
フリーランスになったら保険証はどうするの?退職後に加入する健康保険とは?
会社員からフリーランス・個人事業主となった場合、会社員時代の保険からは脱退しなければなりません。会社員として仕事をしていると、会社の健康保険組合に加入することになります。健康保険組合の保険料は、会社が半分負担するため、自己負担は半分となります。また正社員だけでなく、フルタイムのアルバイトの人などにも適用されるところもあります。
フリーランスと国民健康保険
会社員からフリーランス・個人事業主となった場合
会社員として仕事をしていると、会社の健康保険組合に加入することになります。
健康保険組合の保険料は、会社が半分負担するため、自己負担は半分となります。また正社員だけでなく、フルタイムのアルバイトの人などにも適用されるところもあります。
フリーランスの場合
会社員の場合は、月々のお給料から保険料が引かれる形になっています。
しかし、国民健康保険の場合は毎月給料から引かれるという形がなく、保険料を自ら納めなければなりません。
「毎月払い込み用紙を持って行くのが面倒」
という人は、口座引き落としの手続きなどが必要となります。
手続きをして保険証をもらおう
フリーランスで家族がいる場合は、家族も加入が可能です。保険料は前年度の所得によって決定します。前年度の収入が多い場合は、保険料も高くなるという仕組みです。
ただし、保険料には上限があるため、どんなに稼いでも保険料は青天井というわけではありません。また40歳からは、介護保険料がプラスされるので、さらに保険料が高くなることを意識しておきましょう!
国民健康保険に加入した場合、保険証が後日簡易書留などで郵送されます。保険証は1人に1枚のカード型のものになっています。
紙製のカードになっているので、会社員時代にプラスチック製の保険証を利用していた人にとっては、心もとないかもしれません。
そのため、破ったり、紛失したりしないように、大切に保管しましょう!また保険証を紛失・汚損したときは、再交付の手続きを行います。役所へ届出を行い、しかるべき手続きを行いましょう。
国民健康保険に加入しないデメリット
「国保は高いから支払いたくない…」
という思いから、国民健康保険に加入したくないと考える人もいるかもしれません。
しかしそれは、できません。
日本には、「国民皆保険制度」というものがあり、健康保険に入っておかなければならない制度になっています。つまり加入は義務であるということを覚えておきましょう!
さらに保険料が未納状態であると、罰則もついてしまうのです。
罰則には、医療費を全額負担する必要や、差押えの可能性もあります。
そもそも保険料を支払わなければ、高額な医療費を全て自費で負担することになります。
フリーランスでどんな稼いでも、万が一ケガや病気で病院にかかった場合、それらのお金がすべて飛んでしまうかもしれません。その方がよほど、お金がもったいないですよね。
このようなリスクも考え、保険には必ず加入するようにしましょう!
社会保険への加入がスムーズに
例えばフリーランスでも、会社に所属して仕事をしている場合、その会社の社会保険に加入できる可能性があります。
また数年後、仕事が軌道に乗って、個人事業主から法人化を考えることになるかもしれません。法人化した場合は、社会保険に加入することができます。
しかしそこまでの間に、国民健康保険に加入していない場合は、過去の未納分の保険料を支払う必要があります。
自治体によって手続きの方法は異なりますが、健康保険に加入しておくと、社会保険への手続きはスムーズに進められます。信用にも関わるので、必ず健康保険に加入しておきましょう。
他にもフリーランスで加入できる保険も
「国民健康保険を払うよりお得かも…」
というケースもあるので、選択肢の一つとして覚えておくといいかもしれませんね。
国民健康保険組合に入る
例えば、文芸や美術などの活動をしている場合は、文芸美術国民健康保険組合というものが存在します。加入するには、組合に加盟している団体に所属することが必要です。
ライターの場合は、東京コピーライターズクラブといった団体があります。
まずは自分の仕事に関連した団体がないかを確認するところからはじめてみてはいかがでしょうか。国民健康保険組合の場合は、保険料は一定になります。そのため所得が高い人ほどお得になりますよ。
また、家族の加入も可能です。
家族の扶養に入る
場合によっては、国民健康保険よりも家族の扶養に入ったほうが保険料を安く抑えられる場合もあります。ただし、自分の収入が制限されてしまうので、バリバリフリーランスで稼ぎたいという人にはお勧めできない方法です。
いずれにせよフリーランスになると、自ら保険の手続きを行わなければなりません。どの方法をとることが一番経済的なのか、しっかりとメリットを調べることが大切です。