JPX400とはどんな指数?選定基準や連動するETFに投資するメリット・デメリットを解説!

JPX400とはどんな指数?選定基準や連動するETFに投資するメリット・デメリットを解説!

長引く不況やコロナ禍による収入減少の影響で副業や投資で生計を維持する必要性を感じている方が多くなっていることでしょう。 株式投資や投資信託を始める方が増加していると言われています。 特に、日本株式に投資する場合は、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」に次ぐ第3の指数として注目されている「JPX日経インデックス400」(以下、JPX400という。)についても基本的なことは理解しておく必要があります。 そこでここでは、JPX400の特徴や選定基準、指数と連動したETF投資についてわかりやすく解説していきます。初心者に向けて書いていきますが、経験者の方も参考にしていただければ幸いです。
長引く不況やコロナ禍による収入減少の影響で副業や投資で生計を維持する必要性を感じている方が多くなっていることでしょう。
株式投資や投資信託を始める方が増加していると言われています。

特に、日本株式に投資する場合は、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」に次ぐ第3の指数として注目されている「JPX日経インデックス400」(以下、JPX400という。)についても基本的なことは理解しておく必要があります。

そこでここでは、JPX400の特徴や選定基準、指数と連動したETF投資についてわかりやすく解説していきます。初心者に向けて書いていきますが、経験者の方も参考にしていただければ幸いです。

JPX400の概要

歴史の浅い指標でありますが、簡単に言うと日経平均株価とTOPIXの長所だけを採用したような指標となっています。東証一部の発展性のない銘柄は除外したい、東証二部、マザーズ、JASDAQの成長企業の銘柄を投資対象としたいという既存指数に対する不満を解消してくれる指標を目指しています。

代表的な株価指数

まずJPX400のことを述べる前に、日本株式の代表的な株価指数について簡単に触れておきます。

日経平均株価
日本経済新聞社が日本の代表的な企業として選出した225銘柄の平均株価を基準としています。東証一部上場約2,000社の銘柄のうち、売買の活発さや安定度の高い銘柄を選定しています。

TOPIX
東証一部上場全銘柄の時価総額(株価✖株数)を重視した銘柄を対象としています。

以上のふたつについては、市場の状況把握を主目的として作られた指標です。TOPIXは東証一部上場の全銘柄となりますので、赤字決算の企業も含まれることになります。

JPX400
2014年1月、JPX(日本取引所グループ)と日本経済新聞社が共同開発し、公開した株価指数のことです。日経平均株価、TOPIXに次ぐ第3の株価指数として注目を集めた指標です。流動性、業績、資本効率、企業の統治・管理体制(ガバナンス)を考慮して選定されています。

JPX400とは?

公開後約7年が経過し、一時的な世界同時株安や新型コロナウイルス感染拡大の影響による株価下落があったものの、ほぼ順調に推移しています。JPX400公開の狙いはJPXが次のように表明しています。

資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数を創生します。これにより、日本企業の魅力を内外にアピールするとともに、その持続的な企業価値向上を促し、株式市場の活性化を図ります。

内容を具体的に見ていきます。

東証一部・二部、マザーズ、JASDAQから選んだ400社
銘柄構成は東証一部から約99%が選定されますが、特定の銘柄に偏らないように調整されています。資本効率や収益性が高く、継続的に企業価値の向上が見込まれる上位400企業を選定しています。その結果、投資家には魅力的な企業が多数含まれていることになります。

なお、マザーズとは東証が運営する成長企業を中心とした株式市場のことで、一部上場のためのステップとの位置づけを行っています。また、JASDAQとは同じく東証が運営するベンチャー企業向けの株式市場のことです。実際は新興企業と老舗企業が混在する結果になっています。

選定基準
3年平均ROE(Return On Equity、自己資本利益率)、3年累積営業利益、時価総額などを主な指標とします。ここで自己資本利益率とは、企業の自己資本に対してどれだけの利益を上げたかを測る指標です。当期純利益を自己(株主)資本で割って計算する株価指標ですから、ROEの数値が高いほど自己資本を有効に使用しており、収益性の高い魅力的な企業であることを示します。

計算式で表すと次のとおりとなります。
ROE(%)=1株あたり当期純利益/1株あたり自己資本✖100

これらの指標をスクリーニング、スコアリングしたうえで、社外取締役の選任などに関する項目の加点を行い、上位400社を選定、採用することになります。

銘柄入れ替え
毎年8月末に②の方法で上位400銘柄を選定し、銘柄の入れ替えを行います。ただし、前年度採用銘柄については、本年度が440位以内であれば継続採用されることになります。当然ながら収益性が低下した企業は除外されることになります。

なお、2021年は新たに41銘柄が採用され、40銘柄が除外されました。上位400社以内のランクが長期間継続されている(選定されている)企業は、収益性が高く、安定した経営を行っていることを証明することになります。

JPX400の作成目的

従来、日本の企業は資本効率が悪く、資本を有効に使用していない、ガバナンスも改善が必要であると内外の投資家から指摘されてきました。日本企業の株価が低迷することも少なくありませんでした。

そこで、JPX(特に東京証券取引所)が日本経済新聞社と協力して、日本企業の経営改善を促進するメッセージとしてJPX400を算定し、公開することに至ったのです。その結果、株式市場全体の改善や活性化につなげる目的がありました。

