
資産運用の形とは?
資産運用について考える人が増えていますが、資産運用に踏み切る前にまずは資産運用とは何か理解しておきましょう。資産投資には大きく分けて、「預金」と「投資」の二つがあります。預金の方は、もちろんお金を貯めること、元本保証など確実性に重きがおかれていますが、投資は貯めるよりもお金の運用によって持っているお金をふやすことが主な目的です。
資産運用について
「預金」と「投資」
投資については運用成果が予測できないこともあり、損をする可能性を考えてギャンブルと同じような扱いをされることがありますが、投資とギャンブルは目的や仕組みが違います。
投資は投資先の企業や国が成長のための資金を調達することが目的で、投資家はその支援に対する一種の見返りとして利益を得るという仕組みです。
ですが、ギャンブルは目的が娯楽で、掛金から主催者の運営費を差し引いた金額を、賭けた人の間で勝敗によって分配するという仕組みです。
というわけでギャンブルと投資は定義的には別物ということですが、どちらも得することもあれば損することもある、という結果においては似ていると言えます。
資産運用の種類
円預金
そのため、預金は資産運用の一つの形といえます。円預金と一口にいっても、いつでもお金を引き出せる便利な「普通預金」に加えて、一定期間お金の引き出しを制限する代わりに、金利を普通預金より高く設定している「定期預金」、また定めた期日まで毎月定額でお金を積み立てていく「積立式定期預金」などに分かれています。
もしも預金をしている銀行や金融機関が破綻してしまったら、預けたお金が返ってこない怖さがありますが、それでも預金保険制度という制度のおかげで、一つの金融機関ごとに預金者一人あたり1,000万円まで補償してもらえます。
とはいえ、円預金は超低金利のせいで利子が少ないことが多く、果たして資産運用になっているのかは疑問なところです。
ただし、元本割れすることがないという安心感の面では、投資と大きな差があります。
外貨預金
日本と外国ではもちろん金利が違いますよね。
一般的な話として、日本の円で預けるよりも、外国の通貨の方が金利がいい傾向があるんです。つまり、金利の高い外貨でお金を預ける方が、利息が多くもらえるということです。
ただ預けるだけで、多くの利息が返ってくるというのはうれしい話ですよね。ただし、気を付けるべきなのが、為替レートです。
為替レートは日々変化するものですから、預けたときの為替レートと払い戻し時のレートが大きく変化していれば、得することもあれば損することにもなりかねません。
そんなワケで、外貨預金を考えるときには、金利だけでなく、為替レートにも注目することが必要です。
株式投資
株式投資は仕組みがシンプルで分かりやすいと感じる人も多く、投資に初めて挑戦する人の間でも比較的手が出しやすい分野といえます。
株式投資は簡単にいうと、適切な銘柄を選ぶことと、そして適切なタイミングで投資を行うこと、この二つが軸になります。単純に見えますが、もし購入した銘柄の価値が下がったり、投資のタイミングを間違えると元本割れというリスクも生じます。
また、企業に投資するワケなので、その企業が倒産してしまったら損することになりますね。
なので、株式投資はハイリスク・ハイリターンの商品といわれています。最近は売買手数料が下がってきていることや、またネット証券会社が増えていることから非常に安い手数料で株を売買することもできます。
そのため、以前よりも株式投資へのハードルが下がっている状況です。
FX
証拠金を差し込むことで、その金額の何倍(25倍まで)もの金額で外国為替の取引をすることが可能になります。
主に米ドルが対象通貨ですが、ほかにも豪ドルやユーロといった通貨を取引することもできます。少額の資金をうまく活用して、相場が予想通りに動けば大きな利益を得ることができますが、反対に予想が間違えば大損をすることもあるので注意が必要です。
FXの特長としては、ほぼ24時間取り引きをすることができるので、スキマ時間や仕事終わりの時間を活用して行う副業としても人気ですね。
ここで取り上げた他にも、資産運用には次々と新しい商品が登場していますので、まずはどの商品が自分に合っているのかじっくり吟味されることをおすすめします。