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元証券マンが教える初心者が証券会社選びに注意すること5つ

元証券マンが教える初心者が証券会社選びに注意すること5つ

資産運用の必要性が強まっている中で、どこの証券会社で口座を開設すれば良いか迷われている方は多いと思います。対面証券、ネット証券、今ではスマホ証券まで台頭しており、資産運用に馴染みのない方にはそれぞれの強みは理解しにくいと思います。 この記事では、資産運用を検討している方に向けて、証券会社選びの5つの注意点を発信していきます。

資産運用の必要性が強まっている中で、どこの証券会社で口座を開設すれば良いか迷われている方は多いと思います。対面証券、ネット証券、今ではスマホ証券まで台頭しており、資産運用に馴染みのない方にはそれぞれの強みは理解しにくいと思います。

この記事では、資産運用を検討している方に向けて、証券会社選びの5つの注意点を発信していきます。

資産運用の必要性が強まっている中で、どこの証券会社で口座を開設すれば良いか迷われている方は多いと思います。対面証券、ネット証券、今ではスマホ証券まで台頭しており、資産運用に馴染みのない方にはそれぞれの強みは理解しにくいと思います。

この記事では、資産運用を検討している方に向けて、証券会社選びの5つの注意点を発信していきます。

資産運用とは?

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資産運用とは、株式や債券、投資信託など様々な金融商品を利用して、資産を能動的に増やしていくことを指します。

政府はiDeCoNISAなどの非課税措置を設けるなど、個人の資産運用を後押ししています。

※iDeCo:「個人型確定拠出年金」の愛称で、老後資金をつくるための年金制度
※NISA:個人投資家のための税制優遇制度。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意です。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
退職金を撤廃する企業が増えたり年金制度を不安視する方が多くなったりと、年々資産運用の必要性は強まっています。

代表的な資産運用商品

資産運用が必要と言われても、具体的にどんな商品に投資すべきかイメージしづらいかもしれません。

ここでは、個人向けの金融商品を5つご紹介いたします。それぞれのメリット・デメリットを確認していきましょう。

預貯金

預貯金とは、銀行などの金融機関にお金を預けることです。通常利子が付与されますが、かなり低い利率であるため預貯金は運用商品に含めない場合もあります。
メリット デメリット
● 元本を毀損するリスクがない
● いつでも出金できる
● 利子がほとんどない
● 機会費用となる
※元本:元手となるお金

株式

株式とは、企業が営業資金を集めるために発行される有価証券です。日々価格が変動するのでリスクが比較的高い商品ですが、価格が2倍、10倍となる株式もありリターンも大きい商品です。
メリット デメリット
● 価格が大きく上昇する場合がある
● 配当金がもらえる場合がある
● 株主優待がもらえる場合がある
● 元本を毀損するリスクがある
● 価格が下落してる場合出金しにくい
※配当金:会社が得た利益を株主に還元するもの
※株主優待:企業が株主に向けて、自社商品やサービスなどの優待品を贈る制度​

債券

債券とは、国や企業が発行している借用証書です。満期時に受け取れる金額や利子があらかじめ定まっているので低リスク商品に該当します。
メリット デメリット
● 満期まで保有すれば元本は毀損されない
● 利子を受け取ることができる
● 利子はほとんどもらえない債券が多い
● 途中換金すると元本を毀損する場合がある

投資信託

投資信託とは、株式、債券、不動産など様々な投資商品を組み合わせたパッケージ型の金融商品です。分散投資でリスクが軽減されるメリットがある反面、専門家が運用するためコストが高いというデメリットがあります。
メリット デメリット
● 価格が大きく上昇する場合がある
● リスクを分散することができる
● 少額から投資できる
● 分配金がもらえる場合がある
● 運用コストが高い
● 元本を毀損するリスクがある
● 種類が多くて分かりづらい
※分配金:投資信託の収益から投資家に還元するお金のこと

REIT

REITとは、多数の投資家から集めた資金を元手に、マンションや商業施設、オフィスビルなどの不動産に投資する商品です。投資信託の一種です。個人が不動産に投資することは経済的に難しいため、資金を募って運用することで不動産投資と同じ効果を持つ金融商品として人気を集めています。
メリット デメリット
● 価格が大きく上昇する場合がある
● 少額で不動産投資と同じ効果を得られる
● 分配金がもらえる場合がある
● 運用コストが高い
● 元本を毀損するリスクがある
以上の5つの金融商品を活用して資産運用していくことになります。

