に対して大きくなるため、単利と複利の利息の差はどんどん大きくなっていきます。とくに長期間での投資は複利効果が大きくなる投資法です。

アインシュタインは、複利は人類による最大の発明と評価しています。利益が利益を生んで資産を膨らませていく複利効果を活用するには、なるべく早く資産運用をスタートして長く続けることがポイントです。

リスクとリターン

これから資産運用するにあたって、リスクとリターンの関係も知っておく必要があります。リターンとは、資産運用することで得られる成果を言います。これは収益も損失も含んでいます。

一方でリスクとは、リターンの振れ幅を言います。ハイリスクと聞くと大きな損失が出るイメージかもしれませんが、実は得られる成果の振れ幅が大きい、大きく利益が出るかもしれないし、大きく損してしまうかもしれないことを言います。

リスクとリターンは基本的に比例していて、リスクを低くしようとすればリターンも小さくなり、逆に大きなリターンを得ようとすればリスクも高くなります。

金融商品によって生じるリスクは違います。例えば、外国に投資する金融商品であれば、カントリーリスクや為替変動リスクがあります。一方で、国内株式や債券であっても信用リスクはあります。

資産運用するときには、自分が欲しいと思っているリターンがどれだけなのか、自分がどこまでリスクを許容できるかに合わせて金融商品を選ぶようにしましょう。

長期投資と短期投資

金融商品を保有するとき、初心者であればまず長期投資でスタートするのがおすすめです。長期投資とは、短期間で売買を繰り返すのではなく、金融商品を長い期間保有し続けることを言います。同じ株式であっても数日で売買する短期投資を繰り返す人もいれば、数年以上保有する長期投資で保有する人もいます。

長期投資にすることによって、複利の効果も高まります。例えば、分配金を再投資するタイプの投資信託は、複利効果と長期投資を活用した金融商品です。つみたてNISAも、積み立て投資を長期間継続することがポイントです。じっくりと資産形成したい人、安定して利益を上げたい人には長期投資が適しています。

分散投資

リスクコントロールは、資産運用や投資で意識したいポイントになります。リスクコントロールのためのテクニックの一つが分散投資です。

分散投資は、投資先を一つに限定せずに、複数に分散して投資する手法です。資産運用では、「卵は一つのカゴに盛るな」と言われます。一つのカゴに盛ってしまうと、カゴを落としたときに盛られている全ての卵が割れてしまいます。一方で複数のカゴに分けておけば、一つのカゴを落としても他のカゴには影響しません。

分散投資には、株式や債券といった金融商品のグループを分散する方法や、国内外の地域に分散する方法のほか、投資するタイミングを分散する方法もあります。金融商品を一度に高値で購入してしまうと、利益を上げにくくなってしまうことがあります。そこで、複数回に分けて投資することで、リスクを減らす方法をとるのです。

分散投資をするには、小額からでも、複数の金融商品に分散投資できる投資信託や少しずつ購入していけるつみたてNISAが役立ちます。商品の分散とタイミングの分散でリスクを抑えるようにしましょう。

まずは自分の資産運用計画に合った金融商品を探してみよう

資産運用として選べる金融商品は数多くあり、選択肢は豊富です。同時に、資産設計はライフプランに合わせることも大切です。そのため、資産運用を考える際には、数ある手法のうち「どれが一番おすすめ」と一概には言えず、自身の現状を踏まえて選択する必要があります。

ライフプランを立てるときには、就職や結婚の時期から将来の教育資金の貯蓄、そして老後資金とマネープランを段階別に考えなければいけません。まずはどのような金融商品があるのか調べ、自分に合うかどうかを考えてみましょう。

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