
投資は株だけじゃない!副業で稼いだら何に投資すれば良い?ファイナンシャルプランナーの合理的な視点のアドバイス!
せっかく副業で利益を得ても、娯楽や贅沢に使ってしまえばあっという間になくなってしまいます。
もちろん、頑張って仕事をしているのである程度のご褒美は必要ですが、少子化や年金問題など問題が山積みの日本で生きていく以上、老後に向けて少しでも多くの資産を増やしておいた方が安心です。
そこで、「副業で得た資金を投資する方法」を考えてみてはいかがでしょうか。
特に本業だけでも生活ができるのであれば、副業で得た収入は投資に回して資産をどんどん増やしていけるような体制を作ることをおすすめします。
この記事では、投資にはどんな種類があるのか、どんなリスクにあるのかを紹介していきますので、ご自身に合った投資方法を見つけてください。
そこで、「副業で得た資金を投資する方法」を考えてみてはいかがでしょうか。特に本業だけでも生活ができるのであれば、副業で得た収入は投資に回して資産をどんどん増やしていけるような体制を作ることをおすすめします。
この記事では、投資にはどんな種類があるのか、どんなリスクにあるのかを紹介していきますので、ご自身に合った投資方法を見つけてください。
銀行預金では利息が増えない現実
たとえば、三菱UFJ銀行の場合、普通預金は年0.001%、定期預金の利息は10年預けても0.002%です。(2020年11月現在)
普通預金で100万円を1年間預けても税引前10円、税引後約8円です。100万円を定期預金にする場合でも、利息は10年預けても単純に計算すると税引前200円、税引後約160円にしかなりません。
これでは1回時間外にATMを利用すれば利息はなくなってしまいますよね。
現状、日本のネットバンクの中で高水準の利息を還元してくれるあおぞら銀行バンク支店は、円普通預金が0.2%と他の銀行と比べても高水準です。
それでも100万円を1年間預けたとして利息は税引前2,000円、税引き後約1,600円なので大きく資産を増やすということは難しいでしょう。
※(預金にかかる税金は現状20.315%です)
https://www.bk.mufg.jp/ippan/kinri/yen_yokin.html
参考:あおぞら銀行
https://www.aozorabank.co.jp/bank/kinri/index.html
副業で稼いだら投資をして増やすことを考える
そのため、余剰資金があるのであれば投資することを考えてはいかがでしょうか。目安としては生活費の6か月分が確保できていれば、それ以外の部分を投資に回しても良いといわれています。投資は上手く活用することで元本を増やすことも可能です。
ただし、元本割れ(購入時より金融商品の評価額が下回り、決済すると損すること)もあります。やはり、値動きが大きい投資商品を購入したほうがリターンも大きくなりますが、損をする可能性も高くなるので、ご自身のリスク範囲に合わせた金融商品を選び投資を行うことが大切といえそうです。
まずはリスク少なめの金融商品に対する投資から始めて、慣れてきたらリスク許容度を上げるとしてみてはいかがでしょうか。
投資にはどんな種類があるのか?
社債
数多くの企業が社債を発行して資金調達をしていますが、最近では新型コロナウイルス感染症の影響で資金調達のために社債を発行している企業も増えています。
社債は、円建で額面100万円の社債を発行されたものを購入し満期まで所有すれば、元本100万円+利率というリターンを得ることができ、元本を下回ることはありません。ただし、満期前に売却を考えたときに、社債の市場価値が額面より下がっていれば元本割れするリスクもあります。
また、社債を発行する企業が倒産してしまえば元本を回収できなくなるリスクがあるので、信用力の高い企業は利回りが低く(ローリスクローリターン)、信用力が低い企業は利回りが高くなります(ハイリスクハイリターン)。
リターンが大きく設定されているほど倒産リスクも高いので注意する必要があるということは覚えておきましょう。
円建仕組預金
仕組預金にはさまざまな種類がありますが、ここではリスクが少なめの円建ての仕組預金(マルチコーラブル預金/満期特約型仕組預金)について説明します。
円建仕組預金のマルチコーラブル預金は、定期預金の満期日まで待たずに金融機関の判断で解約できることを特約とする代わりに、通常の定期預金より高い利息が付く仕組預金です。
顧客の意思で途中解約をしなければ元本割れはしないのでリスクは少なめです。
銀行都合の途中解約になる場合、顧客としては5年間受け取れるはずだった通常より高めの利息を受け取れなくなるデメリットが発生するのです。
