ベンチャーキャピタルとは?銀行との違いやメリットについて徹底解説

ベンチャーキャピタルとは?銀行との違いやメリットについて徹底解説

企業を早期に上場させるためには、ベンチャーキャピタルから投資を受けることだと聞いたけど、そもそもどのような存在なのかがわからないという方もいることでしょう。最近はベンチャーキャピタルを利用して、株式公開をしているベンチャー企業が増え、起業家の間でも注目が高まっています。 ベンチャーキャピタルからの資金調達を成功させれば、早期の株式上場も夢ではありません。
企業を早期に上場させるためには、ベンチャーキャピタルから投資を受けることだと聞いたけど、そもそもどのような存在なのかがわからないという方もいることでしょう。最近はベンチャーキャピタルを利用して、株式公開をしているベンチャー企業が増え、起業家の間でも注目が高まっています。

ベンチャーキャピタルからの資金調達を成功させれば、早期の株式上場も夢ではありません。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは、今後高い成長が見込まれる上場していないベンチャー企業やスタートアップ企業(短期間で急成長する企業)に投資を行い、後々株式公開をしたときにキャピタルゲイン(株式を売却して得られる差益)を得る会社のことを言います。

また投資するだけでなく、役員を派遣したり企業を買収し、ベンチャーキャピタルの人脈や販路を利用して出資先の企業価値を高めるハンズオンと呼ばれる経営支援を行います。

最近の傾向として、会社を設立してから10年ほどで株式公開を行う企業が増えています。

株式公開を行うことで
・ビジネスチャンスの拡大
・社会的信用度が高くなる

というメリットがありますが、銀行から融資を受けたり経営者が株式比率にこだわっていると会社設立してから10年で上場といったスピード感は厳しいでしょう。

ベンチャーキャピタルで資金調達ができれば、企業の成長を加速し早期の株式公開も実現可能になります。

銀行の融資との違い

ベンチャーキャピタルは資金を出してくれるところと考え、銀行と同じと考えている人がいるのではないでしょうか。

しかし、実際は同じ資金を出すにしてもビジネスモデルが全く異なります。銀行の場合は、融資という形で企業に資金を提供し、借りたお金を返済しなくてはいけません。

これに対してベンチャーキャピタルからのお金は投資であり、返済する義務はありません。なぜなら上場したときに株式を売却して得られるキャピタルゲインで回収することを目的としているからです。またお金を出すときも、銀行は企業の返済能力があるのか見るのに対し、ベンチャーキャピタルは企業の将来性を着目します。

ベンチャーキャピタルの目的

ベンチャーキャピタルは、未上場の企業に投資をして、株式公開してから株式を売却することでキャピタルゲインを得るビジネスモデルです。例えば、20万円で購入した株式が、株価が高騰して40万円になると、差額の20万円のキャピタルゲインを得ることができます。

このようにいい会社を安く買い、高く売ることを目的としています。

ベンチャーキャピタルが投資したくなる起業家とは

ベンチャーキャピタルは、投資したくなる起業家かどうかを判断するときに資質を最も重要視します。

成功する起業家の資質とは
・強い体力
・過剰なくらいの自信
・持続する能力
・問題解決意欲
・リスクを恐れない
・失敗を活かす能力
・批判を受け入れる姿勢
・専門家の活用

が挙げられます。
これらの共通点は、強い気持ちを持ち、会社を引っ張るというリーダーシップが問われるのが資質だといえるのではないでしょうか。

ベンチャーキャピタルが投資したくなる事業

ベンチャーキャピタルは、駆け出しの企業を割安で株を買い、企業が成長して株式上場したあとに株式を売却して、差益を得る方法をとっています。そのため、事業内容がいくら魅力的でも株式公開を目指さない企業は投資対象とはなりません。事業内容ではなく、株式上場を目指してがむしゃらに頑張っている企業を好む傾向があります。

事業内容ではないですが、ベンチャーキャピタルが他に重要視しているのが10倍ルールです。10倍ルールとは、買い物をするときに、本当に欲しい物であったら10倍の値段をしてでも買うかどうかというルールです。

駆け出しの企業が株式の10倍以上の値段がかかり魅力的なものを持っていれば、リスクをとってでもベンチャーキャピタルが投資したくなる事業です。

起業家がベンチャーキャピタルを利用するメリット

企業するにあたり、資金を調達するかと思います。お金のことなので、利用したときに得られるメリットをしっかりと把握しておかなければいけません。

起業家がベンチャーキャピタルを利用するメリットは
・ベンチャーキャピタルと同じ目的である
・ベンチャーキャピタルからハンズオン支援が受けられる
・事業が失敗しても損は少ない

ベンチャーキャピタルと同じ目的である

企業が資金を調達することで、新しい事業に取り組むことができ、ビジネスの幅が広がります。ビジネスの幅が広がることで会社の規模が大きくなり、株式上場ができると知名度も上がります。ベンチャーキャピタルの目的も、投資先の企業が成長することで、安く購入した株式の価値が高くなり利益を得ることができます。

このようにお互いの目的が一致するので、両者の強みを活かした経営が可能となるでしょう。

ベンチャーキャピタルからハンズオン支援が受けられる

ハンズオンとは、支援先のマネジメントを行うことです。

ベンチャーキャピタルは投資を行うだけでなく、自ら投資先に入り込むか人材を派遣し、戦略立案から実行支援まで行い、投資先の価値を高めていきます。事業計画をしっかりと立て、具体的な会社の成長の過程ができればベンチャーキャピタルを説得することができれば、手厚い支援を受けることが可能となります。

