日本の株式市場で注目を集めているjpx日経400とは?

日本の株式市場で注目を集めているjpx日経400とは?

JPXグループと日本経済新聞社が公表した株価指数がJPX日経400です。正式名称は、JPX日経インデックス400です。株主資本利益率や社外取締役の選任など、投資家を重視する経営指標を基準としています。また、東証に上場する400銘柄を選定しているのが特徴です。 もう少しJPX日経400について注目していきます。
JPXグループと日本経済新聞社が公表した株価指数がJPX日経400です。正式名称は、JPX日経インデックス400です。株主資本利益率や社外取締役の選任など、投資家を重視する経営指標を基準としています。また、東証に上場する400銘柄を選定しているのが特徴です。

もう少しJPX日経400について注目していきます。

2014年に公表された新しいインデックス

JPX日経インデックスは、まだ歴史が浅く、あまり知名度のないインデックスです。日経平均やTOPIXが東京証券取引所第一部の銘柄だけあるのに対し、同第二部やマザーズ、JASDAQに上場している銘柄も対象にしています。

対象の銘柄が日経平均やTOPIXよりも多いのが特徴です。

4JPX日経400は400銘柄で構成されている

JPX日経400は400銘柄で構成されています。対象の銘柄は、東証一部、二部、マザーズと、JASDAQに上場している銘柄です。投資家にとって投資魅力の高い会社で構成されているのがポイントになります。ちなみに、上位10銘柄の構成比率は2020年12月時点で、
・ソニー:1.67%
・NTT:1.63%
・日本電産:1.62%
・ダイキン工業:1.56%
・信越化学工業:1.53%
・ソフトバンクグループ:1.52%
・第一三共:1.49%
・三菱UFJ FG:1.49%
・キーエンス:1.46%
・トヨタ自動車:1.44%
と、銘柄に対してウェイト%は上記のようになっています。ウェイトがあるのでキャップは2%を超えません。

採用銘柄のほとんどが東証一部から選択されていて、以下でご紹介します。尚、2021年8月入れ替え後の採用銘柄です。
・東証一部:394銘柄
・二部:1銘柄
・マザーズ:0
・JASDAQ:5銘柄

上場3年未満の銘柄は選ばれないため、新規上場銘柄だとマザーズから一部に市場変更しているケースを考えると、マザーズからの採用が少ない点については頷けます。

JPX日経400の算定方法は?

全ての銘柄から上場後3年未満、債務超過や3年連続の営業赤字、最終赤字の会社を除きます。そして、直近3年間の売買代金、選定基準日の時価総額によって、上位1000銘柄を選定します。

順位付けの方法は、
・3年平均株主資本利益率40%
・3年累積営業利益40%
・時価総額20%
です。独立社外取締役2名以上、IFRS採用と、英文資料の開示で加点され、スコアの高い400銘柄が選定され、JPX日経400の銘柄が決まります。

JPX日経400の銘柄入れ替えについて

年に1度、銘柄入れ替えを行います。8月の第5営業日に入れ替え銘柄を公表し、8月の最終営業日に銘柄の入れ替えを行います。選定方法は上記の通りですが、前年度採用銘柄に関しては、スコアが440位以内であれば残留になります。

入れ替え銘柄は平均で8%程であり、指数としては入れ替えが多いです。

JPX日経400のメリット・デメリット

JPX日経400のメリット・デメリットについてご紹介します。例えば、JPX日経400は厳選された銘柄だけしかなく、優良企業と認められた400社が集っている点がメリットです。株価の上昇がより期待できる銘柄として厳選されているため、上記の通り投資家にとって非常に魅力的だと言えます。

しかし、採用されるデータが3年分と決して長いとは言えない点は考えものです。短期間であるために、急激な業績の変化が起こりうるでしょう。

その他のメリット・デメリットについて解説します。

メリット:二部、マザーズ、JASDAQなども構成銘柄に含まれる

他のインデックスと違い、東証一部以外の銘柄も構成銘柄に含まれます。収益性、利益が秀でている銘柄であれば、構成銘柄に採用されます。

採用された場合、知名度が上昇する点で株価がプラスに働くと期待できます。

デメリット:構成銘柄から外れた銘柄が構成銘柄の成長率を上回る場合がある

赤字が続いて構成銘柄から外れた会社が、JPX日経400の選定時にたまたま下降気味で後に大きく上昇するケースが考えられます。次のJPX日経400の選定時に、該当する会社の株価は上昇しきってしまい再度選定外になる場合があります。

