タスマガジン|副業を頑張る人のお金の情報マガジン

円安・ドル高の特徴や投資におけるメリットを知っておこう!

円安・ドル高の特徴や投資におけるメリットを知っておこう!

円安・ドル高、円高・ドル安といった言葉を、外国為替市場に関するニュースなどによって目や耳にする機会が多いと思います。円が安くなったりドルが高いというのは、どういった意味なのでしょうか。また経済や景気、そして私たちの身近な生活にどんな影響をもたらすのでしょうか。円安やドル高の特徴や、投資をする際の考え方などについて、解説をいたします。

円安・ドル高、円高・ドル安といった言葉を、外国為替市場に関するニュースなどによって目や耳にする機会が多いと思います。円が安くなったりドルが高いというのは、どういった意味なのでしょうか。また経済や景気、そして私たちの身近な生活にどんな影響をもたらすのでしょうか。円安やドル高の特徴や、投資をする際の考え方などについて、解説をいたします。

為替相場とは?

国ごとに使われている通貨は違います。他の国に行って取引をしようと思ったら、自国の通貨は使えませんので、通貨をその国の通貨に両替する必要があります。

その際に使われる交換比率が、為替レート(外国為替)です。為替レートは決まっているものではなく、毎日どんどん動いています。

簡単に言うと、保有している日本円をアメリカドルに交換したい人の希望する値段と、持っているアメリカドルを日本円に換えたい人の希望する値段を提示し、価格の折り合いが成立したら、取引成立となります。

そのためにレートは常に変動している状態なのです。為替相場は、需要と供給の他にも、景気や政治など、さまざまな要因によって価格が決まります。

円安・ドル高とは何?

円安・ドル高は、日本円とアメリカドルとの交換レートで、1ドルに比べて円が安い状態のことを呼びます。略して円安と呼ばれることも多いです。

例をあげますと、1ドルを日本円に両替したい場合、取引成立をしていたレートが1ドルが100円だったものが、1ドル120円になった状態を円安・ドル高と呼びます。

少ないアメリカドルで日本円に換えられるようになります。逆にレートが1ドル90円になったとします。

その場合は円高・ドル安と呼ばれます。円安・ドル高の状態は、アメリカドルの価値が上がり、円の価値が下がっている状態です。同じ額の日本円に換えるためには、より多くのアメリカドルが必要とされるためです。

円安・ドル高のメリットとは?

円安・ドル高になることで考えられるメリットには、どういったものがあるのでしょうか。それぞれの点からみていきましょう。

輸出に有利になる

円安・ドル高になることで考えられるメリットには、どういったものがあるのでしょうか。それぞれの点からみていきましょう。

円安によるメリットは、日本製品、サービスの価格が下がることで、海外から入手しやすくなります。そのため輸出関連が好調となります。

輸出をメインとしている企業の製品が売りやすくなり、他の海外製品との競争にも勝つことができます。

日本は輸出業務を主力としている大企業が多いことから、企業の業績が良くなると、株価もあがり、景気が良くなると言われています。

アメリカからの視点で考えると、ドル高になることで、日本からの輸入が有利になり、インフレの進行を抑止できるというメリットもあります。

インバウンドが活発になる

外国人にとっては、日本を訪れると、より多くの買い物ができることになります。そのため、観光やショッピング目的の外国人が訪れやすくなり、日本国内での消費を促すことができ、経済の活性化につながるというメリットがあります。

外国投資面で利益が出る

外貨預金、外国株、外国債券の購入など、投資の面においても、円安・ドル高になった際のメリットがあります。

アメリカドルを購入して外貨預金を申し込んだとします。満期になった時、申込時よりも円安・ドル高になっていれば、預金の利息に加えて、アメリカドルの価値が上がっている分の利益を得ることができます。

FXの場合、円安・ドル高の状態で、ポジションの決済をすると、差益が発生します。たとえば、10万ドル分の取引をしていた場合、保有しているドルと為替差益を掛けた金額が、利益となります。

円安・ドル高のデメリットとは?

円安・ドル高にはメリットだけではなく、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのでしょうか。

輸入関連製品が高くなる

円安で輸出において好調となる反面、外国から製品を輸入する場合には、円安の分、費用がかかることになります。

日本は輸入に頼っているところが大きいことから、輸入原油や石油製品などの資源をはじめとして、輸入品を原材料としている製品やサービスの価格が上がります。

物価高につながる

輸出企業も、輸出そのものは好調でも、原材料のコストがかかるため、利益率には反映されないこともあります。

国内の物価全般が上がることになり、物価が上昇すると、消費が冷え込みにつながり、インフレーションを引き起こす可能性もあります。

経済の情報をチェックしよう

円安・ドル高は、ドルに対して、円の価値が下がる状態のことを指します。日本にとっては、輸出に有利となります。外国人による日本での消費を促し、外国通貨などの投資面でも利益を得られる、といったメリットもあります。

しかし、輸入面では不利となるため、日本国内の物価が上がり、身近な製品、サービスにも大きな影響がでるというデメリットもあります。円安・ドル高にはメリット、デメリット、どちらもあるため、一概にどちらが良いとは言い切れるものではありません。

毎日のように為替相場の動向をチェックをおこない、今後の経済の動向に注目をして、投資の際にも活かすようにしましょう。

TOP