もともと日経平均株価は利益性や資本効率を考慮せず、TOPIXは東証一部上場銘柄であれば仮に赤字決算であってもすべて含んでしまうなどの欠点がありましたので、それらを補うための新たな株価指数として自信をもって登場したのでした。

JPX400の成否について

では約7年間経過した今、JPX400の評価はどうでしょうか?日経平均株価やTOPIXには及ばないものの、この7年あまりで知名度が上がり、投資資金が集まるようになってきました。他の新規開発された指数と比較しても新しい指数としては、おおむね成功していると考えられています。

成功の要因としては次のとおりです。
① GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用指標として採用し、運用実績があります。
② 日本銀行がJPX400に連動するETFを買い入れ対象としました。
③ JPX400に選定されている企業のイメージアップに貢献できるようになりました。
④ JPX400に選定されるために、資本効率の改善などを実行する企業が増えました。
⑤ 日本経済新聞社が積極的な報道を行い、知名度アップを推進しました。

株価指数に連動するETF投資

ETFとはExchange Traded Fund(取引所で取引されるファンド)の略語で「上場投資信託」のことを言います。日経平均株価やTOPIXなど特定の指標への連動を目指すように運用されている投資信託(ファンド)の一種です。ETFはコスト重視でファンドを選ぶ投資家のニーズにマッチした低コストファンドの代表で、取扱いは証券会社のみとなっています。

代表的株価指数に連動するETF

東京証券取引所には200以上のETFが上場されています。前述した国内株式指数に連動する商品以外にも、外国株式や債券、REIT(不動産投資信託)などたくさんの種類があります。

東京証券取引所に上場するETFの中で最も一般的な商品は、代表的株価指数である日経平均株価やTOPIXに連動するETFです。その他JPX400、東証マザーズ指数、JASDAQ-TOP20などさまざまな銘柄が上場されています。

たとえば日経平均株価の場合は、東証一部上場企業から日本経済新聞社が選定した225銘柄、TOPIXの場合は、東証一部上場の約2,000社の銘柄に投資することと同じ効果が得られることになります。

JPX400に連動するETFは、ROEに着目した、より魅力のある企業を独自の基準で選定した400銘柄で構成されますので、400社の業績良好な企業の恩恵を受けることとなります。なお、JPX400に連動するETFは6銘柄上場されています。

連動するETF投資のメリット

分散投資が可能
本来、株式や投資信託投資の基本は分散投資にありますが、このETFは指数の銘柄をその比率どおりに保有していますので、効果的な分散投資が可能となっています。

値動きがわかりやすい
JPX400に連動する運用成果になります。東証一部の上場銘柄ですからリアルタイムでの値動きがわかります。値動きがわかりやすいということは、損益の把握がしやすいというメリットにもつながります。また、取引価格がすぐわかるということは、透明性の高い運用が確保されていることにもなります。

費用(コスト)が安い
売買手数料、信託報酬が他の投資信託と比較しても低く設定されています。長期的な運用を考慮すると少しでも手数料の安い商品が満足感を得やすくなります。

いつでも売買できる
株式と同じように市場が開いている時間はいつでも自由に売買することができます。それ以外の時間でも証券会社に売買の注文をすることは可能です。

連動するETF投資のデメリット

過去3年の業績・財務状況で選ばれている
過去3年間のROEや営業利益を基準として選定されていますので、過去が好成績であっても今後も引き続き業績が良いとは限りません。将来の状況は判断することができません。

3年分のデータでは正確性に欠ける
3年間という期間は正確な判断をするには短すぎます。急激な業績の変化を反映しづらくなっていますので、全面的な信頼度に欠ける点があります。

業績の悪化前、回復前に売買する可能性がある
過去3年間の業績で選定する以上、業績悪化前に買い、業績回復前に売ってしまう可能性があります。あくまで可能性の話ですが、もう少し長い期間で判断すれば、より正確な業績予測ができることになります。

ROEの数値が高いことは裏返しの場合もある
ROEは利益を純資産(総資産-借入)で割って算出するため、同じ利益と総資産であれば借入の多いほうがROEの数値は高くなります。ROEの数値を表面的に見て、財務状況を正確に把握しないと
適正な判断を誤る結果になりかねません。

株価指数やETFの基本を学び、リスクを回避しながらライフスタイルに合った投資生活を始めよう

主な株価指数、特にJPX400を中心に基本的なことを解説してきました。またJPX400に連動するETF投資のメリット・デメリットもわかりやすく説明しました。

やや専門的な内容となりましたが、初心者の方はおおむね理解していただけたでしょうか?株式や投資信託への投資を考えている方は、これをきっかけにして基本的なことを学ぶようにしてください。もう少しくわしいことが学習できる入門書を読んだり、証券会社のセミナーやホームページなどで正確な知識を得る努力が大切です。

種類の豊富なETFはメリット・デメリットを十分理解し、他の投資信託の商品とも比較し、自分のライフスタイルに合った商品を選ぶことが最も重要です。時間をかけて少しずつじっくり学習し、リスクを避けつつコストを抑えながら自分らしい投資生活を送ってください。
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