公務員がFIREを目指すための方法 メリット・デメリットや具体的な手順を徹底解説!

公務員がFIREを目指すための方法 メリット・デメリットや具体的な手順を徹底解説!

昨今、マスコミで取り上げられることが多くなり話題となっている「FIRE(ファイア)」。数年前より欧米で広がっており、日本でもコロナ禍ということもあり、急速に注目されてきました。 FIREは人生を豊かに生きたいという考え方のひとつです。Financial(経済的)、Independence(自立)、Retire(退職)、Early(早期)の略語で、経済的に自立して早期退職するという意味です。 定年退職を待たずに30歳~50歳で資産を形成し退職します。働かずとも生活費の心配がなく、時間や人に縛られずに好きなことをして豊かに暮らすのが究極の目標です。 公務員がFIREに向いているのかどうか、賛否両論ありますが、公務員がFIREを実現するための方法などをくわしく解説していきます。
昨今、マスコミで取り上げられることが多くなり話題となっている「FIRE(ファイア)」。数年前より欧米で広がっており、日本でもコロナ禍ということもあり、急速に注目されてきました。

FIREは人生を豊かに生きたいという考え方のひとつです。Financial(経済的)、Independence(自立)、Retire(退職)、Early(早期)の略語で、経済的に自立して早期退職するという意味です。

定年退職を待たずに30歳~50歳で資産を形成し退職します。働かずとも生活費の心配がなく、時間や人に縛られずに好きなことをして豊かに暮らすのが究極の目標です。

公務員がFIREに向いているのかどうか、賛否両論ありますが、公務員がFIREを実現するための方法などをくわしく解説していきます。

公務員がFIREを目指すためには?

公務員がFIREを目指すためには、高い評価を得て出世をして給与アップにつなげる必要があります。年功序列ではありますが、出世は収入増加に直結します。

ですが、出世もすぐには見込めないので、貯蓄だけではFIREを達成するのは困難です。若年層から資産形成のための投資をすることで必要な生活費を準備してください。

公務員の特徴と現状

公務員の20代、30代は収入が少ない
民間企業も同様の傾向がありますが、公務員の場合は特に顕著です。年功序列が残っていますので、ピークは50代前半です。それから徐々に下降して60歳で定年を迎えます。

仕事の成果が収入に結びつきにくい
勤務評価制度が導入されていますが、民間企業ほど会社の業績や個人の成果が収入に反映しているとは言えません。実力主義の民間企業とは大きな違いがあります。

身分を保証される代わりに多くの制約を受ける
法律違反をしない限り解雇されることはありませんが、社会的使命や制約などで精神的な苦痛は大きいものがあります。ストレスの最も溜まる職場のひとつです。

しかし、出世を無視すれば職場の人間関係も必要以上に気を遣う必要はありません。会食を断っても給与には影響しませんので、交際費などの支出を減らすには好都合です。

国家公務員の早期退職の状況
人事院の「令和元年度一般職の国家公務員の任用状況調査」の結果は次のとおりです。
在職者数281,427名 定年退職者数5,414名 定年以外の退職者数4,981名(退職者数は国家公務員試験に合格し採用された職員のみ)

40代以下の退職者は全体の約56%にのぼり、終身雇用が崩壊し、早期退職の傾向が強くなっていることを示しています。

国家公務員の早期退職制度
2013年よりスタートし、45歳以上の職員を対象に退職金が割り増しされる優遇制度です。この制度を毎年1,000名以上が利用し、令和2年度は1,601名となっています。FIREを目指す公務員にとっては背中を押してくれる有利な制度です。
在職者数281,427名 定年退職者数5,414名 定年以外の退職者数4,981名(退職者数は国家公務員試験に合格し採用された職員のみ)
令和2年度は1,601名

公務員がFIREを目指すメリット

公務員がFIREを目指すメリットはさまざまですが、その主なものは次のとおりです。

① 安定した雇用環境で経済情勢に影響されず、一定の収入があります。
倒産や解雇が原則的にありませんから、落ち着いたライフプランの作成が可能となります。

② 法律で身分を保証されており、年功序列制のため少額ですが毎年給与がアップします。
業績のアップという民間企業の目的や目標は達成する必要がありません。

③ 賞与を含めた年収が予測できるため、FIREの計画作成が容易となります。
FIRE実現のために必要な収入と支出のシミュレーションが具体的にできることになります。

④ 社会的信用が高いため、住宅や車の購入時の保証人、クレジットカードの審査など一般企業の会社員や個人事業者と比較して、より有利となります。

⑤ 所属部署によっては、定時退庁が可能であるため、副業や投資のための時間確保ができやすい環境です。
FIRE実現のための副業や自己啓発、知識の習得など時間があるほど有利になりますから、定時退庁や完全週休2日制などの好環境は得難いものです。

公務員がFIREを目指すデメリット

メリットと表裏の関係になる場合もありますが、デメリットの主なものは次のとおりです。

① 同世代の民間企業の会社員と比較して収入の少ない場合が大半です。
特に都市部では賃金格差が大きい状況です。逆に、地方では公務員のほうが収入の多くなる傾向があります。

② 副業が原則禁止されています。
一部許可制となっているため、可能かどうかは事前に確認する必要があります。

③ 守秘義務など法律による制約が多くあります。
身分が保証されている代わりに、精神的な重圧は重いものがあります。ストレスによる心身の変調を訴える職員が増えています。

④ 所属により違いがありますが、部署によっては転勤が多く、特に地方では転居を伴う場合がほとんどで、経済的な損失が大きな負担となります。
都市部と地方での事情の違いが顕著です。単身赴任も少なくなく、経済的・精神的に大きな負担となっています。

