
FPコラム!お得な給付金でスキルアップ!資格取得で収入を増やす
在宅ワークで通勤時間が無くなった。飲み会の機会が減ったなどの理由でおうち時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。
時間はできたけど、お金がない。そもそも給与がなかなか増えないという悩みをかかえていませんか。
増えたおうち時間を学びの時間にあて、資格取得をめざしてみたいという方に向け
雇用保険の給付金を利用してスキルアップする方法についてお伝えします。
時間はできたけど、お金がない。
そもそも給与がなかなか増えないという悩みをかかえていませんか。
増えたおうち時間を学びの時間にあて、資格取得をめざしてみたいという方に向け雇用保険の給付金を利用してスキルアップする方法についてお伝えします。
教育訓練給付制度とは
給付の対象者は雇用保険の被保険者もしくは被保険者であった方など一定の条件を満たす方が対象で、給付金の種類によって違います。
それぞれ概要を解説していきます。申請方法等、詳細は下記のサイトをご参照ください。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_education.html
一般教育訓練給付金
厚生労働大臣の指定する教育訓練であることが前提です。
支給対象者
☆ または雇用保険被保険者資格を喪失した日(退職日の翌日)から1年以内かつ雇用保険被保険者期間3年以上だった方(初めて利用する場合は1年以上)
支給額
☆ 最大10万円とし、4千円を超えない場合は支給されません
講座の例
①司法書士
②社会保険労務士
③ファイナンシャルプランナー
④宅地建物取引士
⑤日本語教師
⑥Webデザイナー
⑦医療事務
⑧簿記2級など
専門実践教育訓練給付金
給付率は一般教育訓練給付よりも高く、訓練の受講を修了・資格取得等をし、修了から1年以内に就職もしくは継続雇用が見込まれる場合は、追加支給も受けられます。
訓練開始前にキャリアコンサルティングを受ける必要があります。
支給対象者
☆ もしくは雇用保険被保険者資格を喪失した日(退職日の翌日)から1年以内
☆ かつ雇用保険被保険者期間3年以上だった方(初めて利用する場合は2年以上)
支給額
☆ 最大40万円とし、4千円を超えない場合は支給されません
☆ さらに、受講修了した後、あらかじめ定められた資格等を取得し、受講修了の日の翌日から1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された又はすでに雇用されている方に対し、20%に相当する額が追加支給されます。つまり訓練経費50%と追加給付20%で合計70%に相当する額が支給されます。
講座の例
特定一般教育訓練給付金
令和元年10月1日に新設されました。訓練開始前にキャリアコンサルティングを受ける必要があります
支給対象者
☆ または雇用保険被保険者資格を喪失した日(退職日の翌日)から1年以内の方
☆ かつ雇用保険被保険者期間3年以上だった方(初めて利用する場合は1年以上)
支給額
☆ 最大20万円とし、4千円を超えない場合は支給されません
講座の例
学びたいものを探す
今の自分に必要なスキルは何か、または興味のある分野をよく考えて講座を選ぶ必要があります。
https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/SCM/SCM101Scr02X/SCM101Scr02XInit.form
「専門実践教育訓練給付金」および「特定一般教育訓練給付金」を受けるには、受講前にキャリアコンサルタントによる訓練前キャリアコンサルティングを受けることが必要です。
事前に面談予約を取ってから、ジョブ・カードを自分で作成し、持参した上でハローワークにてキャリアコンサルタントとの面談をします。
面談では、今回の訓練の目的や今後の目標を確認し、又これまでの仕事の経験やスキルの棚卸しも行います。中長期のキャリアについて考えるよい機会になるでしょう。
通学・通信教育のメリットとデメリット
お金、自分の性格、仕事や家族との時間も考慮しながら、途中で挫折しないような選択が必要です。
通学講座および通信教育講座、それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。
通学講座
一方、通信教育講座と比べ受講費用が高く、通学時間がかかること、休むと授業が受けられないというデメリットがあります。
通信教育講座
自分のペースでテキストやDVD、パソコンを利用したe-ラーニング等で学習し、定期的に課題を提出して学習を進めます。
通学と比較し自由度が高く、価格が低いことが特徴ですが、ついつい課題の提出が遅れる、周囲の励ましが無く、孤独な学習になりがちであることがデメリットと言えます。
まとめ
毎月払っている雇用保険の保険料は失業の時だけではなく、雇用の維持やスキルアップにも使われています。
資格取得によって給与アップを目指す、よりよい条件の仕事に転職を考える等、自分の職業生活設計を考える上で、新たな学びを得ることやこれまでの学びを深めることはよい刺激となるでしょう。
100年時代とも言われる長い人生の中で、定期的に自分のキャリアプランについて考えることはとても大切なことです。
そうはいっても、毎日仕事で忙しい日々を送る社会人にとって学びの時間をつくることは大変なことだと思います。
朝時間の活用、夕食後や休日の過ごし方の工夫など、自分の時間の振り返りをしてみましょう。
執筆者:ファイナンシャルプランナー山内真由美
北海道出身。大学卒業後10年間食品メーカーに営業企画として勤務。夫の転勤を期に退職し、東京へお引越し。東京で夫の扶養の範囲でお仕事開始。デパートお中元ギフトセンター、病院受付、資格試験監督、テレビクイズ番組モニター、テレビCMエキストラなどなど
ようやく40歳で双子を出産し、子育てに専念して双子の国立小学校受験にトライし合格!
晩産のため、将来の夫婦の老後資金と双子の教育費の両立に不安を覚え、お金の勉強であるFP資格を取得して、住宅ローン繰り上げ返済や教育費の積み立てを実践。さらにFP資格を生かし都市銀行の運用相談部門に3年半勤務し、主に投資信託、外貨預金、相続対策をご案内していました。
現在は、大学で事務のパートも兼業しながら、金融機関から独立したファイナンシャルプランナーとして運用商品を販売しない立場で、家族のお金に関する不安やライフプランを気軽に相談してもらえる場として「FPオフィス ライフ&キャリアデザイン」を開所しました。
▼URL
サイト名「FPオフィス ライフ&キャリアデザイン」
https://fplifecareer.jimdofree.com/
■保有資格 CFP®・住宅ローンアドバイザー®
ファイナンシャルプランナー|山内真由美 – タスマガジン:副業を頑張る人のお金の情報マガジン
