太陽光発電と蓄電池をセットで利用することをおすすめ! メリットや注意点を紹介

太陽光発電と蓄電池をセットで利用することをおすすめ! メリットや注意点を紹介

固定価格買取制度の終了(以下、卒FITという。)を迎える人が増え、蓄電池の必要性が高まったといわれています。また、技術力の向上や売電単価の下落、災害対策の必要性などにより、太陽光発電システムとセットで利用することのメリットが増えたとの分析がされています。 この記事では、太陽光発電と蓄電池の連携を検討する方向けに、蓄電池の基本、選び方、メリット・デメリット、おすすめのメーカー、導入時の注意点などをわかりやすく解説します。
固定価格買取制度の終了(以下、卒FITという。)を迎える人が増え、蓄電池の必要性が高まったといわれています。また、技術力の向上や売電単価の下落、災害対策の必要性などにより、太陽光発電システムとセットで利用することのメリットが増えたとの分析がされています。

この記事では、太陽光発電と蓄電池の連携を検討する方向けに、蓄電池の基本、選び方、メリット・デメリット、おすすめのメーカー、導入時の注意点などをわかりやすく解説します。

蓄電池の基礎知識

蓄電池とは、文字通り発電した電気を貯めておく装置のこと、二次電池ともいいます。蓄電池は電力を効率的に「作る」「貯める」「使う」を実現する将来性のあるシステムであり、今後も重要性を増していくでしょう。

蓄電池導入が急増している理由

太陽光発電の固定価格買取期間の終了
制度がスタートしてから最初の10年間が2019年11月に終了したことから、大量の人が「卒FIT」を迎えました。この卒FIT後の対策として、メリットの大きい蓄電池が好まれるようになりました。

補助金制度
2019年に国の蓄電池補助金が復活し、2021年度も予算化されています。公募期間は12月24日までですが、期限前であっても途中打ち切りの可能性があります。補助金によって蓄電池の導入コストの削減が図られ、普及を後押ししました。

蓄電池の性能・機能のアップ
メーカーの技術開発の進展により、コストダウンや性能の向上が図られています。AI技術の進展が性能アップに寄与しており、利便性が格段に向上しました。

自然災害対策
近年の異常気象による集中豪雨など自然災害が増加し、大規模・長期停電が広範囲で発生しました。そういった非常時の停電の対策として蓄電池の必要性が高まりました。

蓄電池の種類

太陽光発電システムに使用される蓄電池は、リチウムイオン電池が主流となっています。その他の蓄電池には、鉛蓄電池、ニッケル水素電池などがあります。

また、蓄電池の心臓部であるパワーコンディショナの種類により、次の蓄電池があります。

単機能型蓄電池
蓄電池用のパワーコンディショナを取り付けるタイプ。太陽光発電システムに影響されずに単独で機能します。新たにパワーコンディショナを設置するため、スペースの確保が必要になります。

ハイブリッド型蓄電池
太陽光発電と蓄電池両方の機能を兼ねるタイプ。直流電気から交流電気への変換ロスは少ないのですが、価格がやや高めになっています。

蓄電池のメリット

電気代が節約できる
昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておき、夜間や雨の日に使用することができます。余った電気は売電して収入を得ています。

しかしながら、電力会社の売電単価が下落しているため、卒FIT後は売電収入よりも蓄電池により自家消費を増やし、購入電力を減らすようにシフトしたほうがおトクになります。

災害時の停電でも電気が使える
太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めて、必要なときに使うことができます。非常用電源として災害対策の面からも注目を集めています。

深夜の割安な電気を使うことができる
安い深夜料金の電気を蓄電池に貯めて、昼間にその電気を使うことができます。これは昼間の高い電気代を減らして電気代の節約をし、売電収入を増やすことが可能になります。

国・地方自治体の補助金を使ってコストダウンができる
国の補助金も復活していますし、地方自治体はそれぞれの地域で個性的な補助金制度を提供しています。これらの補助金をうまく活用して、初期費用のコストダウンを図ることができます。

蓄電池のデメリット

初期費用が高い
蓄電池を導入する際に最大のネックになっています。ソーラーローンの有効活用で軽減が可能となります。メーカーや設置業者、製品により異なりますが、初期費用は80万円~150万円程度が目安となります。

蓄電池には寿命がある
蓄電池の寿命は「サイクル」として表記されています。使用年数や回数により蓄電容量が徐々に減っていきます。劣化現象はメーカーや製品により異なりますが、消耗品であることの理解が重要です。

電池ユニットの交換費用がかかる
メーカーや製品により保証期間や充放電サイクルの回数が異なりますので、適切に長く使えるものを選ぶことがポイントです。交換費用の負担を想定しておくことが必要です。

設置スペースの確保が必要
蓄電池は高・低温や高湿度を嫌うため、ある程度のスペースを確保する必要があります。効率よく、かつ長く使用するためには設置場所の条件を満たすことが大切です。蓄電池にとって適切な場所を確保することは、安定的に運用するために必須です。

蓄電池の賢い選び方

蓄電池の種類は大、中、小型とさまざまなものがあります。予算やライフスタイルに合わせた必要な蓄電容量を算定しておくことが重要です。

オール電化住宅の場合、すべてを電力に依存していますので、電気使用量が多くなりがちです。電気代の安い時間帯に電気を購入して蓄電、高い時間帯に効率よく使用すれば節電効果が高くなります。