⑤ 価値観の合う仲間や友人が身近にはいない場合がほとんどです。
インターネットやSNSなどで仲間づくりをするほかありません。

公務員がFIREを目指すための方法

FIREを目指すためには、効果的・効率的な方法を選ぶことがポイントになります。公務員の特徴を活かした取り組みが必要です。

FIREの実現性を高めるためには、少ない生活費で暮らし、多く稼ぎ、貯蓄と運用で資産を形成する、端的に言えばこれに尽きます。

公務員のFIREが有利な理由

① 倒産や解雇がないため、生活が安定しています。収入や支出がある程度予測できます。ということは、生活必要資金の節約も可能になるということです。

② 自由になるお金が分かるため、積極的な投資ができることになります。投資に回せる金額が明確に分かれば、躊躇なく投資することの不安が解消されます。

③ 社会的信用が高いということは、低金利の融資が受けやすくなります。FIRE実現のためには質素倹約の生活が必須ですが、事情によっては住宅や車の購入が必要となる場合があります。その際に、現金が準備できれば最高ですが、ローンを組まざるを得ないこともあるでしょう。長期間のローンであれば低金利は特に有利な条件となります。

公務員のFIREが難しい理由

① 副業が法律で禁止されていることは、民間企業とは大きな違いです。少しでも収入を増やす方法として副業は効果的ですが、副業の道を閉ざされることは大きなマイナス要素になります。

② 給与体系が年功序列となっているので、若年層は収入が少なくなっています。倒産がない代わりに、仕事の業績が収入に反映しづらくなっています。FIREを実現するためには、投資などで収入の増加を図る必要があります。

③ 特殊なスキルを求められないので自己啓発やスキルアップを求められない環境にあります。あらゆる場面をとらえて、FIRE後のことも考慮し、相応の時間をかけて資格を取得したり、専門的知識を得る努力を継続してください。

FIREを実現する共通点

FIREを実現した人には共通点があります。その主なものを紹介します。

① 質素・倹約をする
無理のない節約生活を習慣化することです。メリハリをつけて楽しく暮らし、生活の満足度を維持することが大切です。

② 現在の環境を有効に活用する
家業を継ぐ、親と同居する、宿舎を利用する、家や車を持たないなどの恵まれた環境を効果的に活用し、生活資金を貯めるために少しでも有利な状況をつくり出しましょう。

③ 具体的な資金計画を立て実践する
衝動買いや無駄遣いをなくし、自分で作成した予算・資金計画を遵守します。そういった地道な努力を続けていくことです。

④ 高収入を実現できる
給与を生活費にあて、投資や副業などで確実に資産を増やす方法を実現することが大切です。

公務員がFIREを目指すための手順

公務員がFIREを目指すための方法などについて解説してきました。ハードルは高いものですが、決して不可能ではありません。チャレンジするだけの価値は十分にあります。

最後にFIRE実現のための手順をまとめてみます。

現状の悩みや問題点を把握する

現在の暮らしの中での悩みや問題点を把握し、ノートかパソコンに書き出してみてください。お金で解決できること、解決できないことを分類してください。そして、健康、家族・職場の人間関係、今後の人生設計など項目別に整理してください。

また、お金に関することであれば資産・負債、毎月の生活費、収入の見通しなどを整理してください。特に、食費、公共料金、交際費などは詳細な見直しと検討が必要になってきます。

それを解決する方法を考える

悩みや問題点ごとにそれぞれの解決策を一覧表に記載します。自分のできる解決策を見出すことが大切ですが、解決できない場合は専門家や周囲の人に相談するのもひとつの方法です。無理のない実現可能な解決策を見出すことができるかが成功のカギとなります。

家計の見直しは必ず行って、収支の適正化を図ってください。無駄遣いの削減、外食をやめる、会食は断るなど具体的な対策を検討し、一覧表に記載することがコツです。

自分の人生の理想像を分析する

現在および退職後の自分の暮らしについて、再度進むべき方向性を分析し、ライフプランを作成してください。特に、退職後の暮らしのイメージを明確にする必要があります。

どうしたら理想の暮らしが実現できるのか、具体的な対策を検討することは、FIREを目指すためにすべきことを明確にすることになります。

理想の人生を送るために必要な収入・支出を算定する

退職後の収入について、どうやってどれだけ獲得するのか、具体的にシミュレーションしてください。資産形成の方法を具体的に検討してください。副業や投資は予測しづらい面もありますが、必要な金額だけでもいいので、頭に思い描くことが大切です。

また、1年間の生活費や結婚、マイホーム・車の購入費などを算定してください。ライフスタイルにより個人差が大きいところですが、自分なりのプランにより年間の必要な費用を具体化してください。

公務員の特徴を活かしたFIREの実現に向けて、今日から取り組んでみよう

公務員がFIREを目指すための方法や注意点などを解説してきました。結論として、公務員のFIRE実現はハードルが高いと言わざるを得ません。

公務員の特徴を活かして経済的な自立を果たし、無理には働かず、豊かに暮らすことが理想的であることは違いありません。

早期退職はしないまでも節約や投資で資産形成をし、自由な時間を持つことができたらそれでも豊かな人生と言えるのではないでしょうか。完璧なFIREの実現は無理だとしても、それを目指して努力したことは決して無駄にはなりません。

FIREは成功の有無にかかわらず、人生をかけて取り組む意義があるものです。FIREできたと言えないまでも、その過程は十分に評価に値するものです。ぜひこの記事を参考にして今日から取り組んでみませんか。
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