細かく見れば他にも多くの金融商品がありますが、代表的なものは上記の5になります。

初心者の証券会社選びの5つの注意点

次に、初心者が証券会社を選ぶ際の注意点を5つご紹介していきます。

一口に証券会社と言っても各社特徴が異なります。自分に適している証券会社を見分ける視点を持つことで、口座開設後のミスマッチを防ぐことができます。

取扱商品の種類

取扱商品の種類は非常に重要です。米国株式での運用を検討しているのに、口座開設先の証券会社が米国株式を扱っていなければ運用できません。
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先述した各種金融商品の特徴を踏まえて、自分が運用したい商品を扱っている証券会社を選択しましょう。
なお、SBI証券やマネックス証券などのネット証券では、幅広い金融商品を扱っているので安心です。一方LINE証券やSBIネオモバイル証券では米国株の取り扱いが限られていたり投資信託の銘柄数が少なかったりと物足りなさを感じる場合があります。

取引ツールの使いやすさ

投資初心者にとって、取引ツールの使いやすさは投資のハードルそのものです。そのため、取引ツールの使いやすさは重要なポイントです。

スムーズに売買ができるか、分析ツールは使いやすいか、そして入出金手続きは煩雑ではないかなどについて確認しておく必要があります。

取引ツールの使いやすさは個人の感覚によるものなので、実際に使ってみることが一番です。今では多くの証券会社でデモ口座を設けているので、実際に取引ツールを使用してから口座開設に進むと良いでしょう。

情報の充実度

情報の充実度も証券会社選びにおいて重要です。

初心者であれば日々相場のポイントをチャートのみで判断することはかなり難しいと思います。投資歴4年の私でもチャートを見ているだけではその日の相場の流れを理解することはできません。

そのため、日々の相場のポイントを要約して、初心者でも分かりやすいように丁寧に発信しているレポートを扱っているかどうかも重要です。

加えて、証券会社によっては「今週の人気銘柄」や「話題の銘柄」といった形で投資家の銘柄選びを助ける情報を発信しているところもあります。

証券会社によって発信している情報の種類や頻度、内容が大きく異なるため、事前に各社の公式サイトで確認しておきましょう。

手数料水準

手数料水準も利益を狙う上では重要です。

今ではどこの証券会社を使っても大きく手数料は変わりません。しかし証券会社によっては1日の約定代金が100万円までの取引手数料が無料であったり、投資信託の買付手数料が無料であったりと、取引する金額や商品によって手数料が異なる場合が多いです。

自分が運用する商品の手数料については把握しておきましょう。

サポート体制

証券会社ではユーザーの質問に対応するために、様々なサポート体制を設けています。

初心者であれば取引ツールや取引ルールに関する疑問は生じます。丁寧に対応してくれるサポートセンターがあれば、いつでも質問をぶつけることができるため安心です。

今ではAIによるチャットボットを用意している証券会社もあり、24時間いつでも質問できる環境が整っています。

AIチャットボットの質や、サポートセンターの営業時間等で無理なく自分が取引できそうか判断していきましょう。

それでは、これまでの見た5つの注意点を踏まえながら、それぞれを強みとする証券会社をご紹介していきます。

取扱商品が多い証券会社

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SBI証券

取扱商品が多い証券会社としては、ネット証券最大手のSBI証券が挙げられます。

日米中の株式はもちろん、国債や社債などの債券、話題のETFやREITなどの上場投資信託など、考えつく金融商品は全て取り扱っています。

個人投資家に人気のIPO株や、利率が高い外貨建て社債を数多く扱っている点も強みとしています。

IPO株:新規に上場する株式。話題性や新規性から上場直後に価格が大きく上昇することが多い。

マネックス証券

マネックス証券は、米国株や米国ETFの取扱銘柄数が豊富なことで有名です。

日本株や投資信託は当然ながら、3000銘柄を超える米国株・米国ETFを取り扱っています。

AmazonやAppleなど米国企業に投資するのであれば、米国銘柄の取り扱いの多いマネックス証券がいいでしょう。

楽天証券

楽天証券も豊富な取扱商品を提供しています。

比較的新興の証券会社でありながら、様々な商品に投資できることもあり、2019年度最も口座開設された証券会社です。

取引ツールが使いやすい証券会社

楽天証券

楽天証券が提供する取引ツール「MARKET SPEED」では、自分の好きなように画面レイアウトを変更できるため、とても使いやすいと評判です。

必要な情報を4分割できる「カット画面」設定や、最大10分割できる「マルチ画面」が利用できるなど、非常にカスタマイズ性の高い取引ツールです。

auカブコム証券

auカブコム証券では、利用する目的によって専用のツールを提供しています。

200種類以上の条件から銘柄検索が可能な「カブナビ」、68種類のテクニカル指標が搭載されている「EVER チャート」など、ユーザーの用途によって利用するツールを使い分けることができます。