つまり、成長が期待できる銘柄を見落とす可能性があるのです。過去3年の営業利益や自己資本利益率を使って銘柄を選ぶため、過去3年間で業績の良かった会社が今後も良い成績を残せるとは限りません。

デメリット:株価水準の観点に「割高であるか」が含まれていない

スクリーニングには、株価収益率や株価純資産倍率、配当利回りなどの株価の高い安いが判断する際に使う指標がありません。したがって、割高である株を選ぶ可能性があります。

過去3年のデータから、高い株価収益率となっている銘柄を買ったにもかかわらず、業績悪化で大きく売られて安くなった時に銘柄を売ってしまう場合も考えられます。

JPX日経400とTOPIX、日経平均を比較

JPX日経400とTOPIX、日経平均で悩んでいる人は、何を選べば良いのかと迷っている人が多いかと思います。そこで、JPX日経400とTOPIX、日経平均との比較を行います。

チャートで比較するので、傾向が分かるはずです。また、今回は楽天証券のチャートを参考にし、ニッセイアセットマネジメントのインデックスファンドを参照しています。

JPX日経400は、TOPIXと似たような動き

JPX日経400が誕生した2014年から、TOPIXとほとんど同じ動きをしています。そして、日経225は全体的に成績が良く、JPX日経400を大きく上回っています。

リターンの良い順で考えると、日経225、TOPIX、JPX日経400です。日経平均型、TOPIX型を持っているのであれば、JPX日経400をあえて選ぶ必要はないと考える人もいるでしょう。

JPX日経400は指数としてどうか

毎年様々な株価指数が開発されているなか、商品化されて投資資金が集まるものが少ないです。反面、JPX日経400はTOPIXや日経平均に及ばないとはいえ、知名度が広がりつつあり、投資資金も集まっているため、失敗はしていません。

公的年金積立金の管理や運用を行う、GPIFが運用指標に採用していたり、日本銀行がJPX日経400連動ETFを買い入れの対象にしたりと、公的機関がJPX日経400への投資を発表したポイントは、成功の要因だと考えられます。資本効率、ガバナンスを考慮して銘柄が選択されているため、投資家が安心して投資できる対象として、JPXと日本経済新聞社の思惑通りに浮かび上がっているのも理由の1つです。

日本企業の資本効率、ガバナンスの悪さについての議論が行われていた時期でもあるため、JPX日経400に選ばれた企業は優良企業であると、企業に対するイメージ作りも成功したと考えられます。企業側が選ばれるかどうかを気にする指数だと言えます。

2021年JPX日経400の銘柄入れ替え

2021年8月6日に、JPX日経インデックス400の定期入れ替えが発表されました。決定された銘柄は、8月31日から適用されているため、現在は既に適用されている状態です。

追加銘柄

追加された銘柄を一部ご紹介します。全41銘柄追加されています。理由としては、前回の入れ替え以降、株式公開買付の成立によって上場廃止の銘柄があったため、構成銘柄数が399銘柄となっていたからです。

富士フイルムホールディングス、GMOフィナンシャルホールディングス、近鉄エクスプレスなどが新規で追加されています。

除外銘柄

除外銘柄は40銘柄です。一部ご紹介します。

マルハニチロ、すかいらーくホールディングス、電通グループ、楽天グループなどの会社が除外されています。デメリットの通り、今回除外された銘柄は、たまたま業績が下降気味であったとも考えられるため、これから伸びていく可能性も十分考えられます。

JPX日経400の運用資産残高は増加傾向にある

新型コロナウイルスのワクチンの世界的な接種進展、内外の追加経済対策による、正常な経済活動の期待が要因となり、株式市場は反発していました。新型コロナウイルス変異株の感染拡大が懸念されているため、JPXが日経400関連の運用資産残高はETFと公募投資信託を合わせて2兆9,000億と増加傾向にあります。

グローバルな投資基準に求められる要件を満たした、投資家にとって魅力のある会社で構成されたのがJPX日経400です。企業の魅力を内外にアピールし、持続的な企業価値向上で株式市場の活性化を図れる期待がされています。

また、持続可能な開発目標への関心が高まっている背景があり、経済、社会、環境など課題に対する有力な手段として、ESG投資が注目されています。JPX日経400もESG関連指数の投資促進の一環として、銘柄選定において女性役員の選任の追加が検討されています。

今後のJPX日経400に注目しよう

まだ歴史が浅い、JPX日経400について解説しました。TOPIXと似た動きをたどっていて、日経平均が上回る形になっていて、注目を続けたい株価指数です。

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