
車の維持費はどのくらい?普通・軽をそれぞれ比較!節約術もご紹介
満足に収入が増えない昨今、日頃の足である車の維持費には悩まされるところです。しかし何となく「維持費が掛かる」という認識で、具体的に今の車がどの程度お金が掛かるのか、きちんと数字を把握していないのではないでしょうか。
ここでは車の維持費を普通、軽とそれぞれご紹介するのと、節約術についても解説します。
車の維持費(普通自動車の場合)
基本的には軽自動車よりも多く経費を必要としていますが、昨今の法改正により徐々にその差は狭まりつつあるようです。
税金
では普通自動車の場合、どの程度お金が必要であるかという部分ですが、具体的には下記となります。
・1000cc以下 25,000円
・1000cc超1500cc以下 30,500円
・1500cc超2000cc以下 36,000円
・2000cc超2500cc以下 43,500円
・2500cc超3000cc以下 50,000円
・3000cc超3500cc以下 57,000円
(6000cc超まで設定されていますが、一般的に乗車機会の多い排気量のみ記載)
なお2019年10月から普通自動車税の引き下げが行われています。
排気量が少なければ少ないほど下げ幅が大きく、軽自動車でない1000cc以下のものであれば4,000円の差となり、非常に大きいと言えるでしょう。
次に重量税ですが、その税額は「エコカーであるか否か」で大きく異なっています。
(2年自家用)
0.5t以下 13年未満:8,200円(エコカー本則税率適用:5,000円)
0.5~1t 13年未満:16,400円(エコカー本則税率適用:10,000円)
1t~1.5t 13年未満:24,600円(エコカー本則税率適用:15,000円)
1.5t~2t 13年未満:32,800円(エコカー本則税率適用:20,000円)
(※エコカー減免適用(燃費基準+90%以上達成)で0円となります)
少々分かりづらいですが、つまりは「エコカー且つ燃費基準が高ければ高いほど重量税が安くなる」と考えていいでしょう。
よって、「エコカーであるか否か」は維持費を語るに際して、非常に重要な要素となります。
保険
任意保険については、その車の契約並びに補償内容、そして所有者の年齢や優良運転手か否かで大きく異なりますので一概にいくらとは言えません。
ですので参考となりますが、普通自動車の任意保険料は2017年の平均値で75,000円程度となるようです。
燃料
日頃から頻繁に車に乗る方と、たまにしか乗らない方ではその燃料代に雲泥の差があります。よって、あくまで計算上となるのですが、参考を下記に記載します。
ガソリン代:140円
燃費:10km/L
走行距離:5km
上記の場合、消費ガソリンはおおよそで0.5L、燃料代は70円となりますので、この数字を月の走行距離と照らし合わせれば必然的に算出されるでしょう。
交換物
使用により、また経年により劣化するものが少なくなく、それらの交換を定期的に行わなくてはならないのです。
具体的には下記のものを交換しなくてはなりません。
・エンジンオイル(3,000km~5,000kmの走行毎:5,000円前後)
・エレメント(エンジンオイル交換2回ごとが目安:7,000円前後)
・ブレーキオイル(2年ごと:5,000円前後)
・デフオイル(約3年ごと:10,000円以内)
・ラジエーター液(2年ごと:1,000円前後)
・プラグ(走行距離2万~が目安であるものの、使用状況で大きく異なる場合も:3,000円前後)
・タイヤ(スリップサインが目安:値段はピンキリ、格安で4本セットでディーラー交換費用含めて30,000円前後。もっと格安があるものの、タイヤ性能が著しく下がるため割愛)
・バッテリー(使用状況による:車種によるが純正で20,000円程度)
修理
よって、よくある故障箇所の修理費用について触れていきます。
・エアコンの故障(ガス交換を業者依頼した場合は10,000円以上)
・ワイパーのヒビ(ワイパーゴム1ヶ所1,000円程度、ワイパーブレード1ヶ所3,000円程度)
・オイル漏れ(ネジの緩みまたはシールの劣化か、ホースの破損か、エンジン自体の歪みが原因かで大きく費用は異なる)
上記が最も多い故障となるのですが、基本的には小さな部品程度を交換する程度であれば、それほど費用は掛かりません。問題は最後のオイル漏れがエンジンの歪みなどで引き起こされている場合で、その際は下手をすれば50万円以上必要となります。
その他
車の維持費(軽自動車の場合)
そのためか、「取れるところから取る」が基本の政府からターゲットにされており、一口に何もかもがお得とは言えなくなってきているようです。
税金
もっとも軽自動車の場合、一律で自動車税は10,800円、重量税は13年未満:6,600円(エコカー本則税率適用:5,000円)と、「軽」と一括りですので分かりやすいでしょう。
保険
任意保険については大体の相場となりますが、50,000円前後が一般的になるようです。
燃料
同じく計算上となりますが、参考を下記に記載します。
ガソリン代:140円
燃費:20km/L
走行距離:5km
上記の場合、消費ガソリンはおおよそで0.25L、燃料代は35円となります。
軽自動車は近年性能の高いものが多く、時に燃費が20km/Lを大幅に超えるものも少なくありませんので、燃費に関しては軽自動車に軍配が上がるでしょう。
交換物
・タイヤ(格安で4本セット15,000円前後)
・バッテリー(3,000円程度。ただしアイドリングストップ機能などがある場合は10,000円前後)
その他の交換物は、普通乗用車とそれほど大きな差がないため割愛させていただきます。
修理
サイズが小さい分多少は値段が下がるものの、それほど大きな差はないでしょう。排気量が小さい分、エンジントラブルなどの致命的な修理も普通乗用車に比べればマシなものの、数十万円単位であることには変わりありません。
その他
車の維持費の節約方法
車選びを見直す
その他燃費が良い車であることも重要で、たったそれだけでも燃料代が下がることから、ランニングコストの節約となるでしょう。
燃料や整備はお得なところへ
1円単位の差であることからあまり気にされない方も少なくありませんが、年間を通せば数千円の違いがあるので節約対象として馬鹿に出来ません。
整備に関しても、例えば車検などは民間の格安車検を受けるなどをすれば、万単位のお金が浮くこともあるでしょう。ただし入念にお店を選ばなければ、雑な整備をされてしまう可能性もありますので、お店選びの目を養う必要性があります。
可能な限り現金で購入
よって、購入価格を単純に下げるために、可能な限り現金で購入する、または頭金を多めに準備しておきましょう。
エコ運転をする
保険の見直し
主立ったものではプランそのものとなるのですが、運転を続けていると自分自身の傾向が理解出来ますので、見直しの際は加入時よりも適切な内容を選ぶことが出来るでしょう。
いくら保険だと言っても必ず無駄なものはありますので、ここで取捨選択を決断することが節約に際して重要です。
ちょっとしたことから始めてみよう
よって、まずはちょっとしたことから始めて、うまく軌道に乗れば維持費を下げる工夫をどんどん重ねてみましょう。