それぞれのツールは用途が決まっているため構成がシンプルであり、スムーズな分析、取引が可能となります。

マネックス証券

マネックス証券では、高度な分析からスムーズな取引まで可能な万能ツール「マネックストレーダー」を提供しています。

チャートの形から銘柄を検索できる「チャートフォリオ」や、アナリストの分析をチェックできる「マネックス銘柄スカウター」など、初心者の投資判断を助ける便利な機能が実装されています。

視覚的にも機能が分かりやすい仕様になっているので、初心者でも無理なく取引することができます。

情報が充実している証券会社

楽天証券

楽天証券では、ロイター・モーニングスターなどの大手情報ベンダーによるマーケットニュースや、日経テレコンが無料で利用可能であり、十分すぎるほどの情報収集が可能です。

セミナーも積極的に開催しており、ユーザーの知識向上、投資アイディアの提供を行っています。

SBI証券

SBI証券では、ロイターやフィスコなど大手情報ベンダーによるマーケットニュースはもちろん、自社のアナリストによるレポートを多数発行しています。

政治イベントや経済指標をチェックできる「特集レポート」、各セクターの専門家による「セクター別アナリストレポート」、そして経済情勢を踏まえて投資アイディアを提供する「経済分析・投資戦略レポート」など、幅広い内容のレポートを発行しています。

初心者であればプロの視点やアイディアは参考になるはずなので、積極的に活用して相場観を養っていきましょう。

auカブコム証券

auカブコム証券は三菱UFJグループのネット証券ということもあり、メディアにも出演している三菱UFJモルガン・スタンレー証券のアナリストレポートが無料で利用できます。

専門的なレポートであるため初心者にはやや理解が難しい部分もありますが、相場の深い解説が盛り込まれているレポートは少ないため、一歩進んだ学習をするには最適です。

手数料が低い証券会社

岡三オンライン証券

岡三オンライン証券では、1日の約定代金が100万円以下であれば、何度取引をしても売買手数料を無料とする「定額プラン」を提供しています。

初心者であれば大きな金額での取引には不安を感じると思います。少額取引を無料で行える岡三オンライン証券であれば、取引コストを気にする必要がありません。

SBI証券

SBI証券も岡三オンライン証券同様に、1日の約定代金が100万円以下であれば、何度取引をしても売買手数料を無料とする「アクティブプラン」を提供しています。

楽天証券

楽天証券も同様です。1日の約定代金が100万円以下であれば、何度取引をしても売買手数料を無料とする「いちにち定額コース」を提供しています。

サポートが丁寧な証券会社

松井証券

松井証券は、HDI-Japan主催2020年度問合せ窓口格付けにて、最高評価の「三つ星」を10年連続で獲得しています。

松井証券では、お問い合わせフォーム、電話サポートの2種類のサポート体制を設けており、ユーザーは状況に合わせて使い分けることができます。

取引に関する質問、パソコントラブル、そして株式投資や投資信託に関する質問など様々な疑問を解決してくれます。

SBI証券

SBI証券も松井証券同様に、HDI-Japan主催2020年度問合せ窓口格付けにて、最高評価の「三つ星」を獲得しています。

口座開設に関する質問に対応する「口座開設サポートデスク」、取引ツールの設定に関する質問に対応する「テクニカルサポートデスク」、そして取引や税制に関する質問に対応する「カスタマーサービスセンター」などがあります。

用途に応じたサポートを受けられるので、スムーズに疑問を解決することができます。

楽天証券

楽天証券では、24時間質問に対応できるようにAIチャットを設けています。

ほとんどどんな疑問でもAIチャットで解決できますが、丁寧なサポートを受けたい方は電話対応によるカスタマーサポートも利用できるので安心です。

まとめ

これまで資産運用での具体的な運用商品、証券会社選びの5つの注意点、そして各ポイントでのおすすめの証券会社についてお伝えしました。

初心者が証券会社を選ぶ際に注意すべき点は次の5点です。

①    取扱商品の種類
②    取引ツールの使いやすさ
③    情報の充実度
④    手数料水準
⑤    サポート体制

以上の5点のなかで自分が重視するものをピックアップし、適合する証券会社を選択していきましょう。

この記事の執筆と監修

牧野章吾(金融系Webライター)

新卒で証券会社に入社。2年目に本社マーケット部門に異動になり、都内上場法人を担当する。現在は独立し、金融系資格を無料で勉強できる「Study Free」を運営する傍ら、金融系のライティング業務を請負っている。
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