仕組預金は金融機関からの途中解約申し入れには応じなければいけませんが、顧客から途中解約を依頼することは原則不可で、どうしても解約したい場合には違約金を支払う必要が出てきます。
そのため、市場環境の変化により、他に魅力的な商品が出てきても解約して投資がしにくい(機会損失)というのはデメリットです。
このように資金が固定されてしまうデメリットと利息の魅力を比べて購入を決めてください。
外貨預金
この場合、単純計算すると1,000,000円で購入した10,000ドルが1,100,000円となり、税引前で10万円の利益を得ることができるのです。(※ここから20.315%の税金を差し引きます。)
また、利回りが大きい国の通貨に投資すれば、預金に付く利息で利益を出すことも可能です。
金融機関によって取り扱いのある通貨は異なりますが、アメリカドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、中国元などの購入が日本の銀行でも可能です。
ただし、外国為替は国際情勢や事件、災害などで大きく動く点に注意しましょう。
投資信託
「投資はしたいけれどどんな商品に投資すれば良いか分からない」という方には、運用のプロに投資を任せることができる点でおすすめです。
ファンドマネーシャーは投資信託のテーマ、運用方針やリスク許容に合わせて、株・債権・不動産などから適切なものに投資をしていきます。
また、運用方針に合わない場合には組み込む商品の入れ替えも行ってくれるので、損失を最小に減らす努力をしてくれます。
株の場合は一極集中するので、その企業の業績が悪かったり、粉飾決算が発覚したりすれば大きく値を崩すことになりますが、投資信託の場合はさまざまな企業や金融商品へ分散投資するので株に比べると値動きは小さい傾向です。
ただし、世界的な不況や事件などの市場の変化により購入時の価格より売却時の価格が落ちれば、元本割れになることがあるということについて理解しておきましょう。
株式投資
株式投資には大きく分けると日本株投資と米株投資がありますが、ここでは日本株投資について説明します。
東証、ジャスダック、マザーズなどに上場している企業の発行する株式は証券会社で口座を開設すれば簡単に購入できるようになります。
ネット証券で口座を開設すれば、スマホで簡単に株の売買が可能です。
日本市場は平日9:00~11:30、12:30~15:00に開くので、この間に取引を行います。(私設取引所を使えば夜間の取引も可能です。)
しかし、業績悪化や競合他社の動向、市場全体の流れで株価は下落する可能性もあり、購入時より売却時の株価が下がっていれば損失を被ることになります。日本株は基本的に100株単位から購入することができます。
たとえば、トヨタ自動車の株は2020年11月2日現在6,900円台なので、約690,000円と証券会社の手数料を支払えば購入できるのです。
また、企業によっては合計金額10万円以下でも購入ができる株もたくさんありますので小額からでも投資ができます。
優待とは投資した企業の商品やサービスを受けられる仕組みで、デパートや飲食店など多くの企業で株主優待のクーポンを配ったり、自社商品をプレゼントしたりしています。
このような優待で得をすることがあれば、たとえ損をしていたとしても優待分で取り返せることもあるでしょう。
また、配当は株の保有数に合わせて配当金を得ることができます。
配当を実施している企業、していない企業がありますので、少しでも投資の見返りを得たいという場合には配当を実施している企業を投資対象に選ぶと良いでしょう。
まとめ
特に長いスパンで投資できる場合には、焦って売買を繰り返す必要がないので、じっくり利益を積み上げられる可能性もあります。
しかし、投資は銀行預金とは異なり、リターンを得られる分元本割れのリスクもあるので、その点は理解していきましょう。
一言で投資といってもさまざまな種類の金融商品があるので、ご自身の経験やリスク許容度に合わせて金融商品を選び、投資してみてはいかがでしょうか。
執筆者:ファイナンシャルプランナー勝目麻希
新卒でメガバンクに総合職として入行し、法人営業や法人決済部門で3年半働く。その後結婚のタイミングで商社に転職し、出産後には一旦専業主婦になるが、家事・子育てだけではない「人生のやりがい」が欲しいと思い、自分のペースで働くことができるフリーランスのライターの道へ。現在は2人の子どもを育てながらライター業を満喫中。
▼勝目麻希さんの公式WEBサイト
https://makikatsume.com/