
資産運用初心者が覚えておくべき注意点とは?
資産運用をすべきだとは思っていても、その種類の多さに圧倒されて何をどうすればいいか迷っているうちに、どんどん日が過ぎているということはないでしょうか。最近では、金融庁の発表の影響もあって、老後の資金は結局いくら必要なのかという議論が激しく交わされていましたね。
資産運用を始めるべきなのはなぜ?
最近では、金融庁の発表の影響もあって、老後の資金は結局いくら必要なのかという議論が激しく交わされていましたね。金融庁がまとめあげた報告書によると、老後年金だけでは必要な生活費をまかなえないということです。
もちろん、家族構成や生活レベルなど各家庭によって状況や背景は違いますが、それにしても、将来への経済的な危機意識を持つ人が増えたのは確かです。
その結果、資産運用への関心も全体的に高まりつつあり、20代から30代の若い層の間でも、将来に備えての資金運用に取り組む動きが出ています。
できるだけ早いうちから資産運用に目を向けることは、お金の支出のコントロールにもつながり、ひいては人生へのリスクヘッジとして効果的といえます。
資産運用初心者
では、資産運用に向けてどんなステップを踏んでいけばいいのでしょうか。
資産運営を始める前には、まずは基本的な資産運営の考え方を知っておく必要があります。
少額から始める
どうせなら、投資に使える資金がある程度準備できてから始めよう、と考える人もいます。
ですが、この考え方をしてしまうと、とりあえずの資金が貯まるまでに時が過ぎてしまい、ズルズルと機会損失になってしまう可能性が高いです。
たとえ金額が大きくなくても、資産運用さえ始めてしまえば、それがリターンへとつながっていきます。このリターンには大きくとらえれば、資産運用に伴う経験値というリターンも含まれているんです。
ということで、資産運用が初めてという人は、とりあえず少額からでも何か始めてみることの益を意識していただければと思います。
リスクも理解する
資産運用についてあれこれ調べていくと、きっと資産運用でもうかった人の経験談を目にすることが増えると思います。
「会社員でありながらサイドビジネスとして始めた株で億を超える収入が得られた」「主婦が不動産投資で旦那の収入をはるかに上回る稼ぎを出せた」など、数々の成功例を見て、安易に資産運用に手を出してしまう人もいます。
ですが、投資型の資産運用は特にリスクが付きものです。確かに投資に成功して大金を手にしている人がいる一方で、残念ながら大きな損失を出してしまうケースも存在します。
資産運用には常にメリットもデメリットも両方あることを理解した上で、冷静に判断していくことが求められます。
自分に合った資産運用を選択する
資産運用の形はさまざまで、多くの金融商品があるので、調べていけば行くほど結局どれがいいのか分からなくなって、最後は「最近流行っている」「周りが選んでいる」「宣伝につられて」などの理由で選んでしまうことがあり得ます。
ですが、資産運用の初心者は、投資には誰が選んでもメリットがあるという万能な資産運用はない、それぞれの運用方法に特徴があり、それぞれメリットもデメリットもある、ということをしっかり覚えておかないといけません。
なので、「どれが一番いいの?」という考え方は捨てて、「自分に一番合ってる運用法はどれだろうか?」という見方で情報を集めるようにしてくださいね。
初心者の資産運用の基本
それは、リスクを抑えるためにも、分散投資・長期投資を心がけるということです。
分散投資というのは、一つの投資に全部の資金を投入してしまわずに、複数の投資に対して資金を分散させておくことです。
そうしておくと、一つの投資で損が出たとしても、別の投資で得られた利益で補い、リスクを分散させることができるんです。
また、もう一つのポイントは長期投資という形で、長期間にわたって資産運用を続ける方法です。資産運用の基本ですが、投資期間が長ければ長いほど収益率を安定させることができます。
たとえば、1年未満の短い期間の運用だと、損益の変動が大きくなりますが、10年など投資期間が長くなればなるほど、その変動が小さくなります。そのため、初心者の方は、まずはリスクが低い分散投資や長期投資から検討されるのがおすすめです。