【徹底解説】キャッシュレス還元で得た利益には消費税がかかるのか!?

【徹底解説】キャッシュレス還元で得た利益には消費税がかかるのか!?

事業者として頭を悩ます問題の一つ。 「キャッシュレス還元によって得た利益は、消費税がかかるのかどうか」 という問題。 キャッシュレス還元によって得た利益の扱いによって、会計処理が変わるので気になるところです。 今回は、キャッシュレス還元によって得た利益に、消費税がかかるのかどうか説明します。 また、そのときに発生する会計処理、仕訳について解説しますので参考にしてください。
事業者として頭を悩ます問題の一つ。

「キャッシュレス還元によって得た利益は、消費税がかかるのかどうか」
という問題。

キャッシュレス還元によって得た利益の扱いによって、会計処理が変わるので気になるところです。

今回は、キャッシュレス還元によって得た利益に、消費税がかかるのかどうか説明します。また、そのときに発生する会計処理、仕訳について解説しますので参考にしてください。
※キャッシュレス・ポイント還元事業は、2020年6月30日をもちまして終了しました。

キャッシュレス還元によって得た利益に消費税はかからない

まず結論を先にお伝えします。
キャッシュレス還元で得た利益に対して消費税はかかりません。

理由としては、還元による収益が「事業として対価を得て行う資産の譲渡」に該当しないからです。キャッシュレス還元によって得た収益は、雑収として会計処理します。

雑収は対価があるかどうかで課税、非課税かどうか決まるのをご存じでしょうか。

今回の場合は自分の所有している財産や労力を、他人に提供して受けた報酬ではありません。
消費税法では、
「事業者が国又は地方公共団体等から受ける奨励金若しくは助成金等又は補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律第2条第1項《定義》に掲げる補助金等のように、特定の政策目的の実現を図るための給付金は、資産の譲渡等の対価に該当しないことに留意する。」
と定めています。

消費税法の定めから、キャッシュレス還元によって得た利益は、国から受ける補助金と同じような扱いです。
したがって、キャッシュレス還元で得た利益は非課税であるため、消費税がかりません。

キャッシュレス還元は還元されるタイミングによって仕訳が異なる

キャッシュレス決済を利用し、その場で還元されて値引きされる決済を即日還元と言います。例として、5000円の消耗品を購入したとしましょう。

その場で、10%の還元を受けて購入時の支払いが4500円だった場合、下記のような仕訳をします。
【キャッシュレス決済を利用したときの決済金が後日精算のケース】
※今回はクレジットカードを使用
★購入時
(借方) 消耗品 5000円 (貸方) 未払い金 4500円
雑収 500円
★決済時
(借方) 未払い金 4500円 (貸方) 現金預金4500円
【キャッシュレス決済の決済金が事前に精算しているケース】
(借方)  消耗品5000円 (貸方) 前渡し金 4500円「チャージ残高を管理する科目」
 雑収入 500 円
後述する後日還元される際も同様ですが、キャッシュレス還元の仕訳は、総額表示で仕訳を行います。感覚としては、他の仕訳と変わらないでしょう。

相殺する前の金額や、いくら還元されるのか適切な仕訳を行いましょう。

後日還元される場合

二つ目は後日還元される場合です。即日還元とは違いその場では値引きされず、決済をしたときに値引きを受けるキャッシュレス決済です。

先ほど紹介した5000円の消耗品を購入して、後日還元を受けるときのことを例として挙げます。
★購入時:
(借方)  消耗品費5000円 (貸方)  未払金5000円
★決済時
(借方)  未払金5000円 (貸方) 現金 4500円
雑収入 500円
還元されるタイミングによって、雑収を得るタイミングが異なり仕訳内容が変わります。ここで処理を間違えてしまうと、税務署から指摘を受ける可能性もありますので注意してください。

キャッシュレス還元を利用してお得に消耗品を購入しよう

今回は、キャッシュレス還元で得た利益について税金がかかるのか解説しました。一消費者としてはありがたい仕組みですが、事業者だと悩みの一つになりますね。

ただ、うまく使いこなしていくことで、現金で支払うよりも便利になるのは確かです。事業者としては注意するところがありますが、1度はキャッシュレス決済を使ってみるといいでしょう。
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