事業が失敗しても損は少ない

銀行の融資では返済が条件ですが、ベンチャーキャピタルからの資金を返金をする必要がありません。なぜなら創業当時に買った株式を、投資先の企業の価値が高くなったときに売ったときに得る差益でキャピタルゲインを得ることができるからです。

そのような理由により、事業が失敗をしても受けた資金を返金する必要がないので、損は少なく済むというわけです。

起業家がベンチャーキャピタルを利用するデメリット

メリットだけで見ると、返金をする必要がなく、サポートも受けることができるという魅力的な内容ですが、デメリットも存在します。

ベンチャーキャピタルを利用したときに生じるデメリットは
・自由な経営が難しい
・ベンチャーキャピタルが手を引く可能性がある
・株式上場にもデメリットがある

自由な経営が難しい

ベンチャーキャピタルは、投資した先に自ら入り込んだり人材を派遣する可能性があるため、自由な経営が難しくなる可能性があります。投資した先の価値を高めるために行うので文句は言えませんが、意見が対立するときもあるでしょう。

自由に経営を考えている経営者にとっては、とても息苦しく感じるかもしれません。

ベンチャーキャピタルが手を引く可能性がある

ベンチャーキャピタルは、キャピタルゲインを得るために投資を行うので、投資先の経営が困難になってきたと判断されると投資の損害を少しでも抑えるために、株式を取り戻そうとします。これによって資金調達が難しくなり、事業が進められなくなる可能性が出てくるので慎重に経営を進める必要があります。

メリットで返金する必要がないと書きましたが、期限内に上場できないと判断された場合、ベンチャーキャピタルは必死に資金を回収しようと働きます。また近年の動きでは、キャピタルゲインが得られないと判断された場合、購入した株式を経営者に買い取ってもらう場合もあります。

この場合は、投資契約書の内容に買取請求権が書かれている可能性があるので、ベンチャー企業の経営者は契約書を隅々まで確認し、注意をしなければいけません。

株式上場にもデメリットがある

株式上場することで知名度が上がり、株式市場から新たな資金調達が可能となるメリットがある反面、デメリットも存在します。

そのデメリットとは
・株式公開買付により買収される可能性がある
・会社の経営に対して経営者の意見が100%反映されない
・上場継続のための経費がかかる

が考えられます。

株式上場することで、株が自由に売買されるようになるため、競合や買収ファンドによって株式公開買付され、買収される可能性が出てきます。

また株が自由に売買されることで、沢山の株主が現れます。株主の存在により、会社の経営方針に意見を言うため、経営者の意見が100%反映されないません。自由にできていた経営にしがらみが出ることで息苦しくなることもあるでしょう。

他にも上場継続、監査報酬、株主総会運営といった沢山のコストがかかることも念頭におかなければいけません。計画性をもって上場に向けて準備をしておきましょう。

ベンチャーキャピタルからの資金調達

ベンチャーキャピタルから投資を受けるために、いくつかの工程をふまなければいけません。

資金調達へとこぎつけるために必要なプロセスは何があるのでしょうか。

ベンチャーキャピタルとのコンタクトのとり方

ベンチャーキャピタルは、絶えず投資先を新聞やネット、雑誌といったところから情報を得ており、直接連絡や来訪する企業を嫌う傾向にあります。なぜなら、過去のデータから良好な案件はそのような行動を起こしていないからです。

コンタクトが取れやすい方法の一つとして、銀行や証券会社、会計事務所から紹介してもらうというのがあります。紹介という形であれば、資金繰りに困っている会社という見方をしないですし、紹介者の顔を立てるために誠実に対応してもらえる可能性があります。

ベンチャーキャピタルから投資を受け取るための資料準備

コンタクトが取れたら、NDA(秘密保持契約書)を締結し、事業計画書や決算書といいた必要書類を用意しましょう。

これらの書類をもとに、経営者と面談をしたり投資が可能かの評価が行われます。

ベンチャーキャピタルによる審査(デューデリジェンス)

投資について本格的に検討してもらえる段階になったところで、ベンチャーキャピタルによるデューデリジェンスが行われます。

デューデリジェンスでは、投資先の財政状況の調査が行われ、投資の可否が決定します。

監査法人による調査

投資の可否に伴い、監査法人のショートレビューも行われます。

ショートレビューでは、将来の株式上場に向けて、企業の決算書や社内の管理体制について調査されます。収益の水増し、費用の過少計上、滞留在庫と細かくチェックされるので、早めの段階で税理士にアドバイスを受けるようにしましょう。

投資契約書の交渉

審査の結果投資を受けられるようになったら、投資額や持ち株比率、株価などの条件交渉が行われます。

投資が決定すると投資契約書を締結します。

ベンチャーキャピタルで支援を受け、企業を成長させましょう

ベンチャーキャピタルの支援を受けることで、資金の調達だけでなく、人材の派遣を受けられる可能性もあります。企業をさらに成長できるというメリットもありますが、自由で小回りがきく経営が難しくなるデメリットも出てきます。

メリットとデメリットの両方を兼ね揃えていますが、企業を早期に上場させるためには必要不可欠な力です。この力を利用して企業を拡大し、株式上場にむけて頑張っていきましょう。
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