蓄電池を選ぶポイント

太陽光発電システムとの相性
うまく連携できるか、設置することの制限はないか、販売(設置)業者との綿密な打合せとシミュレーションが大切になってきます。相性が悪いと故障の原因にもなります。

停電時の能力
電力出力量、使用可能時間など停電時の能力や機能を事前に確認しておく必要があります。停電時の電力の使い方もあらかじめ検討しておいてください。電気自動車の充電の有無や使用する電化製品などもリストアップしてチェックすることが重要です。

蓄電池の利用目的から判断する
ひとつの要素だけでなく総合的な観点から選んでください。導入費用(予算)、導入目的(節電、災害対応など)、メーカー・製品、求める機能や性能など広い視野で検討することがポイントです。

販売(設置)業者の選択も重要
実績や経験が豊富で、専門的知識を持っている業者を見つけられるかが成功のカギとなります。具体的で正確なシミュレーション、良心的な見積書の作成ができるかも重要な判断基準です。

おすすめのメーカー紹介

太陽光発電と連携し、相性の良い蓄電池のラインアップが増えてきました。ここではおすすめのメーカーや製品の特徴を紹介していきます。価格、機能などの特徴を理解して、自分の家庭にふさわしい蓄電池を選ぶことが重要です。

パナソニック
小型、大容量、低価格を実現しました。「創蓄連携システム」により「創る」「蓄える」を一体化した製品づくりを行っています。ライフスタイルに合わせて選べる運転モードなど技術力の高さを示しています。

シャープ
製品のラインナップが豊富です。スマートフォンから充放電をコントロールできるなどAI技術の導入に力を注いでいます。「電力見える化システム」との連携を図り、使いやすさも追求しています。

オムロン
世界最軽量の蓄電池を開発しました。太陽光発電はもちろんのこと、電力会社からの購入電力も蓄電が可能。ユーザーニーズに基づいた3つの運転モードを実現しています。

スマートスター(伊藤忠商事)
電子計測器メーカーと共同開発。AI技術の導入で充放電をコントロールすることに成功しました。停電時にエアコンの使用を可能にした高出力を誇ります。

ニチコン
業界トップクラスの大容量蓄電池を製造・販売しています。太陽光発電で発電した電力の100%使用を可能にしました。電力ロスの削減を追及しています。

京セラ
業界で最も早く10年保証を打ち出したメーカーです。長時間使用できる大容量蓄電池が製品の中心です。大規模停電の際の強い味方です。

蓄電池導入時に気をつけたいこと

すでに太陽光発電を設置済みの場合と住宅新築時に太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合とは分けて検討することが重要です。それぞれの場合のチェックポイントが異なるからです。

太陽光発電と蓄電池を同時に導入する際の注意点

太陽光発電、蓄電池それぞれの保証期間を確認する
蓄電池の保証期間は10年の設定が多くなっています。卒FIT後に保証が切れることになります。その際の対策をどうするのか、事前に検討しておく必要があります。

補助金の確認
太陽光発電と蓄電池導入のセットで使える補助金があります。補助金の内容や条件などの詳細を確認し、初期費用のコストダウンに役立ててください。

蓄電池のコストが高い
特に大型の蓄電池は高価格のものが多くなっています。小型~中型蓄電池のほうが初期費用を抑えられるので、必要発電容量との兼ね合いを十分に検討してください。

電力会社の変更
電力会社によっては、太陽光発電と蓄電池のセット割引を設けている場合があります。既存電力会社と新電力会社の料金プランや提供サービスを比較・検討する必要があります。

蓄電池を後付けする際の注意点

太陽光発電の保証期間を確認する
太陽光発電と異なるメーカーの蓄電池の場合、それぞれの保証がどうなるのか、は重要なポイントとなります。同一メーカーの蓄電池を設置することで、太陽光発電の保証期間を延長する方法もあります。

太陽光発電と蓄電池の互換性
すべてのメーカーの蓄電池が選べるわけではなく、相性の良し悪しは発電量や寿命に影響を与えるだけでなく、故障の原因にもなりかねません。専門的知識が必要となってきますが、メーカーや設置業者に確認することが大切です。

太陽光発電のパワーコンディショナの状態を確認する
まだ使える場合は蓄電池用のパワーコンディショナを設置するだけで構いません。
老朽化し、交換が必要な場合は太陽光発電と蓄電池兼用のハイブリッド型蓄電池を設置する必要があります。発電効率は良くなりますが、その分コストが高くなります。

蓄電池のタイプを検討する
停電時の電気の使い方により蓄電池のタイプが異なってきます。全電源をカバーする「全負荷型蓄電池」と一定部分のみを使用できる「特定負荷型蓄電池」があります。

設置業者の選択
選ぶ蓄電池により設置工事が異なり、スペースの確保が必要になる場合もあるので、経験豊富な専門的知識がある設置業者を選ぶことが重要です。 

太陽光発電と蓄電池をセットにして、節電のメリットを受け、環境改善にも貢献しよう

太陽光発電は初期費用のコストダウンなどの理由により急速に普及しました。売電単価の下落、自然災害の増加などによりシステム単体での運用が困難になってきました。そこで蓄電池とのセット利用の需要が高まっています。今後は、売電収入を得ることから購入電力の減少へのシフトが必要とされています。

蓄電池は初期費用やランニングコストがかかるものの、太陽光発電とセットで運用することで電気代を節約、停電時に威力を発揮するなど導入のメリットは大きくなっています。導入コストを抑えて蓄電池設置のメリットを受けることで節電生活を定着させましょう。そして、地球環境改善に貢献し、快適な暮らしを実現しましょう。
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